劇場公開日 2016年7月29日

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「金と時間の無駄。大掛かりなゴジラの葬式。」シン・ゴジラ 堀本真吾さんの映画レビュー(感想・評価)

金と時間の無駄。大掛かりなゴジラの葬式。

2016年7月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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堀本真吾
ワンタンさんのコメント
2024年5月3日

正論!まさにその通り!
シンゴジラはゴジラ映画ではなく、エヴァの続編だ!

ワンタン
五十嵐和雄さんのコメント
2020年5月21日

色々な意見があってそれぞれに納得しました。みんな、ゴジラを愛してる! ただナマズのような怪獣がゴジラに変身したのにはガッカリでした。だからゴジラでは無くシンゴジラなのかな。

五十嵐和雄
Asamiさんのコメント
2020年4月4日

私は数えるほどしかゴジラを見たことがありません。
それは弟の影響で小さい頃に観ました。私はゴジラというものは地球の意識がそのものでありそれが具現化した生き物なんじゃないかなと、ゴジラを思い出す時そんな気持ちになります。

ゴジラが怒る時はこの地球が、意識が、怒っている時なんじゃないかなとそんなふうに感じた事があります。
外からやってくる異質なウイルスのようなものに対して抵抗し、戦うゴジラの姿も私の目には映ったことがあります。(ここで言っているのらゴジラと戦う怪獣です。)
シンゴジラを観てこれは私が知っているゴジラではありませんでした。
ゴジラは地球を守っています。
勿論、構図的にいつも守っている存在ではありません。
そんなふうに見えているのかと笑う人もいるかもしれませんが、ゴジラは地球生命体そのものだと私は思っています。
あなたのレビューにとても共感しました。
このようなものは見たくなかったし、有名な俳優女優陣が出てきてあの演技がよかっただとか英語が流暢だったとかそんな事はどうでもいいんです。
全然面白くありません。あれを面白いと言って騒いでる人はゴジラをちゃんと観たことがない人だと思います。

私の気持ちを代弁してくれるレビューを見つけられたことを嬉しくて思いました。そしてゴジラの本当の姿を知ってくださっている人に出会えた事に感謝いたします。

Asami
堀本真吾さんのコメント
2016年8月20日

はい。仰る通りです。レビュー本文を読んでいただいたならご理解いただけるかと思います。

堀本真吾
映画好きさんのコメント
2016年8月20日

単に庵野監督が嫌いなゴジラオタクということが理解できました。

映画好き
堀本真吾さんのコメント
2016年8月20日

ご理解いただけたようで何よりです。

堀本真吾
映画好きさんのコメント
2016年8月20日

なるほど、外様じゃなければ空飛んでも良いし、怪獣同士が戦ったり怪獣をサイボーグ化するのがリアリティーで、メーサー車は格好良くて血液凝固剤は格好悪いと。

映画好き
堀本真吾さんのコメント
2016年8月19日

人それぞれと仰るのに、私の過去作品に対する評価を勝手に点数付けられたのは矛盾を感じざるを得ませんが、確かに作品を評価するにあたってまず考えるのは好きか嫌いかです。私はシンゴジラが嫌いです。何故嫌いなのか、と考えますと、上のレビューの通りになります。面白く無い。挑戦していない。リスペクトが無い。新しい工夫が無い。恐怖が無い。リアリティが無い。怪獣にも人間にも激烈なまでの意思が無い。カメラも脚本も雑、血液凝固剤が空想兵器として格好が悪い。ゴジラシリーズ最新作を、外様の人間が作ろうとなればそこには東宝特撮・田中友幸・本多猪四郎・円谷英二、そしてゴジラへの敬意と愛に溢れていて然るべきです。間違っても「好きにして」いいものでは無い。シリーズの歴史を否定しなければ作れない「シリーズ最新作」に、存在する価値はありません。
キャラクターの根本的な改変が許されるのは、そのキャラクターの原作者をおいて他にはあり得ない。こんな、創作者として最低限の礼義も節度も失った人間が作ったものを、ゴミと言わず何と言えば良いのでしょう。

堀本真吾
映画好きさんのコメント
2016年8月19日

堀本さんの熱い思いはわかります。
あなたが先の戦争の体験者として第一作ゴジラを見て核の象徴だと感じたのなら頭を下げます。
でもそうじゃないでしょう?いろいろな書籍、雑誌、インタビュー記事、からそういうものだと考えるようになっただけではないですか?(だからダメと言っているわけではありません)。これはマニアの視点であり、もう一般の視点では見ていないということです。

