バケモノの子のレビュー・感想・評価
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夢落ちで根本的に問題解決してないよね?
この映画は題材はとてもいいし、
キャラクターもいままでにないとてもいいキャラがそろっている。
世界観もとてもよかったです!
しかし…後半のストーリーが雑で超展開!
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◆前半はよかった!
熊徹と主人公の切磋琢磨し成長して行く姿ここはよかったです。
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◆夢落ちでなんの問題も解決してないイノシシ家族
もう本当にこれにつきる!
ラストの謎の鯨化で縁もゆかりもないJKが飛び出し説教じゃなくて…
そこはパパでしょ!親子の絆どこいった!?心の穴うめてあげてよ!
あげく夢落ちですよ!記憶喪失ですか!?
心の穴を物理で破壊…ですか?
根本的に心の穴を解決できてませんよね?
ここに時間を割いて欲しかった……。
親子の絆をさぁ…大切にしていく映画じゃないんかいな。
以下はもうなんか…
色々設定に穴ありすぎてヤバイリストです。
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◆全体のテーマがブレすぎてやばい!
社会復帰と親子の絆どっちかでよかった。
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◆急に社会復帰を目指す主人公
本当にこの社会復帰テーマのおかげでブレてる!
失踪した未成年が役所に出現して本当のパパ登場で「お世話になった人たちにあいさつしないと」って…
母方の親戚には何も言わなくて大丈夫?未成年ですよね?確か親権はお母さん方ですよね?もう警察諦めたからオールOK?
奨学金のくだりも結局無意味な演出だった(お父さんいるし)
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◆働かないウサギ師匠
「責任はワシが取る」といいなんか凄い人だ!
…と思わせながら特に働くこともなくラストで酒盛りルネッサンス。
熊徹の処刑ショーを観戦!…じゃなくて…瞬間移動でさ…。
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◆暴走するイノシシ息子
九太を殺すのであれば闘技場でやれましたよね?気絶してるときに。
ウサギ師匠やパパが止めたんですかね?
結構肝心な場面だと思うんですよねえ…。
そして赤ん坊で捨てられてた渋谷でなぜ鯨になったのか?
見ず知らずのJKが落とした鯨本見て??
なぜ人間界で大暴れ?ケモノの街で大暴れならまだ理解できるんですが。。。
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◆サルさんと豚さんの扱い雑
なんで熊徹の家に出入りしているのか?一緒に飯を食べるのか?
九太を熊徹と一緒に育てていった親兄弟みたいな位置だったんだろうけど、そこらへんの描写なかった印象。
階段で泣くシーンでついていけなかった。
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◆ハムスター仕事してない
ハムスターもタダのハムスターで終わっちゃうんですよねえ、
バケモノの町に行くための鍵とかなんか設定もないし…。
お母さんの化身とかなんかあったと思うんですけどねえ…。
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◆熊徹が主人公の心の穴をうめた!九太の影はどこいった?!?
九太の心の穴を埋めた熊徹!
じゃあショーウィンドウで分離した九太の影はどうしたのよ?
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◆闇の力を自在に扱える主人公
「オレの中にヤツの闇を閉じ込めて…」この展開もすごい!
闇の力を自在にコントロール!出し入れ自由!
そこまでできるなら鯨に対抗できたのでは!?
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◆バケモノの町を完全に消し去るラスト
JKがバケモノの街にテヘペロ来ちゃったからの、
バケモノの町にはもうこねえ宣言!
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★☆熊徹と受験や就職活動など社会復帰を目指す!☆★
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最後「バケモノの子」ドーーーン!(えええええ…)
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◆親子の絆を一本柱にして前半部分を丁寧に展開したほうが良かった
熊徹と成長し親子の絆が結ばれていき、
イノシシ親子の心の問題をしっかり解決する方がよかった。
あと、お母さん死んでるよりお父さん死んでるほうが、
父親代わりの熊徹という説得力があった。
前半はとてもいい映画だと思います!
