「ゴジラファン肩透かし。庵野ファンエヴァ映画。」シン・ゴジラ 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラファン肩透かし。庵野ファンエヴァ映画。
ゴジラ第1作を良き手本として作った作品。しかし、、、
・前半クドイ政治・内閣による優柔不断ネタ(エヴァファン以外は苦痛)
・エヴァで培った映像(戦車やアパッチヘリ等)と音楽は迫力あるものだが、所詮エヴァ作品とQと同時上映だった実写「巨神兵現る」の延長なのでゴジラとして見たら悲しい。
・CGと特撮は安っぽいながら東日本大震災を見本にして作った様に頑張っていたが、後半になるにつれ粗が目立ちはじめ、最期は息切れ。
電車なんか特にモノレールでゴジラにぶつかった際には・・・一瞬機関車トーマスがゴジラに闘いを挑んだ風。
( これがメディア販売になれば、更に映像ヘボく見えるんだろうな。)
・音楽はエヴァの使い回し。1回だけならいいが何回も、、、クドい。
・豪華俳優陣は難しい用語を並べ、カッコ良く&スマート&現実的な演出もあったが、後半になるにつれメッキが剥がれていく。
(進撃の巨人を思い出した。あの2人が出てますんで)
・この監督は一般人があまり見る事が無い現場をカット割で入れればカッコいいシーンになるとでも思っているのだろうか?(化学工場プラントなど。あんな安い圧力ゲージ見せられてもね。)アニメではカッコよいかもしれませんが、実写ではカッコ悪いです。
実写ならではのカット割も覚えて貰いたい。
・唯一褒める所はゴジラの設定(シリーズで1番体が大きくなり迫力増した。体全体の核放射能ビーム攻撃方法。体の特徴)
ベタ褒めの人の大半がゴジラの攻撃方法の格好良さで面白かったと思い評価しているのでは?。を思います。
(映像が素晴らしいと書いている人は1999年ガメラ3あたりを見てもらいたい。既にこのくらいのクオリティーは確立されている。)
東宝が監督にエヴァの要素をゴジラに入れてと言って作らせたのか?
それであればエヴァファンには成功だと思う。他には???となる映画。
違うのであって、庵野がエヴァの呪縛から逃れられず作ったゴジラ作品であれば、次のエヴァは期待しない。(この監督は同じ様な作品を作れば作るほど駄作になるパターンだと分かった為。)
家族向けでもないし、子供向けでも無い。エヴァ好きだけ楽しめる。
ゴジラファンには肩透かし映画。
年配の方(第1作ファンか?)が意外と多く見に来てましたが、無言で険しい顔して帰って行きました。。