ゴジラも60年以上続いているのだから
核と絡めて見る人も単純にヒーローとして楽しんでいる人もバトルを見たい人もます。が、実際はマニアと子ども向けの映画になってました。たとえ面白くても、ハリウッド映画で目が肥えた大人に奨められるものではありません。
シンゴジラはこれまでにない新しい切り口でゴジラを見せてくれます。だから人にオススメできるんです。

映画好き
映画好きさんのコメント
2016年8月18日

好きな映画は人それぞれです。第一作に対しての思い込みも人それぞ
れですので、それに比べてというのはやはり人それぞれですよね。
好きなゴジラ作品を挙げれば嗜好が分かります。嗜好とあわないものはゴミではなく、嫌いといいます。

ちなみに私、怪獣王ゴジラという言葉はきらいです。私の好きなゴジラ作品にゴジラ以外の怪獣は出てこない(一部例外あり。)ので、王である必要はありません。

映画好き
堀本真吾さんのコメント
2016年8月18日

コメントありがとうございます。
何故そのように思われたのかは甚だ不可解で遺憾なことです。恐らく宇宙大戦争、ゴジラvsキングギドラ、ゴジラ対へドラを指しておられるのだと思いますが、vsギドラは傑作とは言い難いとはいえ良作です。ストーリーに無理筋、というかパクリが目立つものの、キングギドラ・メカキングギドラの造形、出現シーン、また歴史の因果を超えて現れるゴジラとのバトルは興奮せずにはいられません。そして他2作は文句なしに傑作です。(シェーはやり過ぎ、というか演者が大変すぎただろうな、と思って若干引きますが)
特に対へドラは素晴らしい。仰る通り、人類の無知と傲慢が生み出した公害が怪獣となったへドラは、成り立ちから言えばゴジラの同類です。人類が助かったのは皮肉にも、同類であるへドラと戦ったゴジラが消耗して一旦退いてくれただけのことで、何も解決はしていない。無知で愚かで傲慢な人間が、自分の生み出した災厄によって「このままでいいのか?」と考え直す猶予を得るという、救いの物語です。そして猶予期間を無駄に過ごしたならば、今度はゴジラが滅ぼしに来ることは明らかです。何点が上限であれ、満点と言っていいと思っています。
なんだか別の映画の話になってしまいました、申し訳ない。僅かでも誤解が解ければ幸いです。

堀本真吾
映画好きさんのコメント
2016年8月18日

堀本さんに言わせれば、宇宙人が出てきたり未来人が出てきたりするのは、マイナス5点ぐらいですか?核の象徴が公害の象徴を倒すのはマイナス10点ですね。

映画好き
堀本真吾さんのコメント
2016年8月14日

コメントありがとうございます。

ゴジラとは社会問題を描いた娯楽作品です。ゴジラとは何か?ひとつは核兵器をはじめとした「人が作ったが、制御を失った時に世界を壊す物」のデブォルメとしての怪獣。ひとつは上記の表現のための設定を生かした「無敵の怪獣王」です。このいずれかあるいは両方を表現するキャラクターがゴジラです。そしてゴジラを殺せるものは、そうしたあと、世界にもっと大きな影を落とすものしかない。希望とか、夢とか、絆とかいう大切かもしれないけど薄っぺらい物語に負けてはいけないキャラクターの筈であり、それを達成してしまったこのゴジラにあるのは、災害も核兵器も未曾有の困難は全て、有能であるはずの誰かが頑張って組織を引っ張ってくれれば明るい希望と共に解決するという何の救いもリアリティもカタルシスもない三文芝居のあとの空気感だけなのです。つまるところこの監督のゴジラに対する思考・感情・意欲は極めて浅薄で蒙昧であり、貴方が仰るような思考を、この監督が段階的に踏んだとも思えません。そうしていれば、まだ少しはマシな物が出来上がったことでしょう。

堀本真吾
CA_AE1to5Dさんのコメント
2016年8月13日

初代ゴジラは社会問題を描いた映画か、娯楽作品か?と考えると、自分が思うにこれは娯楽作品であり、根っ子に反核、反戦があるのだと思っています。よって監督がまず第一に面白い日本映画をと考えて、次にゴジラとは何かと考えてあの時代の恐怖だと思い、今の時代に何が恐怖かと言えば、災害、放射能汚染、核兵器と考えたのであれば非常に分かりやすい。と思いました。
結局ゴジラとは何かと考えたとき庵野監督はそう考え、それに共感した人、そこまで深く考えない人は良く思え、自分のゴジラ像とあわないひとはダメのようですね。