監督の次回作に期待したいです。
これがテーマがないってことか
一言でいえば、やりたいことだけ一つの線に結んだという感じ。上っ面エンターテインメイントで、テーマが見えない。
冒頭10分でレンが何故ひとりぼっちなのかが分かるのですが、怒濤の説明台詞でげんなり。母親は死に、離婚した父親は行方知れず、本家は金持ちで祖父母は陰険剛悪、いよいよ天涯孤独の主人公。
少女漫画の第一話を読まされているかのような設定を2分足らずで詰め込まれて「ああ、尺を削りたかったんだなあ」という感想。
そもそも引き取り手は離婚した母親側の両親。離婚した時点で親元を頼っていても良さそうなものですが、きっと母親は両親が嫌いで世話になりたくなく、慎ましく暮らしていたら交通事故に遭って……まではなんとか納得いくんですが、親族で唯一の男孫のレンが今までこの威圧的な祖父母の手から逃れられていた事に納得がいかず、せめて離婚をきっかけに両親に連れ戻された母親が交通事故に遭い死亡、これまで母親のために耐えていた英才教育と祖父母の人間性に嫌気が差し逃げ出す……くらいの方がまだ納得がいきました。ここを丁寧に書かなかったばかりに、闇雲に家を飛び出したレンが何故お金を持っていたのかに疑問が湧くし、祖父母をそこまで嫌っていた理由もこじつけ臭くなる。
そもそも、大人になったレンが人間界に戻るまでを描く必要があったのだろうかという疑問があります。どなたも言ってますが、これは子どものレンがバケモノ世界で自分を成長させて、人間界に戻るまでを描く方がよっぽど面白かったし、もっと深い人間性まで掘り下げられたんじゃなかろうかと。
そしてとってつけたように出てくる「白鯨」。9歳から小学校に通っていないレンが急に図書館に来て「白鯨」を手に取るって……。幼少時に本が好きで家にあって、読みかけた続きが気になるとか下地があったらならまだ納得いきますが、ある程度知性を身につけて人間界に戻ってきたという設定ならば、まず新聞読むんじゃないかと。そもそも人間界で育ったレンすら読めなかった「鯨」をバケモノ界で赤子から育った一郎彦は何故読む事ができたのか。言語が一緒なら、あれだけ頑張り屋のレンがバケモノ界で知識を身につけなかった理由も納得がいかない。
レンが人間界にいずれ戻らなければいけないと考えていたこと自体は、「やっかいもの」として暮らした時間を考えれば納得がいく設定だが、楓の存在は必要あったのだろうか。「boy meet girl」を中途半端にやるくらいなら、人間界の父親との心の葛藤をもっと丁寧に映画いて欲しかった。父親がレンを思い出し、一心不乱に抱きしめたシーンは泣けた。だからこそ、その先を期待したのだが、あっさりしたものだったのが残念。
一番残念なのは、熊徹とレンが心を通わせる旅のシーンが割愛に近い形ですまされてしまったことだろう。
何度も言ってしまうが、この映画は子どものレンが熊徹と出会うことによって成長する物語として完結していたら、「時をかける少女」以来の名作だったと思う。(サマーウォーズはウォーゲームの焼き回しだし、おおかみこどもは「だからなんだ」という感じだったし)。
細田監督が悪いとは思わない。きっと周りの思惑を飲まざる得ない状況にあって、こんなしっちゃかめっちゃかな内容に改悪されてしまったのだろう。
お金があると凄い技術をたくさん詰め込む事が出来るけど、自分のやりたいことは1/10も叶わなくなる良い例。そうして作品が殺されてしまう典型を見た気がする。宮崎監督のように、やりたいことをやらせてもらえる地位になれるまで、ふんばりながら頑張り続けて欲しいと切に思う。
渋谷にて、原作を読んで
鑑賞したのは最も映画の舞台に近いと思われるTOHOシネマズ渋谷です。
スクランブル交差点のシーンなど見るたびに「今自分も同じ場所にいる!」という実感が伴って余計に作品に入り込めたような気がします。ただ私は割と感情移入しやすい方なのでそう思っただけかもしれませんが…。
鑑賞後に原作小説を読みました。映画を見た時点では、他の方のレビューでも挙げられていたようにいくつかの疑問が私にも浮かびました。
原作を一読した限りで解けた謎は
①引き取る親戚への怒り?憎しみ?の理由
②九太がどのように渋谷と渋天街を行き来出来るようになったのか
③チコは何者だったのか
の3つでした。
まだ少し疑問が残ったのは、
「何故一郎彦は九太でも読めなかった漢字をすぐに読めたのか、どうして<一郎彦が>あの姿を選んだのか」という事です。
でも九太の相手として見ると色々な意味が含まれているので、個人的には良かったです!
