「3.11後のゴジラ」シン・ゴジラ ほにゃららさんの映画レビュー(感想・評価)
3.11後のゴジラ
公開直後から、意外にも高評価の声が自分の周囲やネットに上がり始め、早めに観ないとネタバレされる危険を感じたので、3日目に鑑賞。
特撮展に行って期待を膨らませて観た『進撃の巨人』にはかなり失望させられたし、庵野監督の前作『エヴァ〜Q』も面白いとは思えなかったので、評判はそれとしてあまり期待しないように観たが、今作は良かった。
想定外の事案に右往左往する人々や政府の姿には、3.11以降のリアリティが感じられて、現代日本の新しいゴジラ作品になっていたと思う。
ゴジラの造形や巨大感を追求した見せ方、予想外の攻撃なども良かったし、最前線で奮闘する人々のドラマも、ヘタにハリウッド的な家族愛や恋愛要素を持ち込まず、それぞれがプロフェッショナルとして描いてたのが好印象。
「エンターテイメントとして面白い映画にする」と宣言していた監督の言葉を、観るまでは疑っていたし、日本の王道娯楽映画の低迷っぷりに不満と不安を感じてたが、庵野監督を見直したし安心した。(樋口監督は特撮監督に徹した方が良い)
あと、謎めいた終わり方が気になった。
ぜひ続編も作ってほしい!!
また、同じフォーマットでいろんな国のゴジラ映画が作られたら、お国柄の違いが出て面白そう。
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