バケモノの子のレビュー・感想・評価
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男性視点の作品なのに珍しく感動した
九太( 声:宮崎あおい~染谷将太)が熊徹(声:役所広司)の真似をし始めて段々と強くなるシーンと、父親が蓮と再会して人目を氣にせずに走り寄って嬉し泣きするシーン、個人的にこの中盤の辺りの二箇所が感動ポイント。
麻生久美子さん、リリー・フランキーさん、大泉洋さんの声も良かった。
父親と息子(あるいは師匠と弟子)にプラスして彼女との恋愛要素を加えると『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような大好物の組み合わせになる。
今作は、九太こと蓮が9歳の頃から約9年間、熊徹のもとで暮らしながらも人間界に行き来し、同年代の知的な楓(広瀬すず)と出会う。ラストは人間界で生きる事を選択する。
マニアックなアニメ映画を引き合いに出して申し訳ないが、『少年ケニヤ』も主人公が親と離れて野生の世界で師匠のもとで逞しくなり、ラストは人間界に戻る物語だった。ヒロインも主人公の成長には欠かせない存在で、印象的なクライマックスの現実離れした描写も共通している。言いたいのは今作のようなパターンは珍しくないということ。
珍しいのは、男性視点には厳しい私が、なぜか今回ウルウルしてしまった。正直、終盤はウトウトしてしまったが。
期待したほど感動しなかった
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バケモノ世界でボスの後継者争いがあり、その1人の熊徹は人気がなかった。
でボスに言われて人間界からレンを弟子にする。
最初は仲が悪かったがやがて打ち解け、互いに互いの技術を高め合った。
やがてレンは人間界に彼女が出来て勉強を教わる。
こうして大学進学を決めるが、寂しくなった熊徹と衝突、人間界に戻る。
そんな折、熊徹が後継者争いの戦いに参加、レンも行って熊徹勝利。
でも負けた敵の長男が実はレン同様に人間で、心の闇を放出した。
そしてレンを追って人間界に現れ、東京をめちゃくちゃにする。
熊徹は後継者の権利で剣となってレンの元へ行きサポート。
そしてその長男を倒す。
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師弟愛とか親子愛の物語と思ってたら途中から変な雲行きに。
理由もよう分からんが敵の長男が暴れ出し、それを倒す展開に。
そこで熊徹が一肌脱ぐわけだが、剣になるとかよう分からんかった。
そうなるともうしゃべれないわけで、その意味でレンとの絡みもなし。
熊徹が後継者になるまでの物語にした方が良かったような・・・。
何をしたいのか意味不明
絵は・・・かわいいし観やすいですね。
でもそれだけ。
他がひどい。
この監督さんは原作があるもの、あるいは脚本は他の人がやったほうがいい。
登場人物が描けないのに下手に変わった設定もってくるのやめて。
ますます意味わかんなくなるから。
以下あらさがしになるのでこの作品好きな人は読まないほうがいい。
まず、大きな設定のパラレルワールドですね。
何か特別な理由や関係づけがあって現実世界の渋谷とリンクしてるって
わけでもない。
それなら、もっとバケモノがこちら側に来たり、
あの3人以外の人間が頻繁に行っちゃったりしてもおかしくないんじゃないの?
そしていつのまにか九太は好き勝手に行き来できるんですね。びっくりだ。
人間が闇を抱いてるから危険、と尊師が言うけど前例は?
前例でも出ればそこを押し切って育てるって危機感と感動もあるものを。
子供九太はバケモノ界になんの疑問も抱かないの?
最初になんであの人たちケンカしてるの、修行するの、とか思わんの?
エスパーですか?
後半に女の子も、バケモノ界で闇を抱くと白鯨になるって誰から聞きました?
やはりエスパーですか?
親子愛が描きたいのなら九太が闇に飲まれそうになるのを
とどめるきっかけは女の子じゃなくて熊鉄であるべきじゃない?
そしてあの流れで人間界に白鯨化した子を助けに行くのは
熊鉄じゃなくってあの子の父であるべきじゃない?