更に楽しみたい方は是非原作も読むことをオススメしたいです。
はあ
細田守の作品はおおかみこどもの雨と雪を見てから面白くないって決めつけてたんだけど、やっぱり面白くなかった。
まずバケモノが人間より格上みたいな考えや人間だけが闇を持っているっていうのがよくわかんないし、なぞ。
途中で気づいたら人間の世界で女の子とイチャイチャしてるし、最後にくま鉄が心の剣?になって人間の闇を切るっていうのもはあ?ってかんじ
まあアニメーションや声優、俳優の声を楽しみたいひとにはいいんじゃない?
簡単に思えるストーリー。考えると深い
非常に良かったと思います。
細田守監督の作品は全て観てきましたが、今回のはストーリーの大筋はわかりやすいものでありながら、細かいところの解釈がふかく、楽しいものだと思います。
母親が亡くなり、孤独を感じる蓮(九太)
九太の心の闇は何だったのでしょう?
父親に捨てられた悲しさ?憎しみ?
周囲の人間に対する嫌悪感?
そこは色々ないまぜになってたのでしょうか?
そして、なぜ白鯨だったのか?
白鯨は、この映画では、復讐の象徴だったのではないかと思います。
船長が白鯨に抱く復讐の感情。一郎太の心の闇が鯨だったのは、その闇が、半端者のクマテツや人間風情の九太に父を倒されたことへの復讐心だったからでしょう。
心にある刀とは、父親の支えでしょうか。父と子の絆。たとえバケモノでも、育ててくれたクマテツが九太を支え、強い心で悪(復讐心)を返り討つ。
しかし、単にそれで終わらせずに、楓が自分にくれたお守りを渡した。それは、今後は闇に囚われるなよと伝えているかのよう。
人の心の闇がバケモノより深いのは、人は複雑な人間関係に身を置き、また、色々考えてしまうから。親の期待に答えねばとする楓も、それゆえに心に闇を抱えていました。自分とはなんなのか?本当は何がしたいのか?人間なら誰しも一度は持つであろう深い悩みです。
ストーリーの軸は、父と子の絆を描き、一人の少年の成長だろうけれど、色々なところで、それだけに終わらせないものだと思いました。
ただ、楓の声は少し拙い感じはしましたかねー。気にするほどではなかったですが。
金泥棒
今までの細田作品の中でワースト。おおかみ子供の方がまだ面白かった。
以下全てネタバレ。
最初バケモノに弟子入りしてそれから強くなっていく男の子の物語かと思えば、中盤から現代の世界に逆戻り。
そして女の子と出会って突然勉強しだして
もうそこで、はあ?といった感じだった。
男の子がバケモノの世界で強くなる物語じゃないんかい!と。
しかも中盤現代戻ってから役所こうじが全然出てこなくなる。
え?私は今まで何を見ていたんだ?バケモノの話し見てたはずなんですけど・・・
そして佳境。
役所こうじとイノシシのおじさんが戦っているところでアクシデント。
イノシシの子供が心の闇を発動し、暴走。
しかし、主人公は偶然にもギリギリ心の闇を発動しなかった。
なんでやねん!!
そもそも、人間の心の闇がバケモノより深い理由が不明。
女の子と男の子が渋谷の街を逃げたり戦ったりする。
女の子がイノシシの子に、お前の心が弱いからそんな姿になってしまったんじゃ!的な事を言っていてイノシシの子供が少し不憫に思えた。
そして収集をつけるためにつくも神になった役所こうじ。
男の子が役所こうじを使ってイノシシの子の闇を切る!
どういう原理で切ってんだよ!
