劇場公開日 2016年7月29日

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「日本人が、自己を肯定して前に進んでいきたいと思えるよい映画。」シン・ゴジラ BWV1043さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0日本人が、自己を肯定して前に進んでいきたいと思えるよい映画。

2016年7月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

たいそうかっこいい映画だった。

適度な力加減でのリアリティ。日本人が日本人らしく振舞っていて、アメリカ人がアメリカ人らしく振舞っていた。力が入り過ぎずシュールな要素もあった。

ゴジラのゴジラ程度。未完成な状態から徐々に進化をして、最終的にゴジラになる感じ。

日本人でも本気を出せば日本人なりのよさを出した動きができる。追いつめられないとやらない具合がよい。話し合わないと決まらない、話あっても進まない具合もよい。

そして、特筆すべきは自衛隊のかっこよさ、残念ながらゴジラには手も足も出ず多摩川を越されたが、本当の緊急事態にはここまでの装備があり、ここまでの戦いができるということを認識した。
細かいところだが、空海陸自で衣装が違うことを再認識して、そこだけでもカッコいいなと思えた。

しかも、生活圏内・仕事エリアがだだかぶりで、神社なんかランニングコースのあそこやないかという身近さ。

また、災害の時の雰囲気や放射性物質への警戒を思い出した。
半減期は短かいという設定ぐらい大目に見たいです。

事の悪い面を隠す事はあまりよろしいとは言えないが、今の日本は事の悪い点のみクローズアップして批判され、正しい事を正しい発言するのもはばかる社会な気がする。しかし、いいもののいい面を、物事を肯定的に見せる映画であり、前向きでよい。
主には、自衛隊の是非と日本人のアイデンティティについてですが。

日本人が自己を肯定して前に進んでいきたいと思える、いい映画だった。
モチベーション上がった。

BWV1043