というか、いっそ九太が白鯨になって熊鉄が危険をおしていく流れに
したほうがいいんじゃない?
だいたいにして決闘まで8年てずいぶん長いっすね(笑)。
神様になって剣になるって、いきなり説明しだすけど
なんだあの後出しジャンケン感。
白鯨になるのも。
実の父出てくるのも。
修行の足のステップや大学受験などをわざわざセリフで説明するより
もっと他に説明しておくべきことが多すぎて、
観ててずっと頭の中に?????が増えていくばかり。
これで感動しろと言われても無理。
つじつま合わなくてもツッコミどころ満点でも
面白くて気にならない作品はたくさんある。
でもこの作品は登場人物に魅力ないから、
矛盾に目をつむって楽しむとこまで到達してない。
もっと脚本勉強するか分業するかしてください。
良さげな雰囲気だけは予告などで見せるのうまいので。
亀仙人が如何に偉大な指導者かわかりました。
獣人が暮らす世界に迷い込んだ少年・蓮/九太の成長を描いたアクション&ファンタジー・アニメーション。
監督/原作/脚本は『時をかける少女』『サマーウォーズ』の、日本を代表するアニメ監督の細田守。
蓮/九太の師匠、熊徹の声を演じるのは『THE 有頂天ホテル』『渇き。』のレジェンド俳優、役所広司。
九太(幼少期)の声を演じるのは『ソラニン』『おおかみこどもの雨と雪』の、当時歴代最年少で大河ドラマの主演に抜擢された女優、宮崎あおい。
九太(青年期)の声を演じるのは、『おおかみこどもの雨と雪』『悪の教典』の染谷将太。
本作のヒロインである女子高生、楓の声を演じるのは『謝罪の王様』『海街diary』の、後に紅白の司会やルイ・ヴィトンのアンバサダーを務めることになる女優、広瀬すず。
九太のライバル的存在、一郎彦(青年期)の声を演じるのは『STEINS;GATE』シリーズやアニメ『東京喰種』シリーズの宮野真守。
九太の母の声を演じるのは『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』の麻生久美子。
一郎彦(幼少期)の声を演じるのは『おおかみこどもの雨と雪』『ソロモンの偽証』シリーズの名優、黒木華。
熊徹の友人である僧侶、百秋坊の声を演じるのは『モテキ』シリーズや『海街diary』のリリー・フランキー。
熊徹の友人、多々良の声を演じるのは『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』の、「TEAM NACS」のメンバー・大泉洋。
また、市役所の職員役で『花より男子』シリーズや『蛇にピアス』の小栗旬がカメオ出演している。
第39回 日本アカデミー賞において、最優秀アニメーション作品賞を受賞!
本作を観賞したことにより、遂に細田守監督の長編作品をコンプリートしました〜🎉👏
いや〜、本作も脚本が破綻している破綻している💦
最近はむしろこれがこの人の味なんだと思うようになっているので、まぁ気にはならないんですけどね。
物語は大詰め。そこで衝撃の事実が明らかになる。
😾「一郎彦の正体は人間だ!」
😱「な、なんだってー!?」
…とはならない。だって見た目完全に人間じゃない。
登場して1秒で分かったっつーの。
熊徹と敵対する猪王山の息子は人間で、そのことに本人が気づいていない=闇に取り込まれた一郎彦が九太と敵対する。
このくらいのこと、小学生でも気付くわけですよ。
もう少し物語に驚きや意外性が欲しい。
一郎彦に関しては、常に仮面を被っているとか、猪王山が幻術をかけていて周囲の人間には獣の顔に見えているとか、いくらでもやりようはあった筈。
こういうことを怠るのはただの怠慢でしょう。
そもそも、一郎彦の掘り下げが全く為されていないので、彼がラスボスです、と言われても全く納得出来ない。
あれでしょこれ?心の闇がどうこう言い出すイケメンがライバルで、しかも声が宮野真守って、つまり『キングダムハーツ』をやりたかったんでしょ?心の剣なんてまんまキーブレードだし。
残念ながら、九太と一郎彦の関係性が全く描けていない為、いきなり「おれがあいつであいつがおれで」とか言い始められても、ただの『KH』ごっこにしかなっていません。
掘り下げがされていないといえば、ヒロインの楓ちゃんもダメダメ🙅♂️
物語が1時間過ぎたあたりで登場し、20分程で九太とのイチャラブイベントをこなし終わってしまう。
いや、映画のヒロインって観客もその子のことを好きになってはじめて成立するものでしょう。
こんな薄っぺらいヒロインじゃ、同人誌も発売されんわ!