そして、つくも神になったから役所こうじは主人公の心の中でずっと生き続けてるぜ!
ってなんでやねん!!!!!
わけがわからんわ!!!!!
父親は息子の中では神格化して心の中で生き続けるって事か。
ゴッドファーザーか。
神になれるほどあの狼男は父親してたか?
中盤からほとんど主人公とからみがなくなる役所こうじに、人間の女の子と出会ってからどんどんバケモノの世界に興味が薄れていく主人公に興ざめ。
★1
原作つきの細田監督の作品が見たいです。
簡単そうににみえて難解な作品
時かけ、サマーを見てファンになったのですが、今回のは作画、ストーリー、配役(声優)、台詞、音楽のバランスがうまくいってないように思えました。残念。
・ストーリーの展開について行けない。一番の?はいきなり主人公がパラレルワールドと現実世界を行ったり来たりできたこと。しかも受験勉強始めてるし・・・(゜д゜)ポカーン
・絵はすごく綺麗でいい、が、時々でてくる写実的な背景と平面的なキャラがアンバランスに見える
・台詞と声優がマッチしていない。声優が悪いのか、指導した人が悪いのか、ともかくキャラに感情移入できない。
・しかも台詞が回りくどいというか古くさいというか、ドラマでも言わないような言い回しがあり聞いてて違和感あり
・一番言いたかったことが不明。最後の戦いがそうなんだろうけど描写&説明不足だと思う
凡作
巷にありふれているバトルファンタジーの典型を終始外れない・・。終盤の街中での超能力バトルも、アメコミブームからの流行りに乗ったどっかで観たことある映像で退屈・・・(勿論劇場用作品だけあって時間かけた分のクオリティではある)。
前半も劇場予告一度観たら事足りる。これは前作の時も思ったことだけど・・。
ただ途中から全体の1/3くらい寝てしまったので、もしかしたらその間に観衆の度肝を抜きまくる凄まじく面白い展開が繰り広げていたのかもしれません。
もちろんいいところはいっぱい
でも細田作品で自分が一番乗れなかったのも事実。
あいかわらず企画が素晴らしい。
作画やデザインもさすが。一瞬しか映らなかった各バケモノの街の外観がなんて魅力的だったことか!
実の父親が蓮を思い出す演出もいい。蓮が左にフレームアウトした直後、同じ左側からフレームインしてきた子供たちが父親の横を通りすぎた瞬間に気付くのは画的に説得力がある。
問題はそういう言葉に頼らない演出とは裏腹に説明台詞があまりに多かったこと。
「お母さんは事故で亡くなったんだから」や「いま来た道がない」のあまりに直接すぎるものや、何より心情を台詞で語りすぎるためどんどん類型的に見えてきて生きたキャラクターだと思えなくなってくること。
結果あれだけ魅力的なバケモノの街や写実的な渋谷の街で大騒ぎが起きても「まあ作り話だし」と鼻白んでしまう。
そしてなぜ闇を抱えた人間があれほどの力を持ってしまうのか、猪王山がなぜあれほど熊徹が九太を弟子にとることを止めようとしたのか(一郎彦の闇を嗅ぎとってた? にしてはほったらかし)などは説明されないので後半話に乗れなくなってしまった。
今回奥寺佐渡子は脚本協力だけになってたが、初稿は奥寺佐渡子が書いてそれを連名で詰めていく方がいいのではなかろうか。
や、いいところいっぱいなんですよ!
タイトルは「バケモノの子」より「心の剣」でしょう?