CA_AE1to5D
KOUさんのコメント
2016年8月12日

そうですか………………そこまでダメな作品でしたか。それもまた一つの見方であり評価なのでしょう。
僕は面白かったと思ったけど、貴方の場合は「ゴジラ」を想うがゆえの酷評なんでしょうね。僕はゴジラファンとして全部のゴジラ作品(エメゴジも含めて)が大好きだけど、貴方がこの新しいゴジラを受け入れられず、全てを拒絶してしまうのはやはりファンとして悲しいです。

KOU
堀本真吾さんのコメント
2016年8月11日

コメントありがとうございます。
このレビューを読んだ方、その内シン・ゴジラに肯定的な感想を持つ方にあっては余程不快な表現・文章であろうと自覚はしております。

それほどに良くはなかった。

少しは良いところもある、いかにも、そう信じてこの映画を観に行ったのです。この監督の作風は好みではありませんが、それでも、日本でも有数のクリエイターとして名を知られているならば、きっとゴジラも何かしらの見所のある、つまりこんな駄作には作らない筈。だってゴジラだぞ? 現代のクリエイターが何をどうすればゴジラを駄作としてリブート出来るんだ。観る前は、観覧席に座った時は、本当にこう思っていました。
そして、どうすればゴジラをつまらなくできるか、特撮を駄作として作れるか、まったくそのお手本のような作品でありました。
このレビューが与える不快感は、シン・ゴジラが私に与えるそれの万分の一に満たないと思っております。誠に申しわけありませんが、シン・ゴジラに良いところはありません。ゴジラとして完全に破綻しています。これが私の感想です。

堀本真吾
KOUさんのコメント
2016年8月10日

他の人みたいに上手くは言えないけども、ゴジラファンならゴミ映画なんて表現はしないで欲しい。エメゴジも割と酷かったけど個人的には嫌いじゃないし、今回も然り。悪い部分も多かったけど良かった部分もあった筈。それを手放しにゴミ映画と評価を下すのは正直ゴジラファンとしてどうなの?って思った。

そもそもとしてこれは「娯楽映画」です。元来のゴジラのテーマももちろん大事だけど、映画は肩の力を抜いて見るもん(必ずしもそうとは限らないけど)。言っちゃアレだけど少しでも悪いところを見つけてやる、という感じがする。映画を楽しむのではなく、その粗探しの為だけに見たようにしか思えない。ちょっとは良いところもあったろうに、それを頭ごなしに否定してゴミと評価を下すのは正直酷すぎやしませんか?単に庵野アンチなだけじゃないんですか?

それならそれでもいいです。評価なんて千差万別、百点満点の人もいればゼロ点以下の人もいるでしょう。けど一ゴジラファンを自称するのなら、新しいゴジラを全否定しないで欲しかった。自分もゴジラが好きだけど、こんなコメントは見てて悲しい気持ちになった。全部が全部を受け入れろとは言わないけど、少しは認めて欲しかった。本当に残念です。

子供っぽい文章で失礼しました。

KOU
浮遊きびなごさんのコメント
2016年8月7日

堀本真吾様、浮遊きびなごです。
丁寧な御返信、本当にありがとうございました。

解釈の違いはありますしいくら議論しても
納得できない部分はお互いにあると思います。
ですが、文句ばかりか?などとは考えておりません。
僕が本作をポジティヴに捉えている立場だからこそ
「匂わせる」程度の描写にも敏感になっていて、
あるいは都合の悪い描写に目が行っていないのかも。

そして何より、堀本真吾様がゴジラという存在に、
ゴジラが日本にもたらしたものに、どれだけの
敬意を払っているかが、レビューと先の返信からも
ひしひしと伝わりました。
ならば文句などあるはずもありません。
自分の大切なものに敬意を払う方には、
その方にも敬意を感じて然りです。

自分もゴジラファンを自負していたつもりでしたが、
ゴジラファンとしてもレビュアーとしても人としても
まだまだ未熟だったと今回は反省しきりです。
たかだか1本の映画でも賛否別れる事が普通なのに、
1954-2004まで50年間も進化巨大化し続けてきた
“日本のゴジラ”という存在が、いったいどれだけの
幅広い年齢層や主義主張の方の心を捉えてきて、
そして各人にどんな様々な感情をもたらすのか、
その複雑さに考えが至らなかった。
僕の方がよほど非道いことをレビューで書いています。
「考えが偏っているから低評価」等と書いてしまった。
自分自身が「考えが偏っているから高評価なのだ」
などとは大して疑いもせずにです。全く情けない。
他人の価値観を否定せず、あくまで自分の知識と
作品そのものに対して抱いた感情のみに従って
レビューするのが本来あるべき姿でした。