多分監督も彼女のことを好きじゃないんだろう。とりあえず恋愛イベントを発生させる為だけの、記号的キャラクターとして割り切っているのがこちら側にも伝わってきました。
たった20分ほどの登場でいきなり彼女ヅラされても、私納得出来ないわよっ!!😤
いや、本当に序盤は結構良いんです。
物語が薄っぺらいことは薄っぺらいけど、熊徹が『ONE PIECE』感の溢れる愛すべきダメ親父で、彼と九太、そしてその取り巻き達とのキャッキャッウフフ(๑・̑◡・̑๑)を観ているだけで結構満足出来た。
九太を育てることで熊徹も成長し、物語の終盤で遂にライバルである🐗と対決。
ダウンする熊徹に九太の応援が届き、最後の力を振り絞るという『紅の豚』的タイマンで決着〜!!!!
…これだけで、普通に良作になったんと違う?
しかし、ちょうど1時間を過ぎたあたりで、細田守監督の「俺ってこんなムツカシイ映画も作れるんやで〜😏」精神が溢れ出してしまう。
…いや、あなたにはそんなムツカシイ映画は作れませんから💦
ちゃんとした脚本家を雇ってからそういうことはして下さいよ〜😣
ここから映画は怒涛の詰め込みをみせる。
ヒロインとの出会いから勉強への目覚め、大学進学という目標の発見、実の父親との邂逅、一郎彦との対立、己の闇への恐れ、一郎彦のハートレス化、熊徹が付喪神になる、心の剣で闇鯨を撃破。
…これを1時間でこなそうなんて、出来るわけないだろ!?
心の闇を心の穴で吸収する?
神へ昇格する権利は他人に譲渡出来る?
人間界とバケモノ界は繋がっており、人間界への被害はバケモノ界にも影響がある?
んー、なんか知らん設定がドバドバ出て来たけど、何話か見逃したのかしら?
詰め込み過ぎているせいで、ドラマがダイジェスト化してしまっていてまるで飲み込めない。
熊徹が剣になる展開なんて、もっと涙を誘ってもよさそうなものなんだけど。
結局のところ、あれもしたいこれもしたいもっとしたいもっともっとしたい精神が悪い方に働いてしまい、一つ一つの要素が薄っぺらくなってしまったのが問題だと思う。
親子の絆に焦点を絞るのであれば、前半1時間の感じのままラストまで突っ走れば良かったのだろうし、九太の葛藤やら心の闇やらを描きたいのであれば、前半の展開を丸々カットして、後半1時間の展開を膨らませれば良かったのだろう。
いっそのこと楓を主人公に据え、渋天街に迷いこんだ彼女が九太や一郎彦と出会い、微妙な三角関係を形成しながらも九太の進むべき道を指し示していく、という物語にしてしまえば結構面白い映画になったような気がする。
超豪華なアニメーター(田中敦子さん、大塚伸治さん、高坂希太郎さん、賀川愛さんといったジブリ組から井上俊之さんや小池健さんまで!)が揃っているので、アニメーションのクオリティは超一級。
アクションシーンも多いので、普通に楽しい映画ではあるのだが、それだけにお話の破綻具合が勿体無いなぁ…。
本作を観賞して一番に感じたこと。
武術だけでなくお勉強の重要性まで教えてくれた亀仙人のじっちゃんは最高の師匠や〜🐢
📖「うふん くすぐったい だめよ もうすぐままが かえってくるんだから と まーがれっとは いったのだが ぼぶは ごういんに」
思ったより面白かった
見よう見ようと思いながら見損ねていました。
地上波放映したのも録画したままでしたが、やっと見ることが出来ました。
龍とそばかすの姫のレビューでは、バケモノの子もあまりよく書かれていないのを目にしました。
あちらはストーリー的にちょっとという感じもしましたが、こちらは楽しめました。
ちょっと強引な展開が有りますが、話の内容的にそこまで重要では無い所かなと感じます。
