「迫力だけがゴジラではない」シン・ゴジラ ナナシさんの映画レビュー(感想・評価)
迫力だけがゴジラではない
クリックして本文を読む
この映画の大半は会議室等で繰り広げられる会話劇
ハリウッド版のような家族愛や迫力のあるダイナミックな破壊シーンは無いに等しい
破壊シーンはほんの10分あるかどうかといったところ
だからでこそゴジラという謎の巨大不明生物が予測不能な動きをいきなり見せると一気に恐怖が襲ってくる
中盤の光線等は特に印象的なシーン
それまで延々と移動するだけのシーンが続いており、それだけでも十分な被害をもたらし、東京を絶望の淵に追いやろうとしていた
そんなゴジラが明確な意思を持って攻撃を開始したのだから、その恐怖はこれまでと比べ物にならない
東京は国際社会の圧力に耐えながら規格外の自然災害に立ち向かわなければならない
久々に胸が熱くなった映画
最後のワンシーン
無音になり、ゴジラの身体が映し出される
最後に映る尻尾にはヒトのような何かが
そしてお馴染みのゴジラBGMのエンドロール
ここは色々と考えさせられる部分
だが、答えは無いのだろう
細かい事を言うつもりは無い
つまらないと感じる人もいるだろう
しかし、大半を会話劇が占める中ここまでの恐怖を与えるこの作品は紛れも無くゴジラ映画だったと私は思う
コメントする