「脚本軽視 チームジブリ系プロデューサー達の才能潰しの商売優先」バケモノの子 暴論さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本軽視 チームジブリ系プロデューサー達の才能潰しの商売優先
毎月一日の割引で見てきたが、金返せ〜
まあ、論理的に細田君に問題点を指摘してやろう。
1。細田君は脚本が書けない。
前作までの高い評価は奥寺 佐渡子の仕事にかなり帰せられると言うことが分かった。今回も脚本協力だったが全部任せれば良かった。脚本が書けなくてもいい監督はいっぱいいるが、いい脚本家にみな任せているだろ。
2。構成がめちゃくちゃ。
ビジュアル的に詰め込みたいことを詰め込んだのは分かるが、ストーリーが破綻している。ストーリーもキャラの心理ももっと、整理しないとだめだ。渋谷と渋天街の行き来がどうしてできるか、よくわからない。行き来し過ぎだ。せいぜい、行き来は2回位にすれば良かった。
3。キャラの心理描写が下手過ぎ。
なぜ、久太と熊徹がいがみあいながらも同居する理由が描かれていない。この辺が家族ものの醍醐味だが、全くえがけていない。
熊徹は師匠に命ぜられてからと言っても久太への愛情が十分描けていないし、久太も母親の親族から逃げたのに、なぜ熊徹に惹かれたのか十分描けていない。というか、細田は説明の労を軽視したのだろうか。
4。敵役が弱い。
で、世界を相手に戦うのがこの手の夏休みアニメの売りだが、敵役の少年が弱い。心の闇とやらもよくわからない。悪と成った経緯が見えない。これも脚本の弱さである。
5。声優のキャストがだめ。
まず、みやざきあおいには役が重すぎたようだ。役所広司も実は演技が甘いのは、実写の演技でもわかる。かりに三船がやったら、もっとワイルドで切れがあったはずだ。(三船は実は大変デリケートな人でうしおそうじとか、菅原文太に敬愛されていた。)
九太の青年期の染谷もヒミズもそうだが、演技表現が十分じゃない。演技派だとかおだてすぎたようだ。あにはからんや、広瀬鈴がメインぢゃ一番良かった。もちろん、わきやくじゃ中村忠がぴかいちではあるが。もう、奥田とかのチームジブリは有名芸能人を声優に使わないでほしい。
6。日テレ、電通、東宝のチームジブリは監督をあまやかすな。
この今まで鈴木敏夫をちゅうしんとして、宮崎でくってた連中は細田に丸ごと乗り換えたが、宮崎も鈴木や奥田誠二に取り込まれてから、駄作の連発をしている。監督を作家扱いして、自由に作らせる環境を整えるのはいいが、無責任におだて上げて、スタッフや製作の意見を聞かなくなくするのはよくない。その大きな現れとして、とくにアニメーター監督はちょっとうれると、脚本軽視をしたり、賭けもしないのに自分で書いたりする。
細田君よ、電通日テレなんかがかまなくても、つぶれかけのマッドハウスで佳作を撮れただろう。ここは全てを捨てて初心に返ることを警告する。チームジブリが如何に才能をスポイルしてきたかわかるはずだ。
7。ビジュアルはまあまあ。
背景は結構良かったがCGや写真をなぞったところは実写かと見まごうようで、違和感を覚える。CGは分からないように使うのがミソだ。
あと、作画は超豪華だが、原画の演出チェックが甘いようだ。もったいない。これなら、B級アニメーターで十分。細田は自分より上手いアニメーターにNGを出しづらい分、コンテに集中してるんじゃないか。もっと、きびしく、直させればいいが、その根拠も脚本やキャラの心理を把握していないので、曖昧で、アニメーターになおさせられないのだろう。
8。音楽はうるさい。つけすぎ。
全編うるさい。静かに見たいところでは音楽をつけないか、しずかなものにしてくれ。この点、高畑勲はうまいので、みならうように。
結論。脚本が書けないアニメーターは監督するな。また、チームジブリ系の電通、日テレ、東宝系プロデューサーに食われるな。
角川とかマッドハウスのインディペンダント系に細田は救われたことをわすれないでほしい。