あんのレビュー・感想・評価
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樹木希林て素敵な女優さんだなあ、、 途中で出てきた写真集は趙 根在...
樹木希林て素敵な女優さんだなあ、、 途中で出てきた写真集は趙 根在さんのかなあ。 ずっと見ようと思っていて、見られて良かった。
樹木希林の佇まいだけで泣けてくる
予想以上に引き込まれた映画でしたが、予想以上にテーマが重い映画でもありましたね。 差別や偏見から、こんな人生を送っていた人達がいたんだと言う事実を目の当たりにしたら、胸が苦しくなってしまいました。 ハンセン病については正直何も知らなかったので・・・。 しかしあんな状況でも生きる意味を見出して前向きに生きている徳江の生き様には、感動させられました。 また樹木希林が演じてるから、尚更その佇まいから全て彼女の生き方に感情移入させられてしまうんですよね。 雇われ店長と過ごしたあの時間、彼女にとっては本当に特別なものだったんだろうなと、しみじみ・・・。 演者と役が全く違和感ない、と言うか完全に一体化している辺りの演出は、お見事の一言。 河瀬直美監督作品は今回初鑑賞だったので、最初はちょっと不安だったんですよね、難しそうで・・・。 でもこの映画は万人がスッと入っていける河瀬作品にしては珍しいタイプだったようなので、ホッと一安心でした。 心模様を表したような四季折々の風景も、本当に素晴らしかったです。 店長を演じた永瀬正敏も、いい味出してましたね。 樹木希林とのあん作り、重いテーマの中にも笑いがたくさんあって、ほのぼのさせてもらいました。 ラストシーンも良かったぁ~! 内田伽羅が演じたワカナのエピソードだけはやや中途半端でしたが、そこをカバーして有り余るぐらいとても魅力的な作品でした。
(^^) 良かったよ♪ドリアン助川 85点
● 縛られているコトからの独立。 3人はなにから独立したのか? 自分,国,病気,借金,情,家族,親,依存心 等々 あなたはなにから独立するのか? がひとつのテーマかな?
浅はかなシニア女性を演じさせたら当代一かもしれない浅田美代子さん。...
浅はかなシニア女性を演じさせたら当代一かもしれない浅田美代子さん。彼女のハンセン病についてのセリフで、「よくわかんないけど」とあるが言い得てると感じた。人はわからないものに恐怖を覚える。ハンセン病の啓蒙映画にはしたくないのだろうが、彼女が間違っていたことを、図書館の場面ででもはっきりさせたほうがよかったと思う。
店長さん。
タイトルにもなっているあん、あんこは昔から大好物だ。
つぶあんもこしあんもうぐいすあんもしろあんも大好き
しかしそのあんも食べてみるまで美味しいか分からない。
徳江が「私は小豆の声を聞くの。どこから来たの?って」
その人がどんな人生をどんな想いで生きてきたのか傍目
には分からない。分からないから好き勝手に他人は宣う。
見た目で判断し、噂を信用し、流れに乗り悪口まで言う。
しかしそんな残酷な運命でさえ生きる意味があることを
今作は尊厳を持って謳い上げる。自由に外へ出ることや、
やりたい仕事を得ることすら許されない人達がいたのだ。
らい病(ハンセン病)については私も詳しくは知らないが、
長きに渡って隔離され、幼少期からそこで人生を終える
人達がたくさんいたことを学生時代に習った記憶がある。
冒頭美しい桜が咲き誇り、日本の伝統和菓子が紹介される
一方で、中盤からは暗い歴史や差別認識が浮き彫りになる。
辛く重い構成もサラリと明るく描写されており、特に徳江
を演じる樹木希林が縦横に動き回る場面ではほぼ希林劇場。
それを優しく受け止める永瀬正敏が素晴らしい。不器用で
寡黙な男が少しずつ心を拓いていく場面が絶妙なタッチで
優しく描かれ、希林の実孫・内田伽羅(モっくんにソックリ)
の素人っぽさもよりリアルで愛らしい。中学生が悪気なく
尋ねた疑問をサラリとかわす老女の姿勢は真っ直ぐだった。
人足が途絶えて徳江が来なくなり、やっと過去と向き合い
始めた店長さん(この呼び方が温かい)が母親への懺悔から
徳江に尽くしていたことが分かるとまた涙、少しずつ綻び
始めた頑なさが解けた彼の顔が、ラストどら焼き屋台での
気持ちよい掛け声に繋がりホッとした。頑張って店長さん!
(あーどら焼き食べたくなってきた。鯛焼きも大福もいいな)
やっぱりきりんさんはさすが。
ほんとに演技みていて飽きない。 ハンセン病で外の世界と隔絶されてしまった老女の人生を同情をひくでもなく見せて語ってくれます。 あと、河瀬監督は木々と風の使い方、写し方が毎回抜群。テーマは重いのにすごくすがすがしく見せてくれました。
正しい理解を…。
ハンセン氏病に限らず、その当時の科学技術で不可解な病は、すべからく隔離する、もしくは拒絶するのは世の常で、これを是正することは正直難しい。 人生の最後に、楽しい時間を過ごせた主人公はそれでも幸せだったのかも知れない。我々にできることは、せめて、正しい理解が得られた病に対しては正しく対応したいと思う。
緩急自在
河瀨直美がオリジナルシナリオではなく、ドリアン助川の原作をもとに撮った作品。相変わらずカンヌに出品はしているが、パルムドールへの執着を見せるような芸術的映像はなりを潜めている。
むしろここでは肩の力を抜いて、社会の片隅に追いやられている人々の姿を淡々と、優しく描いている。桜の花を愛でる樹木希林と、季節の移ろいに関心のない永瀬正敏が次第に心を通わせていく様子を、緩急のメリハリをつけて観客を笑いと涙に誘い込んで積み重ねる手腕が見事。
これは外部の存在である樹木や永瀬への観客の視線が、単なる哀れみや警戒感が取り払われて、親しみやぬくもりを伴ったものに変容していく作用を生み出す。このことに成功しているからこそ、樹木が亡くなった時の、内田伽羅の自分の本当の祖母(実生活では本当のそぼだが)に対するような哀悼が自然な感情として観客に受け入れられるのだ。
社会・法・国家によって厳然たる差別を受けてきた人々の辛苦の生について思いを深め、いかなる償いも隔離されてきた人々の人生を回復することは不可能であることを知る。我々ができることは、共に働き、共に食べ、共に笑い、共に泣くことだけである。映画はこのことを強く訴えかけている。
人間だって地球の芽吹きだなって思った。自然光と自然、街並みをたっぷ...
