あんのレビュー・感想・評価
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河瀬直美監督の作品は難しい
VISIONを観た時もそうでしたが河瀬直美監督の作品って難しいなって思います。描きたいことは何となく分かるのですが、おそらく本質自体は自分自身あまり良く分かっていないです。
何かずっと口の中が甘い!!
役が下りて来たとしか思えない樹木希林さんと河瀬監督の相性が良く、とても観易かったです。甘い餡が題材なのに内容は苦い、という絶妙な感じも素晴らしかったです。特に前半の餡作りは、ものづくりと外食の心得を学ぶ事ができて幸せな時間でした。九州産地鶏と称して、ネットで見付けたブロイラーを出している三宮の居酒屋店長を思い出しました。お客の女子中学生(真ん中)に萌えました。ずっと具体的な内容でしたが、終盤は雰囲気寄りになってしまい残念です。徳江さんの問題と店長の問題は別々ですが、何となく一緒くたにされています。ラストは店を出たのか、たまたま屋外に出店したのか、オーナーの強制に対して店長がどうしたかは分からなかったので、結びとしては弱い気がします。店長が声を張り上げるシーンは映画を締める最も大事なシーンだと思うのですが、愛が込められているとか一皮剥けたとかを感じる事はなく、全く盛り上がらず何か違うように感じました。追い出されたのでしょうか。永瀬正敏は良い俳優ですが、借りを返し終えて、(中学生の)彼女とまた人生を回し始める事を期待させるには、何か弱いと思いました。
陽の当たる場所で生活したい
「私達、誰にも生きる意味がある。生きる意味を見つけるためにも、陽の当たる場所で生活しなさい、あなた達」。てな感じのことを、15回転毎分くらいの緩〜〜い語り口で伝えてくれる映画。 「あなた達は私に、生きる意味を見つける時間をくれました。ありがとう」 みたいなことを希林さんが語るんですが、こうにしか聞こえない。 「女優として陽の当たる場所を与えていただいたおかげで生きる意味を見つけることが出来ました。みなさん、ありがとう」 ただでさえ泣かす映画なのに、このシーンは反則でしょ。希林さんの表情も素晴らしく晴れやかで美しくさえありました。 そうか、だから万引き家族の海水浴のシーンで希林さんは、「ありがとうございました」って言ったんだ。。。と、ここで思いました。 希林さんが登場すると場の空気が彼女のものになる。漏れ出すようなセリフ一つで観客を笑わせてしまう。この芝居が、もう見られないのかと思うと目頭がアレになってしまいナニが滲む。笑ってんだけどね。変な気分だよ全く。 樹木希林さん たくさんの、心に残るお芝居、ありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします。 追悼上映に、この作品を選んだ劇場にも感謝します。上映当時は、個人的に苦手な類であったため見逃していました。映画としても良く出来ていたと思いました。
悲しい物語
樹木希林さん追悼上映で観に行きました 河瀨直美監督の映画は初めて見たのですが静かな映画で俳優陣の動作演技に最初から最後まで目が離せませんでした 樹木希林さんの演技は特に秀逸でらい病で苛酷な人生を歩んでいるのに明るく前向きに生きている姿には思わず涙が出そうになりました下手な俳優がやったら全然ダメな作品になっていたと思います 永瀬正敏さんも尖ったイメージがあったのですが年をとって丸くなったのかすごく演技うまくなってました
生きる意味
表情一つで笑いと感動を与えてくれる樹木希林の見事な演技に脱帽。そして市原悦子の演技も重みがあってさすがの一言。更に孫娘・内田伽羅の存在も光っていて今後の活躍に期待したい。無駄なキャストは一切登場しない。 風景を目で見て、音を耳で感じて、人の思いを心で感じる事の大切さと生きる意味を教えてくれる貴重な作品。 2018-183
久々の邦画で大満足
母に勧められて観た作品。 最近邦画観てなかった私にとって、また邦画観ようかなって思えた作品。 樹木希林が素晴らしかった。 演技というか、その人が本当に生きてるみたいな感じ。 途中悲しくて胸が詰まった。 でもラストはとても良くて、少しホッとしました。
風評被害、ダメ絶対
前情報なしで見ました。 勝手に3人の孤独な人たちが出会い、日々の苦痛とかを癒していく話かなと、、想像していましたが。 全く的外れではなかったですが、ハンセン病に関しては重すぎました、、。なるほど、この話はそこまで突っ込みたかったのか、と。人々の意識を変えるための映画だったんだな。 樹木希林がまた上手すぎて。自然すぎて。あのハンセン病の方々の虚しさとか諦めに似た笑顔が堪らんかったですな、、。ワカナちゃんのあの独特な感じもなーんか良くて、新人女優さんかな〜と思ったら樹木希林のお孫さんなんですねー。良かった。 永瀬正敏も良かったわ、、。何あの泣き方。何あの表情力。いい俳優さんです。 ラストシーンについて。あれは正直やらせすぎじゃないかと、思ったりもしたんだけど、あそこまで表現しないと一歩踏み出した感が薄れるのかもと思ったりして。永瀬正敏にとって母の再来とも言えますからね。 序盤のシーンでは本気でどら焼き食べたくなります。てか食べます。美味しいあんこが食べたくなる。