今回、堀本真吾様の望む形のゴジラが登場しなかった
ことは残念至極です。ですが、たった1週間でこの
凄まじいレビュー数と熱いコメントの嵐。
映画コンテンツとしてのゴジラの破壊力と存在感を
改めて世に知らしめた形だと思います。
きっと近い将来、日本のゴジラがまた作られるかも
知れません。その時は、お互い納得のいくゴジラが
勇ましく登場してくれることを楽しみにしていましょう。
逆の立場でまたカンカンガクガクする可能性もありますが(苦笑)。

ご自愛ください。それではまたいつか!

浮遊きびなご
堀本真吾さんのコメント
2016年8月7日

どういうわけか
「日本のいちばん長い日」を
「地球の一番長い日」と打ち間違えていました。失礼いたしました。

堀本真吾
堀本真吾さんのコメント
2016年8月7日

浮遊きびなご様
コメントありがとうございます。
私自身とは異なる視点からの評価がある、というご指摘を、当レビューのような口の悪い雑文長文に対して頂けたことに感謝いたします。

さて、貴方のコメントには、なるほど、という部分と、そうではない、同意はできない、という部分両方がありました。まず「人類の災厄」が「日本の災厄」になると反戦、反核のメッセージが薄まるという点については同意できません。ゴジラは最初から日本の怪獣ですし、また現在史上唯一、戦争における被曝国であることからも、薄まるどころかこれ以上なく相応しいゴジラの舞台と思っています。放射性物質を食って進化したことへの推察は、なるほどと思わされました。私の期待が過激である事は承知していますが、各方面を納得させる程度に「匂わせる」方法としては納得できました。
次の段落のご指摘は、失礼ながら、誤解です。ゴジラは官僚組織に倒されるものではありませんが、人間の心魂に対して生存を許すものでもあると思っています。「地球の一番長い日」のオマージュであることもわかるのです。嫌だなと思ったのは、矢口蘭堂がきちんと考えて覚悟をしていない、と感じたからです。「米軍が何万発も持ってる爆弾で傷付くならそれで飽和攻撃するのがごく当たり前の戦い方じゃないか、東京駅前にクレーター作る覚悟を決めろ、どうせやらなきゃ全滅だぞ」という場面だと思うのです。そこで血液凝固剤という調達すら不安なリスクの塊に賭けるという選択は、「この人は本気で仕事する気あるのかな?」と。核は不要です、ありったけバンカーバスター下さい。そう言ってほしい場面でした。
最後のご指摘には目の覚める思いでした。危機は去らず、そこにあるという暗喩、そういう意味であれば「核への警鐘」という役目は果たしている、こういう見方もあるのか、と思わされました。ただ劇中人物の誰にも、それほどの存在であると認識している描写が見られなかったように思います。そこは作品として残念なところです。

長々と失礼しました。感謝しますと言いながら文句ばっかりか?と思われるでしょうが申し訳ない、映画の話でああだこうだと言うのがまったく好きなもので、無作法多々あったかと思いますが、どうぞご容赦いただければ幸いです。ありがとうございました。

堀本真吾
浮遊きびなごさんのコメント
2016年8月6日

【コメント内にネタバレ含みます。閲覧ご注意ください】 2/2

※すみませんがもう少しだけ続きます。

この骨格は『シン・ゴジラ』と非常によく似ている。
これが偶然とは到底思えません。監督はおそらく、
岡本監督の『日本のいちばん長い日』を意識し、
日本の命運を左右する未曾有の危機として
今回のゴジラを据えたのではと推察できるのです。
無論そのために従来の怪獣映画とはかけ離れた作品に
なってしまった訳ではあるし、それこそ貴方の
仰られる自己満足と言えるのかもしれませんが。

また、初期対応に失敗した内閣の半数が死に、
昼夜を徹してゴジラ対策に挑む異端者たちが
活躍する展開は、官僚を賛美しているのではなく、
逆に「現実でもこれくらい本気になってくれ」と、
官僚を叱咤しているとも捉えられないでしょうか?

