劇場公開日 2015年5月23日

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サンドラの週末のレビュー・感想・評価

全48件中、21~40件目を表示

4.0資本の配分

2016年2月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

サンドラの復職の代わりにボーナス無しか、いやサンドラを解雇してボーナスを貰うか、二者択一。迷いますよね、迷います。

サンドラというある一人の女性を通して、ダルデンヌ兄弟が私達観客に投げかけたこの問いに正解はありません。可哀想だし同情はできるけれど、やっぱりお金は大事ですもんね。

しかし、サンドラの問題は働く者である以上、避けては通れません。「私は優秀だから大丈夫」「私は病気にはならない」とどれほど多くの人が言えるのでしょうか。サンドラにならない保証は実はどこにもないのかもしれません。

日本でも「貧困」が特別なことではなくなっています。原因の一つに低賃金も含まれます。オランダでは賃金の分配に対する一つの解決策として「ワークシェアリング」が導入されていますが、この作品も「ワークシェアリング」を連想させます。

そしてもっと掘り下げれば、賃金だけにとどまらない「雇われる私」に気がつきます。私がサンドラに一票を投じるということは、私がリストラされそうな時へのリスクヘッジになるとも言えます。

さらに、雇用形態や賃金が「民主主義」に大きく関わっていることにも気がつきます。私が臨時雇用で明日にも首になりそうな場合には、私の意見ではなく得にもならない他の人の意見を優先せざるを得ないことがあるかもしれません。自分の投票行動に正当性を持たせることができなくなるかもしれません。

ダルデンヌ兄弟が私達観客に投げかけた根本的な「問い」はここにあると思います。

そして、ダルデンヌ兄弟は非難されて落ちこんだりしながらも、それでも諦めないサンドラという等身大の女性を主人公に選びました。

さらに、ラストではサンドラにある決断をさせました。ダルデンヌ兄弟が私達の生きる社会に対して出した「答え」がサンドラなのです。

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ミカ

1.0共感できなかった・・・・

2016年2月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

少しは期待していたのだけれど・・・・
もっと酷いっ状況で、皆に頼んでいたのかと思っていたが・・・
生活が苦しくなるから復職したいとの設定だったが、苦しい様には全く見えない。
小さいが新車。外に出れば外食や飲み物。
他人に迷惑かけてまで・・・と思ってしまう。
旦那ががめついだけじゃないのか?
完治したと思えない妻に強いている?
観終わってこれだけ?と唖然とした。

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シネパラ

4.0苦行の外回り

2016年1月4日
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ストーリーが始まってすぐに結末が気になって仕方ない
まさに苦行の外回りで、足取りの重さがすごく伝わる。
いい奴とは?人助けとは?仕事とは?と色々考えさせられる。
最後の主人公の決断も素晴らしい。

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アリンコ

4.03.9

2016年1月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

凄くいい。同僚に会うたびに変化するサンドラの不安定な心がよく表現されていた。あの演技には圧巻。音楽が全く使われてないが、それが逆によかった。最後エンドロールで静かな昼過ぎの街の音が聞こえたけど、あの月曜日はサンドラ以外の人にとってはただの月曜日だったんだと思わされた。街並みとか、雰囲気ならフランス映画らしさが感じられた。うつ病を含め精神病と言われるものは脳と言う臓器の病気であって、特別な変な病気ではない。心の病気なんて言うからだめなんだ。

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onaka

2.5どういう心境で見るべきなのか…

2015年12月20日
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やすやす

5.0病み上がりの妻の事は心配だが今の仕事も辞めてもらっては家計が苦しく...

2015年12月20日
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病み上がりの妻の事は心配だが今の仕事も辞めてもらっては家計が苦しくなるだから妻の失職は避けなければならない、この事情抱えた夫が素で表現している様がリアルで良し。
ラスト、何かを成し得た妻の姿に監督のセンスが伺える。この兄弟ハズレがない!

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JOHN DO

1.0辛かった

2015年10月10日
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鑑賞方法:映画館

単純

難しい

寝られる

辛かった!
ヒロインの状況を思んばかってではない。
余りにも陰鬱でつまらなかったからだ。
私の鬱病に対する理解度が、極めて低いのかもしれない。
社長や主任のできることなら辞めさせたい気持ちは、
倫理や法律上はともかく良くわかる。
一方、ヒロインおよびその周辺、特に夫の行動は、
利己的に過ぎると感じる。
完治には程遠く、簡単に自殺しようとするような妻を、
何とか仕事に復帰させようと無理強いする。
ありえない!
そして、吹っ切れて清々しい表情で歩み出すヒロイン。
感動的なラスト??な訳ない!
散々周囲を引っ掻き回し、離婚や親子喧嘩を引き起こし、職場の人間関係はズタズタ。
どうしてくれるんだろう。
どう考えても、最初から別の道に歩み出すべきだった。
延々と鬱病患者と身勝手な夫、
かわいそうなその夫婦の子供たち、
翻弄される普通の同僚たちを見せつけられ、もう辟易。
相変わらず、フランス映画とは相性最悪!