人間だって地球の芽吹きだなって思った。自然光と自然、街並みをたっぷり織り込む河瀬直美監督らしい作風が今回は凄く生きてた。じわっと泣ける。
見ること、聞くこと。
説明過多にならないように、会話の間から気持ちを汲み取るように、そういうのを大事にしている種類の映画だと思う。 そういう種類の映画に対して、あれこれと言葉で説明したりすることはどうなんだろうという気がする。というか、あまりうまくできる自信がない。 一つだけ言うなら、もうちょっと泣かせてくれてもいいのに、それを簡単に許してくれないところが、なかなか心憎いというか意地悪だなと思った。笑 あと、てっきり勝手に店を開いて怒ると思ったのに、そうじゃなかった。良い意味で裏切られた。 見ること、聞くこと、それだけで生きている意味がある。というのが物語の最終盤のメッセージ。 そういうことには、普段なかなか気づけないよなぁと思う。浄化された。明日からまた頑張ろっと。
後からじんわりと響いてくる映画です
「私たちは、この世を観るために、聞くために生まれてきた。この世はただ、それだけを望んでいた。」映画の中の吉井徳江さんが、手紙を通して語る言葉が、心にこだまします。人の役に立たなければ生きていてはいけない、何かをしていなければ生きていてはいけない、そんな世の中の価値観よりずっと以前に、私たちは誰一人として存在を許されていない人などいないのだということを改めて思わされました。一見すると、徳江さんは世の中に対して何の貢献もしていなかったように思いますが、主人公・辻井千太郎という一人の男を立ち直らせた大偉業を成し遂げたのです。そんな思いが湧き上がってきました。この映画を観て、原作も読みたくなり、購入しました。合わせて観て観ると、また大変興味深いです。また秦基博さんの主題歌もこの映画をぐっと感動するものに引き立たせてくれています。必見の映画です!
何が凄いって、あのテンションでこの面白さってトコロ。
「あん」見ました。
劇場内平均年齢およそ70歳超えの中、20代の私は飛び込みました。おばあちゃん達の素直な感情表現はとても新鮮でした。映画自体もとても面白かった。この映画の存在は鑑賞前日まで知らなかったけど、映画最高、邦画最高、これだから映画は止められないと思わせる一本。ハンガーゲームのような駄作なんかより、こっちを大々的に宣伝してほしいですよ。
この映画、とにかく樹木希林と永瀬正敏の醸し出す空気感が素晴らしい。ほぼこの2人のやり取りに終始してるけど、全然飽きないのは凄い。彼らの会話も、テンションのギャップを上手く突いていて面白かった。劇場内は満席のうち9割8分はおばあちゃんでしたが、大爆笑が起きていてビックリした。僕も普通に笑いました。三谷幸喜の映画なんかよりよっぽど間違いないですよ。
あとは何と言っても"あん"の仕込み風景。やはりこの作品はあんこが美味そうじゃなきゃ全く説得力を欠くと思うが、そこは見事に描き切ってる。樹木希林のあん作りの過程で、永瀬正敏が「こいつ何言ってんだ?」的に戸惑いつつも工程を学ぶみたいな。永瀬正敏が感じる「?」を、みているこちらも疑似体験しつつ、頷ける。そして最後は試食して、「これは絶対美味しいわ」と思わざるを得ない。僕は単に食べてーなーと言うより、他のと食べ比べたいなと思いました。樹木希林が作るあんの虜になった瞬間でした。
とにかく、見て欲しいです。
ハンガーなんとか、トゥモローなんとか、新宿なんとか、色々大作やってますけど、全然比にならないくらいにこちらが面白い。普通に面白いから凄いですよ、これ。
樹木希林さんの演技が素晴らしかった
内容や演技等に魅せられましたが、一重に樹木希林さんの演技のお陰だと思います!障害者の役も上手だったと思います! 小説も読んでみたいと思いました!ほっこり、あったかかったです!
良かった。
事前情報全く抜きで観ましたが、とても良かったです。 フィクションですが、ハンセン病の患者の気持ちをうまく表現しているのではないか。(特に最後の手紙) 差別、偏見、大衆。今の私たちを取り巻く社会そのものを写し出していて心をえぐられるような作品でした。 マイナス1なのは、他の方のレビューで、現代のハンセン病の正しい認識が描かれていないかな。という部分です。 それにしても樹木希林でなければできなかった役だと思います。
どら焼きが美味しそう
前半は特に、千太郎の目線から描かれていて、自分がどら焼き屋を経営しているような気になれる。
また、徳江がアルバイトに入ったことで客が一気に増えて、仕事の遣り甲斐について考えさせられる。
後半は一転し、ハンセン病で若い頃からずっと隔離されていた徳江とその死にスポットライトが当てられていく。
あずきや風や鳥などあらゆるものに耳を傾ける徳江の姿勢に、優しい気持ちにさせられる。
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