良質なカンフーアクション映画
親子関係と師弟関係を照らし合わせながら、強さとは何かを問う、男の子向けの作品。
母の死でストリートチルドレンとなった少年・蓮を、バケモノの熊徹が拾い、九太と名づけて自分たちの世界に連れてゆくところから物語は始まります。
ガサツな熊徹にウンザリしながらも、持ち前の粘りづよさと飲み込みのよさでどんどん強くなり、バケモノの世界で認められてゆく九太。
大きく成長してふとした事から人間界に顔を出し、そこで人生の指針となる存在・ヒロインの楓と出会います。
学校に通う事を決め、父との再会も果たして人間の世界に戻る事を決める蓮ですが……。
熊徹のライバル猪王山との鞘当てと、本戦となる次期宗主決定戦の、力強くもキレのあるアクション演出。
そして九太の合わせ鏡となると存在・猪王山の子、心の闇に飲まれ圧倒的な力を無差別にふるう一郎彦からの、恐ろしくも迫力満点の逃走。
「アイツは俺が倒さなければならない」
追い詰められて覚悟を決めた、蓮と楓、そんな二人を救う一振りの剣、果たしてその正体は?
冒険と格闘と仲間とのきずな、男子が大好きなものが全てつまった魅力的なアクション映画、どうぞたっぷりと堪能してください。
いい悪いはそれぞれだから二分する
意見は二分される映画だろうな。
だってストーリーはそんなに練られてないもんね(笑)
ただキャストは華が有るし🌼そういう点でファンはある。で、僕はいい悪いは表面する必要はないと思うのである。だから、この映画で一番ハッとしたところを書き出しグーとしたい。久太と楓が会話するシーン。楓が親の期待を一心に叶えようと頑張るもそんな気親知らず。と言う。そこは正に今だよなぁ。とハッとしてウンと頷いた。きっと今の子は風の子どころかバケモノの子なんだよ、。我欲に忠実で周囲見渡せず責任取らないオトナこそ現代のバケモノなのだ。と映画の問うメッセージを受け止めた◎
ヒロイン不要論
うーーん。ストーリーは普通に面白いし、キャラも良かった。ただ、広瀬すずが声優のヒロインに尺取りすぎ。そのせいで物語後半で一郎彦が堕天した理由も少ししか触れられてないし、いきなりおかしくなったように見える。また、最後のヒロインの説教シーンがうざすぎた。
このヒロインがいなかったら、普通に良作だったと思う。
悪くない
終盤が分かりにくいかもだけど、若者が自立した青年に成長する映画としてみよう。
いきなり、「白鯨」から始まる不思議さが、戦いと成長、こういう形で活かされるとはなかなかのなるほどでした。
いちいち急
急に年取ったり、いろいろ説明不足。
最後、ラスボスとの対戦とか、なんか話の軸が見えない。
バケモノおじさんが死んだことで、話をなあなあにしようとしているだけのように思える。
ダメでした
世界に全く入っていけなかった。
と言うか、作りが雑だと思います。
最後まで見て、バケモノの世界が必要だったのかすら謎です。
キャクターも全く立って無かった…。声が下手だと言うのも有ると思いますが、セリフなどがいかにも作られた感がして、裏で糸を引いている作り手の存在がチラチラ見えてしまった。
何もかもが、それ必要だったの?って場面ばかりで、伏線かと思いきや全く回収されずに終わってしまうし。
結局何が言いたかったのか?多分テーマは有ったんでしょうけど、物語に昇華出来てなかったとしか言いようが無いです。
後半の社会復帰とか、唐突過ぎてついていけませんでした。
たぶんビジュアルが先にあって、後から無理やり説明を乗せたのかなぁ、と。鯨とか本当に要らないです。
何とか最後まで見ましたが、こんなに白々しい映画もなかなか無いなぁ。
何を伝えたかった?