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みみず

2.5完治してなかったじゃん。

2015年9月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

もともと、うつ病を発症しちゃうんだから、心が弱い人なんだって大目に見ます。
でも、「高度な技術は不要で誰でもできる仕事」で「一人減って16人でもなんとか回っちゃう仕事」なら、忙しければ臨時雇いで対応する、って会社の方針は、経営者としては普通でしょ?
あの運動で、また働けるようになっても、それまでどおりの職場の雰囲気じゃないでしょ?
100ユーロって、日本円で13万5千円か。そりゃあ、それがなくちゃ生きていけないって額ではないけど、それが貰えるってなれば誰だって皮算用はするわな。

臨時雇いの黒人が味方になってくれたことを、再雇用で裏切りたくはないって気持ち、そこの潔さがラストの笑顔につながった。そこは良かった。
たぶんこの経験は、彼女にとって予期せぬリハビリになった。医者にかかっていたよりも、薬を何錠飲むよりも、彼女の回復への特効薬になったことだろう。
だけど、大部分が晴れない気持ちのままだった観賞気分がそこでようやく好転しても、遅いよなあ。

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栗太郎

4.0応援してる

2015年8月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

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natsumi.

4.0仕事がんばろうと思った

2015年7月20日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

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Scott

3.5切実感。他人事ごととは思えない。

2015年7月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

難しい

もはや、大女優といっても過言ではないM・コティヤール。一目置くような目線になりがちだが、本編鑑賞中は、サンドラそのもので観ていた。役のなりきり具合は、さすがといっていいのではなかろうか。

しかし、フランスの労働事情は、失業率が日本の倍の10%くらいしか知らないが、本作のようなシチュエーションは、日本では聞いたことがない。

アジアとの競争があるとはいえ、ボーナスが出るということは、それなりに利益は出ている会社なのだろう、普通は、従業員をクビにするのは、最後の手段と思うのだが、ボーナスを出すのとサンドラの復職を従業員の投票で決めるというのが、なんとも不思議な感覚だった。

ほんとは、こんな会社辞めてやるって言いたいのかもしれない、
サンドラのような環境だと再就職は、困難なんだろうか、だとすれば、投票する従業員行脚までして、しがみつくのも仕方ないのか。
あまりにも苛酷な週末ではないのか。

最後、スッキリした表情、セリフではあったが、あくまでも、映画上のストーリーであってほしいものだ。

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ななまがり

5.01,000ユーロ=凡そ14万円

2015年7月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

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だいず

3.5よかった

2015年7月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

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吉泉知彦

3.5地味だけどリアル

2015年6月22日
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Natsumi

3.0んー。

2015年6月9日
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悲しい

知的

『サンドラの週末』鑑賞。M.コティヤールの行動も力無い笑顔も全てが痛々しい。それに引き込まれたのか、最後まで見入ってしまった(この私が寝なかったのは奇跡かも⁈)。世間の厳しさや人々のモラルなど考えてしまう。サッカーコーチしていた同僚が印象的。

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きゃお◢ ◤

3.5地味に良い映画

2015年6月7日
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サンドラが
復職を賭けて 仲間のうちを訪ねて行く‥
だけの内容なのに 引き込まれる。
身につまらされる現実、自分だったら
サンドラのように行動できるだろうか‥と
色々考えさせられる映画です。

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shiroさん

5.0確かに予想外のラストだった!

2015年6月7日
iPhoneアプリから投稿

ボーナスか、仲間か。その選択を迫っているのは会社側なのに、それを仲間に直接つきつけ、ボーナスでなく、自分をという、あまりに残酷な話。それに対するそれぞれの職場の労働者の反応が、自分の職場にでもこうだろう。いや、もっとひどいかも、と思わせるほどリアル。

サンドラの心の揺れに、私は結構イライラしてしまつまたんですけど、そこがまたすごいリアル!だって、そうですよね、ボーナスか私か、私をとってって、言えます、自分の職場で!きゃーっ!絶叫もんでしょう。

普通なら立ち去りますよね、黙って。そこを夫と仲間の応援でイヤイヤながら、交渉にいく。そして、あまりにひどい選択だから、職場の同僚が金を選ぶといっても、怒るわけでもない。じゃあ、そんな突きつけやめといた方がみんなにも、自分にも心穏やかだろうっていいたいけど、そこを乗り越えて尋ねて行くってのが、この映画のミソですよね。

これは闘いですよね、過激な。でも、とても静かなんですよね。
まあ、ここにまともな労働組合があれば、こんな選択肢そのものを、ふざけんな、解雇撤回、ボーナスもだせっていって、どっちも勝ち取れるって私は思いますが、そんなもん今の日本にはほとんどどこにもないし、日本なら黙って立ち去るだけなので、こんな映画の発想は絶対にでない。でも、一労働者に病気を理由に解雇なんて、日本でも日常茶飯事起きているような内容ですよね。ここまで鋭角的に押し出されないにしても。

私は見ながら、日本でリメイクして欲しいと思ってしまいました。 サンドラのキャストもこの人にやらせたら面白いかもって思ったりしてみてました。

ラストね。よかったですよ。ネタバレになるから言いませんが、力が静かに湧いてきますよね。後からじわーっときます。
いい映画です!