1954年に本田監督らが痛切なメッセージを発信した
にもかかわらず、核兵器は世界中に蔓延し、そして
世界唯一の被爆国たる日本がいまや世界でも有数の
原発保有国となり、あの3.11の惨事を起こした。

僕の実家の30km圏内にある川内原発を除き、
日本の原発は現在全て稼働停止している状態ですが、
原子炉は停止しているからといって安全ではない。
常に管理が必要であり、『想定外』の事態で
いつ再び危険な状態に戻ってもおかしくはない。

ゴジラはまだ葬られていない。
葬ることなどできないんです。
我々は最早、我々の生み出した核の恐怖と
この先もずっと共存していかねばならない。
危機は海に戻ってくれず、今、そこにある。
ラストシーンはそんな暗喩だと思うのです。

これは貴方のレビューへの反論ではありません。
貴方の初代ゴジラへの解釈には100%同意ですし、今回の
醜悪な姿のゴジラを受け入れられない気持も理解できます。
そもそも僕は本作をポジティヴに捉えている立場
なので、この意見もやはり僕なりのゴジラ像、
僕なりの映画観に基づく偏向思考です。
ただ、今回の作品を別角度から観た時、僕の
この解釈も意見のひとつとして浮かぶのでは、
作り手もまた違う形でゴジラを尊重しているのでは。
その程度に欠片でも思っていただければ。

長々と大変失礼致しました。

浮遊きびなご
浮遊きびなごさんのコメント
2016年8月6日

【コメント内にネタバレ含みます。閲覧ご注意ください】 1/2

堀本真吾様、
浮遊きびなごと申します。

原水爆被害者たるゴジラの悲劇性と憤怒、
その誰にも止められないほどの怒りと悲しみが失われ、
人類の業を戒める存在で無くなってしまったどころか、
従来とはあまりにかけ離れた姿形と生態を持つ、
無感情で不気味な害獣へと成り下がってしまった。
貴方のその怒りと失望がよく伝わりました。特に
東京襲撃の理由が曖昧な点などは僕も気になった点です。

ただ、僕は本監督の作品のファン等ではありませんが、
少しだけ本作を擁護する機会を与えていただきたい。
僕には本作がゴジラという存在を愚弄し切っているとは
どうしても思えないのです。

今回のゴジラは福島第一原発の流出事故から生まれる
べきだった、と貴方はレビューで書かれておられます。
現代日本にゴジラを誕生させる案としてそれは意義
ある選択です。しかしその設定だと、ゴジラは日本が
生み出し、日本が始末をつけるべき存在となります。
それは、従来の米国原水爆によって生まれた災厄と
いうゴジラの従来のポジションとは異なってしまう。
『人類が生んだ災厄』から『日本の災厄』となり、
反戦・反核としてのゴジラの意義を狭める事になる。
今回『世界中が投棄した核廃棄物を食料とした生物』
という設定が選択されたのも、3.11を連想させつつも
万国に共通する反核というテーマを残そうとした結果
とは推察できないでしょうか。

また、貴方の言葉からは官僚という存在を
主役に据えた事への嫌悪感が窺える気がします
(かくいう僕も政治ニュースには苛立ち通しですが)。
しかし僕は、今回官僚たちが主役に据えられた
点にも作り手の意図があると考えます。
劇中写真のみで登場する牧博士。他の方の
レビューで気付かされたのですが、あれは
映画監督の岡本喜八の写真だそうです。
ご存知かもしれませんが、
彼の代表作『日本のいちばん長い日』('67)は、
太平洋戦争終結前夜の一触即発の危機を描いた、
実話を元とする政治サスペンス大作です。
主要人物の殆どが政府官僚。三船敏郎や志村喬などの
主役級キャストが大挙出演。当時としては異例の
高速テンポで、物語をクーデターと政府の対応と
に絞ってソリッドに仕立てた傑作でした。

浮遊きびなご
堀本真吾さんのコメント
2016年8月4日

コメントありがとうございます。
仰る通りですね。極めて少数派であるという自覚はあります。元々エンタメは気軽にみるもの。ただ私にとってのゴジラはそれを超えた衝撃的なものであった、ということでしか無いのですが、どうしても堪えきれずに長文を投稿してしまった次第です。ガメラにもエヴァにも悪印象はありません。うそです。エヴァはメカは好きですが人物は苦手です。しかしやはりゴジラはゴジラであってほしい。人類の業を、煮え滾る憤怒とともに突き返す無敵の大怪獣であってほしい。怪獣プロレスと言われようとなんと言われようと、FWまでのゴジラにはその気配はあったと思います。2014版でも、ゴジラとは無敵の大怪獣であるという基本だけはきっちりと描いていたと思います。なかなか世の中は厳しいものだなあ、というのが率直な思いです。
独りよがりな長文に目を通していただいき、重ねて申しますが、どうもありがとうございました。