鑑賞後、???な箇所が多いので、またある程度時期が空いたらもう一度観たいと思いました。(同じように?を感じても、もう観たいと思わない映画の方が多いので、興味は湧きました)
物足りないのは、熊鉄の魅力を表現しきれてないことや、結局バケモノって何?な所です。
バケモノの存在意義が分からないから、この映画に入っていけない。
バケモノの世界ももっと表現すべきだったと思います。
子供が鑑賞後、「バケモノになりたい!」って言わせる映画にして欲しかった。
その辺りが不透明なので、最大のテーマである熊鉄との親子愛もピンと来ず…。
少々熊鉄の生い立ちを知って、それだからそうなのね…と思うくらい。
あとは、ライバルが人間なの一目瞭然で分かる!分かるよ!ってか、これでバレないってどうなってるの…?
真実を隠して誤魔化して、育てるのはよくないと分かりました。
久太が人間と出会い、すごい勢いで人間に惹かれていくのは、育ての親がいるのに子供が実の親に惹きつけられるのと似てますね。
もっとその際の熊鉄の葛藤が観たかったです。
熊鉄と一心同体になって人間界で生きていくと決めた久太ですが、それで…??話の終着点がよく見えないラストでした。
ト書きのような世界観
ところどころ唐突かつ強引な場面が多く、それにより全体的に説教くさくなってしまった。
なんでしょう、監督の中では消化しているのだろうけど、具体性のないト書きのような世界観の提示。
リリー・フランキーと大泉洋のキャラはアクション漫画で出てくる「説明キャラ」で、脇役としていたほうがいいのだが、いてもいなくてもいいような存在に落ちぶれている。
展開が早いのは映画の作りとしては問題とする点ではないのだが、九太が突然勉強に目覚めたり、楓が一郎彦に説教たれる場面。
前者は九太の心の縁に人間界への郷愁が表される場面がチラリともなかったし、後者は一度も会ったことがないあなたに、一郎彦の何がわかるの?と言いたくなる。
人間界とバケモノ界をつなぐ道が簡単に行き来できるのは、犬夜叉やハリポタなどもそうだし、まあいいのだが…この作品に関しては、それにより九太が「どちらの世界を選ぶのか」という葛藤が曖昧になってしまった。
一見優等生に見える一郎彦。正体を誤魔化され続けたことで、知らず知らずのうちに劣等感を宿してしまったという少年の気持ちはわかるが、ダークサイドに落ちた時のあの威力は凄すぎませんか(笑)。
その前に、あの300円ショップで売っていそうな被り物はないでしょう(笑)。登場した瞬間に、人間だとすぐにわかってしまいました。いくらアニメが子ども向けとはいえ、子どもでもわかるんじゃないだろうか…。
そもそも、「人間は闇を宿す」とバケモノ界でさんざん警戒されているにも関わらず、熊徹は何が目的で人間界にきていたのだろう。人間界で弟子を探すこと自体が、おかしくないですか。
たとえば人間界にも九太の逆のような「はぐれバケモノ」なるものがいて、バケモノ界で弟子が見つからない熊徹がそれを探しにきたのならわかりますが、一郎彦を見つけた猪王山も何のために来てたのか?