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waiwai

3.0とっても地味だけど、生きるってそーだな。

2015年6月6日
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鑑賞方法:映画館

地味。とっても地味な映画。
だけどなぜか観れちゃう。

途中でサンドラが、暗い音楽を聴いて笑うところで、あー、今までサンドラ、一度も笑ってなかったんだな、と気づく。
そして、その笑顔に、とっても嬉しくなる。
そのあとまた落ち込むけど。

サンドラの、再生、というか、生き返る、生きる、表情を取り戻す過程を見せてくれる映画。

人って、一人なんですが、いろんな人がいるんですが、いろんな生活があって、いろんな考え方があるんですが、一人でもないんだよね。それに、動けば気づく、こともある。

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noring

3.0ピンク色のタンクトップと太陽

2015年6月4日
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鑑賞方法:映画館

1000ユーロ。2015年6月初旬のレートで14万円ちょっとのボーナスか、同僚の復職か。その二択。
 からりと暑そうな真夏の週末に、ピンク色のタンクトップ一枚で駆けずり回るコティヤール(主人公サンドラ役)を徹底的にカメラが追う。
 それだけといえばそれだけの映画で、そこに労使関係の不条理、職場の人間関係、現代フランスの労働事情なんかも絡みはするけれど、基調としてはコティヤールの不安メーターが上がったり下がったする様を眺める変種のスリラーだ。
 作ろうとおもえば、もっとエンタメ方面に作られただろう。十四人も説得して回る設定を活かし、伏線やどんでん返しをふんだんに盛り込んだ曲芸みたいな脚本を書くのもチョイスとしてありうる。
 けれど、この映画はあくまで「この状況だったら」のリアルさにこだわった。
「月曜日の再投票の件で来たの」が十四回(十三回?)繰り返され、どいつもこいつも似たり寄ったりの反応を返す。
「あなたを助けてあげたいのは山々だけど、ウチにも生活があって……」
 なるほど、同僚はみんな冴えないというか幸薄そうなの揃いで、なにもあぶく銭に目がくらんで……な感じには見えない。14万円といえど、大金なのは間違いない。
 一方で、彼らがこれまでボーナスなしでもそれなりに生活してきたのも事実だ。
 ギリギリ、ほんとうにギリギリで耐えられてはいる経済状況で、一人の同僚の生活を選ぶか、おそらくこれからの人生でもそうはこないであろう希少な金銭的ゆとりを選ぶか。たしかに道徳的には前者を選ぶべきなのだろうが、しかし後者を選んだとて誰に責められるだろう? しかもコティヤール以外の同僚たちの利益にもなるのに? すくなくとも、コティヤールは責めない。彼女もまた、自分の個人的な利益から復職をお願いしてまわっているのだから。

 この選択は、同僚たちにとっても決してささやかな決断ではない。
 社会的な正義か、それとも自身の幸福か。彼らにとっての1000ユーロはそのままその賭金になる。
 後半に出てくるある男性の同僚への説得シーンが象徴的だ。
 彼は最初の説得シーンでコティヤールとともにレンガづくりの建物をバックにしている。表面上は連続しているはずの建物だが、しかし、そのブロックの色がコティヤールの立っている側と彼の立っている側で異なっている。同じ場所にいるけれど、違う側の人物、というわけだ。
 説得に失敗したコティヤールは立ち去ろうと数歩歩き、車道に出かける。そこをさきほどの彼が呼び止める。変心か? 奇跡が起こったのか? 開けた車道からコティヤールに射す陽光は彼女を希望へと誘ってくれるのか? 違う。再び同一画面に収まった二人は、車道側と建物側でやはり二つに分かれている。しかも、今度はコティヤールは「建物の外」にいる人物として描かれる。
 彼はそんなコティヤールに「おまえがいなかったら週三時間分の残業代が出る」と吐き捨てる。
 そんな神経が削れるようなやりとりが、十四回あるいは十三回。
 そんなさりげないギリギリの択一が、十四回あるいは十三回。

 だれだって病んでしまう。コティヤールはうつで休職していたくらいだから、もともと強い人間ではない。説得をつづけるにつれ、彼女の心は疲弊していく。なにもかもが不条理で不毛な世界だ。いくら水を飲んでも落ち着かないし、いくらクスリをとっても安定しない。
 そんな太陽が灼けつく土日にも、ちょっとした希望はあって、それはとりあえず人間の形をしている。この映画のなかでは。

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鰐

1.5あまり・・・

2015年6月4日
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鑑賞方法:映画館

眠くなってしまった。

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occo