差別問題
どら焼きの味の決め手は中身の「あん」にある。
雇われ店長のどら焼き屋では自家製のあんを使わず缶入りの業務用を使っていた。
常連客は学校帰りの女子中学生。
ガールズトークに花を咲かせる毎日。
ある日、店の求人募集を見た徳江お婆さんは時給は安くてもいいから働かせて欲しいと懇願する。
断られた徳江さんだが、自家製「あん」を食べて欲しくて店長に渡す。
徳江さんの「あん」に魅力された店長は徳江さんを雇う事にした。どら焼きが美味しくなったと評判になり店は忙しくなる。指が不自由な徳江さんも接客を手伝っていたのだが…
徳江さんを揶揄する噂で客足が遠のいてしまい店長は止む無く徳江さんにお店を辞めるよう話す。
徳江さんの事が気になる店長と中学生のワカナは徳江さんを訪ねた。
徳江さんの住む地域はハンセン病の人々が暮らす場所だった。
ハンセン病の人々の辛い歴史を聞き、それでも誰を恨むでもなく楽しく暮らす徳江さんに2人は心を開いていた。
徳江さんは風や木、花など自然の声を聞きそれに従って暮らしていた。
徳江さんが亡くなりお墓の代わりにソメイヨシノを植樹した。
春のお花見シーズン…どら春「どら焼き屋」は桜の下でどら焼きを売る。
店長の呼び声が響く。
どら焼きも人間も中身が大切‼️
偏見や差別の無い社会を目指して。
西武新宿線、東村山あたり
桜がきれい。 国立療養所多磨全生園があるからそこで撮ったということか。 東村山市協力。 千太郎の夜のアパートのシーンがいい。 ずっと呼び込みしなかった理由がラストシーンに。 エンディングもいい。 自由焦がれたとはいえ、カナリアは外に放してはいけません。 浅田美代子がいけずの役とは珍しい。
1からアンあん。
エンドロールが見れない程に溢れてきたものは なんだろう、自分でもわからない。この作品に なぜこんなに感涙してるのか?エンドロールが あがってきて5秒ぐらいで号泣。 樹木希林さんのセリフ一つ一つの声の出し方発し方 ましてや手紙の読み方などは本当に素晴らしい。 河瀬直美監督の作品なので様々な外国の方に見てもらえれてると思うが本当に見て欲しいなぁ〜と思う。 永瀬正敏さんも本当に素晴らしい俳優さん。 自然すぎて永瀬正敏さんだということを 忘れてしまう。永瀬正敏さんだから樹木希林さんも より輝き女性らしさに美しく花咲かせれたように思う。 撮影の方の名前が私読めず今この瞬間に書くことが 出来ないですが、この作品終始カメラがいい 映画は当たり前だけど映像が良ければ全てよしぐらい な感じで、細かなカメラワークから何から何かまで いい。いいものはいい。 河瀬直美監督の作品の箱の広さはかなり大きくひろい 自然、すべてにおいてすべてを自然に魅せてしまう その自然の中から抜き出し育て自然にもどし自然に かえらせる。私のイメージはこんな感じ。 樹木希林さんその他この映画に出演した方々 河瀬直美監督率いるスタッフの方々に 感謝の言葉を贈らせて頂きたい。 本日見た作品「あん」本当に素晴らしい こんな素晴らしい作品を見れたこと 本当に感謝です。ありがとうございます。
映画としてのおもしろさ(脚本)は普通だが、脚本の出来以上に、”ハン...
映画としてのおもしろさ(脚本)は普通だが、脚本の出来以上に、”ハンセン病”についての歴史、その患者、家族の苦悩を考えさせられる作品だった。なのでこの点数です。(本作品鑑賞後、ハンセン病の歴史についてすこし調べてみた) 作品については、小さなどら焼き屋がアルバイトの募集をしていたが、あんは既成品のものを使っているし、繁盛もしていなさそうにみえたけど、バイト募集する必要あるんかいなと思ってしまった。 樹木希林は相変わらずいい演技してます。
涙が止まらない
セリフが沢山あるわけではないのに その情景ごとに胸が苦しく切なくなりました。 ありふれた現実とその少し見えないところで 悲しい思いで生きている人がいる。 やるせない気持ちを伝えきれないまま 大切なひとが居なくなってしまったら、、 そう思うと私自身のそんな相手は誰だろうと 考える時間になりました。 樹木希林さん演じる徳江さんに気持ちがスーッと吸い込まれました。とても愛おしく感じました。 涙が自然と出てくるほど綺麗な映画でした。
耳を澄ます
耳を澄まして、空を月を花を樹々を見ると、様々な声が聞こえてくるらしい。徳江さんが耳を澄ますと、「店長さんが悲しそうだから、声をかけたら?」「手紙を書いたら?」と自然が語りかけてくるらしい。 自然の言葉が聞こえないと、人の気持ちも聞こえなくなるのだろうか。人の気持ちが聞こえてくる世の中であれば、徳江さん達の声は、私達にどういう風に聞こえてくるのだろう。
「あん」ってそういう意味なのね
前情報なしで観たけど、「あんこ」の意味だったのね。あんこの味を通して病気や差別を超えて人の繋がり、生きがいを描いた作品。
樹木希林の演技に胸が温かくなる。
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