熊徹が九十九神に転生して、九太の闇を埋めるっていうアイデアは、抽象的ながらも胸を衝く展開でしたが、いかんせん全体が…荒いというよりも浅かった。
九太に寄り添うネズミのような化け物とか、闇を宿すという台詞とか、ありふれた設定なのですが、どうしてもジブリやSTAR WARSを連想させられて、既存の作品を掻い摘まんで繋げたような既視感を拭えませんでした…。
それはそうと、本当のバケモノは人間、というオチですが、バケモノはダークサイドに堕ちないんですかね。
嘘ついちゃダメなんだ
お互いに慮り、信頼し合い、そして対等な師弟関係を築いた熊徹さんとキュウタの話し。
という単純なストーリーではなく、
たくさんの人(バケモノ)との出会いを通して、努力し続ける姿勢、すべてに感謝できる心を持ったキュウタ。
尊敬する父に憧れ、父の言葉を信じてきた一郎彦の劣等感。
「周りの幸せのため」という自分の軸を持つには、周りの人々と、いかに本音で向き合えるかが問われているのだと実感できました。
前半まではよかったが、後半は日曜日の朝8時のアニメかと思った
初めて見る細田守監督の作品としてバケモノの子を選んだ。
前半、つまり人間世界に蓮が行き来できるようになるまでは純粋に楽しむことができた。きゅうたろうがくまてつと徐々に心を通わせる表現の仕方もとても雰囲気が良かった。特に、様々な神に会いに行く場面はバケモノの子の世界観に一気に引き込まれた。綺麗な絵と好きになずはいられないキャラクター達はこれが細田守の世界観なのかと私に思わせた。しかし、後半は突然のヒロインの登場、きゅうたろうが勉強を始めだすのなどの急展開が今までつくられた”バケモノ”の世界観を悪い意味でかき消してしまった。また、映画のテンポが爽快とは言い難い。後半に突入してから後何分だろうとググってしまった。そして、クライマックスになったところで人の心の闇というセンシティブな題材を使っているにもかかわらず、アクションの場面が多く、キャラクターの心情をまったく表現できてなかったと思う。何が起きたかという情報のみが淡々とスクリーンに流されて心に響くというシーンはなかったように思える。情報よりも言葉にはできない感情をもっと大事にして欲しいと思った。惜しい映画だと思う。
惜しい!実に惜しい!もう少しで星2つだった!佳作。
応援してるチャンピォンが逆転KO喰らってマットに沈んだの見せられた感じ。
カタルシス便秘感。
実に惜しく残念な物語。
但しそこら辺のアニメよりかは遥かに面白いです。
よって星シングルを贈ります。
自分は細田監督と近い経験と感性持ってないのだろうなと
公開当時に見に行ったがすごくモヤモヤして帰った。
良くも悪くも自己中心的に作った作品、という印象。作品なんて全てそういうものなのでしょうけど。にしてもなんでここまで楽しめないのか...
ストーリーが受け付けなかった。
最後の方は特に、映像の美しさより気持ち悪さの方が勝ってしまって。
男なら、あの心の闇の表現がわかるのか?
解決方法がアニメ的で気持ち悪い。
なんの事情も知らない楓が一方的に言いたいことだけ言っても説得力が欠片もないし傲慢。当然のようにバケモノ界にいるところも謎。
詰め込みすぎた感もあり。
人間界に戻って蓮と名乗ったところも最初はそっちなの?と思ったが、住み慣れたところから去らざるを得なくなり、バケモノ界は自分の本当の居場所ではないとおもっていたのだろうな、ということで納得した。自分も同じような経験をしたことがあると気づいたら、まあ納得した。
バケモノ界を第二の舞台として魅力的に描いたのがちぐはぐな気がするけど、九太がバケモノ界を最後までないがしろにはしていないことを受ければ、まあ納得。
お洒落にしたいんだろうなとは思った。そういう要素があるからこそ幅広い人に受け入れられているのか。しかしマーケティングであってテーマを伝えたいなら入れすぎない方がよかったのでは。
一番受け入れがたかったのはバケモノという呼称。化け物の意味知ってる?だからこそカタカナなのか。醜い中の本当の美しさ的なことを表現したかったのかな?けど自分達で自分達のことをバケモノと呼ぶかフツー?そこはほんとに驚いた。彼ら自分等のこと醜いと思ってるの?思ってるからこその布文化の発達か。