堀本真吾
呉爾羅さんのコメント
2016年8月4日

堀本真吾さん、コメントありがとうございました
たくさんのレビューが書き込まれる中、暴言連発のレビューを見つけていただき(笑
さらに共感までしていただけて幸いです

堀内さんのゴジラに対する愛がひしひしと伝わるレビュー、拝読させていただきました
とても深いゴジラ愛を感じ、正直自分のゴジラに対する価値観が薄っぺらいと思ったほどです(笑

我々のようなコアファンにとって、ある種の超えてはいけないラインが存在してしまうんですよね、「コレじゃガ○ラだよ!」とか「エヴァとは違うのだよ!エヴァとは!!」と言いたくなってしまう映画を見ると、正直溜息を漏らしてしまいます

今回の映画が「ゴジラ」の歴史の1ページに刻まれ、されに賛美されると思うと心の底から怒りを感じます

映画鑑賞後、高評価レビューの連発に思わず「ステマだろ!?」と目を疑いました
しかしゴジラファンの中にも、今回の映画は良い映画だったと楽しめた方がたくさんいらっしゃったのだと、様々なレビューを拝見し素直にそう感じました
本当に羨ましいですね

むしろ我々のそうなコアファンは絶滅種に近い(笑
だからこそ、絶滅種の意見に共感していただけて、大変嬉しく思います

最後に反対意見の皆様、不快な点が多々あったと思いますが
ここまで読んで下さり、ありがとうございました

呉爾羅
堀本真吾さんのコメント
2016年8月4日

コメントありがとうございます。
まったく、先人の成した仕事をバカにするのもいい加減にして欲しいものです。そういうのが気にならない人がいるのは分かりますが・・・それにしたって。

堀本真吾
hiroshiさんのコメント
2016年8月4日

『ゴジラ』どころか特撮である必要も無い単なる自己表現と自己満足、自分の過去作品からの流用でつくられた同人的映像作品が、東宝によって正式に『ゴジラ』最新作として公開されたことがただ悲しくてなりません。
正に仰る通りです!
昭和の本多猪四郎監督、平成の川北紘一特技監督を始め、特撮に従事されたこの方々の
当時子供であった私たち、大人になった私たちのために、観客が喜ぶ本当のエンターテインメントを見せてあげようと、汗を流し、徹夜で決して手を抜かず一生懸命創ってくれたのが「ゴジラ」です。
これは、「ゴジラ」作品ではありません!決して・・・

hiroshi
堀本真吾さんのコメント
2016年8月3日

コメントありがとうございます。
エヴァをやるならエヴァで、自己表現するなら自分の完全オリジナルでやるしかない。そんなこともわからず他人の褌と先人の知性、ファンの時間と金を食いつぶすなら、この監督は創作者として、表現者として五流もいいところですね。まったくゴジラの名前だけを良いように使い捨てたと思われて当然だと思います。

堀本真吾
2016年8月3日

エヴァが作りたいならほんとそっちでやってよという感じでした。ゴジラの名前を借りてエヴァ作るとか原作改悪と言っていいでしょう。庵野監督はこの先もエヴァを作ることをファンによって強いられるんでしょうね。全く新しいものを作ってほしいと思います。

I ♡ MOVIE
堀本真吾さんのコメント
2016年8月2日

コメントありがとうございます。
私は「ゴジラ」(1954)、「ゴジラ対へドラ」と「ゴジラvsビオランテ」が『本番』のゴジラとして屈指であると思っています。『本番』という言葉を使うのは、ゴジラが「人類に対する怒り」であり「クソッタレな人類にツケを払わせるために」登場し、「それでも尚人類を生かそうと懸命に戦う人間」がかろうじて生存するという未来を獲得する物語、それが『日本のゴジラ』だと思うからです。
その物語の中で獲得された「無敵の怪獣王」というキャラクターを前面に押し出したシリーズ一連の作品も勿論お薦めします。(昭和後期または2000年以降の作品はかなり人を選びますが・・・)

堀本真吾
Joinさんのコメント
2016年8月1日

ゴジラシリーズはビオランテぐらいしか観たこと無いのですが、一番オススメのゴジラって何ですか?

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