目頭が熱くなることを期待していたのですが、それは無かったので、個人的には「ふつう」といった作品でした。
ちなみに、細田守監督作品の中で一番好きな「時をかける少女」や前々作「サマーウォーズ」を超える感動もありませんでした。前作の「おおかみこどもの雨と雪」よりは個人的に良かったです。
さて、鑑賞してみてのレビューです。良かった点も多くありますが、それらは他のレビューに任すとして、ここでは私の「?」や「気づいた点」を以下に列記します。
・仮にも次期宗師の座を争う「熊徹」が、たかが人間の子供に教えを乞う展開には「?」でした。修行の旅もダイジェストでは不要だと思いました。
・また、渋谷と渋天街の行き来については、判らないとレビューがありますが、多分「花瓶に活けられた花」がキーワードだと思います。
これから見る方は、少年期の迷っている時に出てくる「花」と、青年期に迷わず行き来するときの「花」との違いを意識してください。私はそこにルールがあると感じました。
・「小学校から学校に行っていない(9歳で家出して、バケモノの世界で暮らしていた)。⇒じゃあ高卒認定資格を取って大学目指して一緒に勉強しよう!」というヒロインとの出会いも「?」でした。
・あと、この手の話での王道でありそうなのが、「主人公が闇に飲まれ、周りが助けたその上で、巨大な敵に立ち向かう・・・」といった展開ですが、ここで「闇に飲まれるのが、一郎彦」である必要が「?」でした。
熊鉄が「心の剣」になることで主人公を助け、巨大な敵(闇に飲まれた一郎彦)に立ち向かうという展開だったのでしょうが、しっくりきませんでした。
・渋天街に迷い込んでからの展開として、<「主人公(九太=蓮)」と共に暮らした「熊鉄」が、猪王山に勝利し宗師になり、それを修行の旅で力を付けた「主人公」が「熊鉄」を超えて見せる。結果、「熊鉄」が「主人公」の「心の剣」になり、ともにバケモノの世界を治め、人間界と調和を果たす・・・。>といったストーリーでもよかったのではと思います。
いろいろ書きましたが、見て損はない作品とは思いますので、ぜひ劇場で鑑賞し、いろいろと感じてください。
期待した展開にならず‥‥
幼少期時代は、時々「このシーンいる?」と思う部分はあったものの、楽しく見れた。
青年時代になり、まず人間世界にあんな簡単に行けた事に「?」が生まれ、バケモノ界にも簡単に戻れて益々「?」になってしまった。
一郎彦がダークサイドに落ちて鯨の影が渋谷のスクランブル交差点に現れたシーン以降、あまりの期待外れ感に、睡魔が襲ってきて、寝てしまいました。
途中から寝てしまったのですが、
ヒロインはいらなかったのでは‥‥?
父親登場させたなら、もっと父親(人間)と熊徹(バケモノ)の間で、揺れ動く主人公像とかできなかったのかな‥‥?
ダークサイドに落ちるのが人間界に戻った九太で、それを熊鉄が救い出す!九太と熊徹のおかげで、人間界とバケモノ界の境がなくなり共存し平和に‥‥みたいな展開を途中から勝手に期待していたので、とっても物足りなかった。
チコが成長して、巨大化!とかも期待してましたw
大泉洋さん、素晴らしかったです。
着地(結末)の失敗
「なぜ九太が逃亡に至るまで親戚を憎んでいたのか」など
若干の違和感はあるものの、青年になるまでの修行シーンまではとてもテンポ良く展開し、今後のストーリーの期待感でワクワクした。また熊鉄を含む渋天街のキャラクター達はどこか愛らしさを感じ、このような世界観を創造した発想力は常人を超えていると思う。
しかし、多くの人の作品への期待感か、納期の問題か、何がそうさせたのか理由はわからないが、中盤~結末へのストーリー構成に焦り(雑さ)を感じた。
まず、一郎彦との決闘の動機が甘く、良くわからない。
次に決闘時の一郎彦の目の書き方。
また渋谷の決闘で既に大きな被害がでているにも関わらず、「どういう訳か九太と楓が乗る地下鉄だけ?が平常運行している」点や「拾った本を読んだだけですぐにクジラに姿を変える一郎彦」
(そもそも何故九太の本を拾って読んだのか)伏線が甘く読み取れず、多くの人は「なぜクジラ??」という違和感を感じるだろう。
前作「サマーウォーズ」や「おおかみこども~」はそのような点はみられず伝説的な完成度だったが、今回はそこが残念な点だった。