なんで人間だけに心の闇があるのか。ただバケモノが人間とは根底から違う生き物で、心の闇がないからバケモノは神になれるし清く美しいのだろうけど。
人間界で生きていきたい九太が、バケモノ界を自分の本当の居場所じゃないと強く感じていたことにはこれで納得。
普通の冒険ものなら異世界こそ主人公にとっては楽しい場所であるので、受け入れがたかったのはそれと合致してなかったからか。
ここまで考えると、この映画はわりと大人向けだったのでしょうか。今度もう一度視聴してみる。
手放しに高評価している人がいることが理解できないのですが、でも世間様が誉めまくってるのには何かあるのだろうなと思うので、理解したいと思ってしまう。白鯨とノベライズを読めば少しはわかりますかね。
さんざん言われてることだが
なんでちゃんとした声優使わないんだかなあ。
特にこれ、主役の子の面倒みる三匹の化け物がほんと三人とも下手。
役所広司は声優やらせるとこんなに下手なんだ、やる気ないのかと思ったよ。
他の二人は元々役者じゃないわけだけどだからって我慢ならんよ。
どうしてこういう状況になっちまったんだろう、ある巨匠監督が「演技過多の声優使いたくない」とか言ってそれが加速させたことは明白だがね
そんでそーだそーだ言うやからも多くて…おれは吹き替え世代?だいたいテレビで洋画を吹き替えで観てきた世代なんで、シラケるんだよ下手な声当ては
自然な演技?バカ言ってんなよ。
山路さんが出てきてホッとしたもんなマジで。
あと、「サマー・ウォーズ」みた時も思ったけど
細田守のアクションはまるで形どおりですごくつまらん。
本人格闘技経験はないようだから、おそらくネットの動画とか、格闘技や武道の映像作品などで調べてるんだろうが
形どおりすぎで、すごくつまらない。
今回、主人公が弟子になるオオカミみたいなやつは、自己流の格闘術と言うが
いやいや、自己流の動きじゃねーよ(笑)
それに主人公が終盤でみせる刀の使い方はありゃ居合いだろうがどうみても。
待ちの姿勢から、抜刀して逆袈裟か横殴りに切りつける感じかな。
もうそこらへんのシーンは飽きちゃってちゃんとみてなかった
ストーリーとしても、なして主人公は急に超能力みたいなこと身に付けるの?フォースなの?ジェダイの騎士なの?とか
なして突然異世界と、現実世界を自由に往き来できるようになんの?とか違和感ばかり
ほんとは「サマー・ウォーズ」からこの監督には飽きてた。次は観ないだろうなあ。
なんかもっと一皮むけられないのかな細田守。ほんとジブリの後追いばかりしてる気がする。
意味なんて、てめぇで見つけんだよ。
映画「バケモノの子」(細田守監督)から。
「神にすらなれる我らバケモノと、なれぬ人間とでは、
生きる世界が違うでな」の設定で物語が設定され、
渋谷の街とバケモノたちが住む「渋天街」という2つの世界が
交錯するストーリーを楽しみながら、
書籍「十二国記」シリーズ(小野不由美著)を思い浮かべた。
注目は、人間の少年がバケモノ(熊徹)の弟子になり、
複数の賢者に「畏れ多くもお尋ねいたします」と前置きをし、
「強さとは何ぞや?」と尋ね歩くシーン。
(賢者1)は「幻は、時として、真実よりもまことなり」
(賢者2)は「そんなもの求めて何になる?」
(賢者3)は「それをわしに問うのは筋いじゃ」
(賢者4)は「わしは、達観などせん」
どれも、納得のいく答えは見つからなかったと思うが、
少年は「強いって、いろんな意味があるんだな」と悟った。
「どの賢者の話も面白かった」と言いながら、
「意味なんて、てめぇで見つけんだよ」と言うアドバイスで、
「意味を自分でみつける」ことの重要性を理解したはずだ。
この気付きが、彼を成長させたことは間違いない。
いろいろな人に助言を求めるのは悪いことではない。
しかし、最後は自分で意味を見つけ、自分で判断し、
自分の信念に従って行動することこそが、大事だと知る。
生きている意味も、自分で見つけなくちゃなぁ。
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