「ゴジラはそこにいない、人間だけの自己満足作品」シン・ゴジラ むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラはそこにいない、人間だけの自己満足作品
正直言ってこういう作りのゴジラは期待していなかった。
核とか復興やらのメッセージ性はすでに過去作品で完結しているので、そこは潜り込ませなくてもなぁ。そして政治色はまったく気に入らない。確かに日本は危機管理に弱いが、あまりに傍観者的な緊張の感じられない展開はいらないんだがなぁ。リアルを追及してやってる風なんだろうけどね、甘すぎる。
キャスティング&チョイ役は凄いんだけどね。でも肩書だらけで、あぁまたこの手のお祭り邦画かと辟易。庵野さんもこれやっちゃうんだとガッカリ。石原さとみなんてまったくもって不要キャラだし。登場人物はもっとスッキリさせようよ。
個人的にはビオランテやデストロイヤーあたりの時代の作りが好きなので、もっとベタにゴジラを暴れさせてほしい。ああいう終わり方は嫌いだ。“神”を冒涜してるようで・・・。
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ぷらふぃにさんのコメント
2016年8月14日
今回のテーマは、初代を踏襲しているものであるが、初代は第二次世界大戦、核弾頭の悲惨さをテーマとしています。しかし、今回は震災や原発事故などをテーマとしていて、今だからこそ出来るテーマになっています。
終わり方は、いつまた事故が起こるかわからない原発と付き合い続けなければならない今の日本人を象徴しています。
政治に関してはスタッフが実際に国会に行き実際の政治家に、今の日本に怪獣が出たらどういう運びになるのかを細かく話を聞いたようです。恥ずかしながら政治にはあまり詳しくないのでどの辺が「甘い」のか教えて下さい。