むしろ、もっとストーリーをシンプルに、熊鉄との師弟対決にした方が良かったのでは…。
酷かった。
ストーリー 1点
キャラクター 1点
イラスト 2点
ストーリーは酷かった。メインのテーマは師弟愛・父性なのだろうが、それ以外のサイドストーリーは省いてもよかったのではないだろうか。
勉強シーンはバケモノの世界と人間世界の間で揺れる心情を描くための設定だろうが、いきなり人間の闇という観客置き去りの設定を持ち出してきたため、肝心の揺れ動くシーンがほとんど描写されない。
また絡みの薄かったキャラをラスボスに持ってくるのではなく、主人公が闇落ちするストーリーではダメだったのだろうか。
それとラスボスとの対決の際に、九太が自分を自らを犠牲にして事態の収拾を図ろうとするが、なぜそれしか方法がないと彼が知っていたのかが分からないし、接点の全くないヒロインがラスボスに説教をしているシーンは??である。
キャラクターに関しては、声優がまったくダメである。
声優がうまければもう少しキャラクターに感情移入できたかもしれないが、むしろ感情移入を邪魔しているレベルである。
主人公(青年期)とヒロインの声が耳障りであった。
いい加減映画業界は客寄せに俳優を使う手法を改めるべきだ。
(俳優でもうまい方はいるので、俳優が声優をやるなとは言わないが、せめてうまい方を使ってほしい。)
今回俳優で上手かったのは、大泉洋ぐらいである。
絵は相変わらず、うまいので2点だが、
使い古さたような構図が多いのは気になった。
想いは届く
予告編でみた「熊徹=役所こうじ」が恐ろしいほどハマってたので、それが楽しみで観に行った。
がしかし…涙した。
表現の仕方なんかどおだっていいんだ、その中身が本物ならば、必ず届く!
そお言われてるような気がした。
なんだか、家族とも隣人とも時折妙な距離感を感じてしまう現代に、もっと皆、肩の力抜いていこうよと言われてるような。
名作です!
役所さんと、広瀬すず、津川さんが、メチャクチャ良い仕事してた。
声優さんと比べても、なんら遜色がない。
男優お二人には、補って有り余る経験もおありだろうが…広瀬すず!声まで演れるとは…恐れ入った。
染谷氏は、あまり滑舌がよろしくない。というか…癖があるんだなと、この作品を観て思った。
実写の映像作品だと全く気にならなかったんだけど、他の方たちとの対比なんだろうな。等身大には間違いないんだろうが、なんか嫌悪感を拭い切れなかったなあ…。
あぁ、キャラの表情とのズレなのかなあ。
その感情はあってるけど、そこまでのトーンじゃないとか。
実写は彼の表情と対だから気にならなかったのかもな。
俳優さんの起用が的を得てた。
「百日紅」の客寄せパンダ的起用とはエライ違いだ。
面白かったなぁ〜 師弟関係というか、男の友情だけなら、尚楽しめまし...
面白かったなぁ〜
師弟関係というか、男の友情だけなら、尚楽しめました。
なんか、急に元の世界戻って、楓ちゃんに会うシーンとか、いらなくね?って感じながら観ました。というか、楓ちゃんの存在ってそんなに必要っと感じなかったです......
私的にそこが気になりました。
心温まる師弟父子SFファンタジー。ただ傑作ではない
期待しすぎたのでちょっと辛口目に
正直なところ傑作とまでは言えない
まず、吹き替え
宮﨑あおい 染谷将太 広瀬すず こいつらはだめだ
経験の差なのか、声と絵がしっくりこない
役所広司 大泉洋 津川雅彦 リリー・フランキー うますぎる
本当にキャラとぴったり 完璧な配役
内容は、盛り込みすぎた感が拭えない
母との死別で悲しい過去を背負い、多感な青春時代と引き換えにバケモノとただ強くなるためだけに費やした時間、生き別れの実父との再会と、心惹かれる楓との出会い、人間らしく生きたいという欲求の芽生え、人の心の闇。
これほどの中身に醍醐味のアクションや心を通じ合うまでの過程を含めて2時間ちょっとでは、到底収まらないだろう
別れや切なさの描き方は好みなのだが、最後の渋天街に楓が訪れてハッピーエンドの箇所で大学受験の話は冷めた。楓自体バケモノとの友情がぼやけるため不要と思えてくる。
なんだか前半面白い内容だったので、惜しいといった感じ。
個人的に、サマーウォーズ>時かけ>バケモノ>おおかみこども かな
「時をかける少女」「サマーウォーズ」「オオカミこどもの雨と雪」を手...
