「名前はどうあれ。」シン・ゴジラ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
名前はどうあれ。
クリックして本文を読む
12年ぶりの新作は日本発のゴジラで初めてのフルCGを起用した。
エンドクレジットで、エ?どこに出てたの?と思うあの有名人が
モーションキャプチャーで演じたらしい。さすがの出演俳優総勢
328名の列挙も大迫力で、これこそ日本の集団力!と云わんばかり
の人数戦に舌を巻く。1954年のオリジナルをリニューアルした感
のある内容は3.11の災厄が強く感じられてリアル度も増している。
冒頭で上陸したゴジラの造形にエ!?と思ったのも束の間、彼が
次々と都市を破壊し這いずり回る気味の悪い姿が、再度上陸の際
悠然と練り歩く雄姿に変わり、あぁデカイ!しっぽが立ってる!
と思いながら次々と踏みつぶされていく大都市と人間が逃げ惑う
姿が地震や噴火や土石流や津波の被害に集約されてとにかく怖い。
まったく歯が経たない相手を前にして日本はどう戦っていくのか。
会議場面がやたら多いがやはりそこから機能するしかないだろう。
緊迫感漂う現場になぜか笑いの要素がふんだんに取り入れられて
いてこれが娯楽作品であることをしっかり強調しているのがいい。
未曾有の災害に遭ったら支えが欲しい様に映画にも支えが欲しい。
自衛隊ってゴジラ出現に備えて訓練しているのかもなと思わせる
ほどの協力ぶり、今回は新幹線も猛攻スピードで突っ込んでいく
見事なサービスぶりで沸かせる。音楽は伊福部昭のオリジナルを
再録する徹底ぶりが堪らない。どうだ日本のゴジラは!と吠える。
(「名前はどうあれ矢口プラン」は笑えた。動きを止めるのが目的^^;)
コメントする