劇場公開日 2015年7月11日

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「新しい家族観」バケモノの子 Michiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0新しい家族観

2015年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

当該作品の細田守監督は、次の輝かしい経歴を持ちます。
2006:「時をかける少女」 第30回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞
2009:「サマーウォーズ」 第33回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞
2012:「おおかみこどもの雨と雪」 第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞

今回は、人間界とバケモノ界を舞台に孤独な少年と孤独なバケモノの交流を描きます。
「新しい家族観」を考えさせる作品で、お薦めです!

心に闇を持ち、ひとりぼっちだった9歳の「子供」を、りっぱな「大人」に育てたのは、
りっぱな親ではなく、血縁関係の無いバケモノ・熊徹であり、また周囲の人間だった。

昔は、祖父母・両親・兄弟・姉妹で構成される「大家族」が、「子供」を育てました。
現在は、
「核家族」となり、
血縁関係の無い周囲の「大人」すなわち「社会」が、良くも悪しくも「子供」を育てます。

だからこそ、将来を背負う「子供」達に、
どんな背中を見せられるか「大人」達の姿勢が、
問われているのだと思います。

「新国立競技場」問題、
1000億円を超える競技場やドームは、世界にひとつも存在しないのに、
その上、国民ひとりあたり1000万円も負担している借金大国なのに
外面を気にして、、他人の金なら平気で2500億円も使い
「子供」に、負の財産を押し付ける「大人」に、
是非とも、この作品を見せたいものです!!!

Michi

Michi