「時をかける少女」「サマーウォーズ」「オオカミこどもの雨と雪」を手掛けた、細田守監督の最新作。
個人的には上二作は好きだが、前作であるオオカミこどもの雨と雪があまり好きではなく、期待半ばに鑑賞。
主人公のキュウタが人間ながらもバケモノの弟子になり、強くなっていくところまでは本当にこれは面白い!とスクリーンに釘付けだったが、一郎彦が闇に侵され始め、クジラが街に出て来たりしたとこくらいから、え?なんでクジラ?って視聴者は置いてけぼりだった感じがする。
一番盛り上がる最後の決戦も、映像こそは素晴らしかったものの決着がアッサリとしすぎていて感動も爽快感も得れなかった。
しかし、この映画から、父親や現代にいる子供の環境などへのメッセージ性はかなりあったのではないかと感じた。
ただ、個人的な感想としては可もなく不可もなくといったところか。
ファンタジーと現実
何展開もあるので、体感的に4時間くらい、2作品観たかのような感じがした。
前半は普通に面白い。千と千尋に似ているのは、あえてだろうか。同じモチーフを、俺ならこうやる、という挑戦なのか(気のせいか、バケモノの観客の中に宮崎監督のそっくりさんがいたような…)。
千と千尋では、子供が観客であることが想定された、子供の成長物語が描かれた。千と千尋の中には、大人はどうであるべきか、という視点はなく、それが無い、ということは、監督は大人に無関心、もしくは何も期待していない、ともとれる。
しかしバケモノの子では、むしろ育て親である熊テツの成長物語とみなせる話になっている。親ははじめから親らしくなければいけないということはなく、子供と共に成長していけばいい、という監督のメッセージが込められている気がする。また、親を周囲から支える人間や地域環境の重要性も語られている。
これだけの話だったら、面白いがありきたりな映画なんだが、キュータの人間の世界への復帰の話も混ざり、人によってはすごく奇妙な感じを受けただろう。
奇妙というのは、ファンタジーものとも現実ものともつかない展開だからだ。ファンタジーもののお約束は、ファンタジーの世界と現実の世界は、はっきりと扉を隔てて区別されていなければならない。
キュータの境遇は、「社会から隔離されて育った子供」の社会復帰に関する、リアルな社会問題を思わせる。こうした子供がどのような手続きが必要か、どのような道があるか示されているだけでなく、役所の「悪い対応の例」「良い対応の例」まで丁寧に出して、問題提起している。
ファンタジーでありながら、いきなり生々しい現実が乱入してくる感じは、「雨と雪」でも感じた。もしかしたらこれが細田監督の持ち味なのかもしれない。個人的には、奇妙なゾワゾワする感じがするだけで、好きとも嫌いとも感じられない。
後半の、一郎彦を倒すくだりは、正直よく分からなかった。胸の穴だとか、その穴が凶悪な力を持っていること、熊テツが「心の剣」になってキュータの胸を埋め、一郎彦を倒す力になったことなど、なんだか納得感がうすくて、無理やりっていうか…。
いわゆる「読者おいてけぼり」状態かなー。精神的な負の感情が、実体を持つとか、物理的な力を持つとかは、たぶんよっぽどうまくやらないと、中学生が考えたセカイ系みたいな話になっちゃう。
後半でのキュータとかカエデのセリフが、イタい厨二病のセリフに聞こえてしまうところも多々……。
ゲド戦記と寄生獣が混ざった感じの話だなー、と思ったけど、胸の穴の埋め方は、寄生獣みたいな方法だったら良かったのになあ。
でも、子供の頃の強すぎる負の感情に、精神的に成長したはずの大人になっても振り回されてしまう、という苦しみや残酷さは本当によく分かる。
それを魔法的な力に象徴したものではなく、きちんと人間ドラマとして見せてくれたら良かったなー、と思った。
全115件中、81~100件目を表示