「生きる意味」あん Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
生きる意味
虐げられても人の心は自由になり得るか。ハンセン病をモチーフにしながらも、時代を超えた命題。多重債務者も子供も同じ。小豆も同じか?託される想いを紡いで、人は生きる意味を感じて、次に進む。
やはり樹木希林の表情が映画全体を支配する。施設を訪ねた時の彼女が見せる表情に、刻み込まれた多くの過去を感じる。ただ、彼女の語りに頼り過ぎてはいないかとの疑念はある。如何なる理不尽か映像を避けているが、このあたりがこの映画の塩梅か。彼女の悟りを得るには遠い。
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