劇場公開日 2016年7月29日

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「シン・ゴジラ祭に参加」シン・ゴジラ ラビ田さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0シン・ゴジラ祭に参加

2016年8月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

『シン・ゴジラ』祭、参加してきました。

話がきちんと成立している(筋が通っていなかったり、無理やり・強引すぎる設定がない)点で、去年の『巨人』祭より安心してみることができました。
ただ、何だろうかこの悶々とした感じ…と鑑賞後の消化不良感が強く。
よくよく自分の感情を深掘ってみたら、この映画には共感できるキャラクターが誰もいない、宇宙人みたいな人たちが「この国を守るんだ!」とか言ってるからだ!と気づきました。
守る理由を持つ人が誰一人いなくないですか。何のためにそんながんばっているのか。

各省庁のつまはじきものが集まって、日本を救うプランをひねり出す。この人たちがもう少しボンクラ感あれば。才能が濃すぎてチーム内でケンカしちゃうとか。童貞とか(やるまで死ねない)。どうしようもなく好きな彼女がいるとか。家族がいるとか。そういう、人間っぽいところがなくて、ただ淡々と仕事している。何のためにがんばっているのか。クールすぎて、現実感なくて怖いなぁ、と思っちゃいました。数日たったシャツふつうにきれいだし。

日本という国に既存の法や制度や戦力の想定外のことが起こったら?というif的な映画で、見所はそこなんだとは思います。
けど、なんか「俺たちがなんとかしてやる、天才だから。お前は何もできないだろ」感が強くて、ああ、私はこういう時には何もできない役立たずの人間だ、と突き付けられて馬鹿にされているのかな?と感じてしまうのでした。(それが制作側の意識だと感じてしまって余計に違和感強まるっていう。)

ラビ田