「【今作品は、近年の邦画の中で圧倒的な傑作であると、私は思います。】」あん NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【今作品は、近年の邦画の中で圧倒的な傑作であると、私は思います。】
河瀬直美監督作。
樹木希林さん主演の”ある重いテーマ”をベースにした圧倒的な傑作。
-ストーリーは”春””初夏””秋”そして、再び迎える”春” と移ろいゆく季節を美しく映し出しながら静かに描かれる。-
永瀬さんの人生を諦めたような諦観の表情を浮かべる千太郎が黙々とどら焼きを作る存在感は稀有であるし、樹木希林さん演じる徳江が小豆に”優しく話しかけながら”あんを作る姿には、崇高さすら漂う。
孤独感を漂わせる女子高生ワカナを演じた内田伽羅さんの透明感。
故市原さん演じる佳子の哀しき過去を背負いながらも、体中から醸し出される、優しき佇まいも、この作品の奥深さを支えている。
必見であると思います。
<全ての人に、毎年、桜の花びらが舞う”季節”の到来を信じたい・・。>
<2015年7月5日 劇場にて鑑賞>
<その後、他媒体で再鑑賞>
■追記
「キネマ旬報ムック 「あん」オフィシャルブック」は、もし手に入れば、一読されることをお勧めしたい。
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レモンブルーさんのコメント
2020年8月1日
NOBUさん 共感をありがとうございますm(__)m。 この映画は 本当に自然の美しさと 人間の生命の素晴らしさを静かなトーンで描いていましたね。 <全ての人に、毎年、桜の花びら舞う 季節の到来を信じたい>
素敵な 願いですね。今だから、余計に ジーンと来てしまいました。