怒りのレビュー・感想・評価
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怒りってどこからくるのか
オールスターキャストで臨んだ、渾身の傑作。
いろんな形の「怒り」を描いた作品な訳なんだけど、
その描き方が重厚というか壮絶というか。
ストーリーにしても観てるだけで心が削られるような苦しさを覚える。
あんまり人に晒したくない、自分の心のナイーブな部分をギュっと掴んでくるようで
誰でも持ってるような弱さから「怒り」って生まれるのかな、と。
もちろんその弱さって全然悪いことじゃなくって、
むしろ悪いとしたらそれと向き合わないこと、認めないことなんじゃなかろうか。
「人生で大切なことを教えてくれるものは3つ。空っぽのポケットと挫折、そして傷心だ。」
どこかで聞いたこんな言葉を思い出しながら、登場人物の将来に思いを馳せてしまった。
確かに後味の良い作品ではないけれど、誰もが向き合うべきことを示してくれる良作だと思う。
最高です
取り扱い厳重注意
孤独の闇を描く群像劇
信じ抜くこと
負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと 駄目になりそうな時、それが1番大事〜♪
を終わってから聴きたくなった。大事MANブラザーズバンドはほんとに名曲作ったなぁ。
本作のタイトルは怒りですが、3組に共通する言葉は怒りではなく、愛だと感じました。
そしてその愛を守るために必要だったことは、信じ抜くことやったんじゃないかなぁと。それが1番難しいのだけどね。
森山未来扮する田中(山神)は、きっと愛情不足やったんじゃないかなと。世の中の何かにふつふつしてて、鬱憤が溜まっている人って、根本的な心の愛情の器がカラッカラなんじゃないかなと思う。だから、どこかでその糸が切れた時取り返しのつかないことをやってしまうんじゃないかなと。
本作では、泉(広瀬すず)ちゃんのレイプシーンは心がえぐられる気持ちになった。よくやったよ、すずちゃん。でもこの世界の現実には、こんな事が数えられないくらいあると思うと腹わた煮えくりかえる。そこへの怒りのエネルギーが日本の中でもっと高まれば世の中変わると思うのだけど。いつまでも変わらない性犯罪の数に対して日本人はどう考えてるのかね、、、
こういう映画を見て、1人でも多くの人が気づいてくれたらいいなぁ。
どの役者さんも演技が光っています。
それぞれが、どことなく心の中にもやっとしたものを持っている感じが良かった。
未来くんは流石ですね。あのスイッチの切り替わり方。なかなか出来ないと思う。
妻夫木くんと綾野剛くんのカップルは切なすぎた。
病気ってー。そんな展開ありですか?って悲しかった。
ブッキーの泣きの演技好き。
ゲイの世界を覗いた感じになりましたが、あんな遊ぶところあるんですね?独特。若干、2人の出会い方が無理やりで、レイプやん!って、腹立ったけど。
あれはありなんですか?
とにもかくにも、3組の話が交わる事なく終わったのはよかったです。
あなたと同じ怒りが、映画の中にある。
・それぞれの理由で怒りを抱えている。その怒りを他人を巻き込んで発散させる人もいれば、自分の中に閉じ込める人もいる。そうやって苦悩しながら人は生きている。
・今現在の日本が抱えているリアル状況が怒りの動機になっている。
・椅子に座ってみているだけなのに、自分の持っている個人的な怒りを受け止めてもらったような感覚がある。
・広瀬すず氏がこの仕事を引き受けたことに、覚悟のようなものを感じる。
・犯人を匂わせる焦らし方がおもしろい。ラーメン、ほくろ、写真、監視カメラ。
・均等に3シチュエーションの犯人が疑わしくなるようにペース配分されている。
・疑うことは、自分を守るために必要な感情。だから切ない。
・親が子を心配する感情は、将来自分を守る存在と知っている潜在的な本能なのか。自分を守るために子を守るのか?
・宮崎あおい号泣シーンの音楽と編集の効果が素晴らしい。
・3つのシチュエーションのカタルシスのピークがそれぞれ違うから、それを同時並行で見せるのは難しかったんじゃないかと想像する。そういう意味では、ピークがくる波長を合わせる計算された編集がすごい。
演技、音楽、ストーリー、全てにおいて圧倒されました。 怒りって、面...
内容は全く知らずに見たけど、暗いんだろうなーとは思っていました。 ...
重い。
出てくる演者全員の演技が強烈
俳優陣の演技力の高さ
とにかく出演している俳優陣の演技が素晴らしいです。同じ人間なのかと思うほどです。特に広瀬すずさんには驚きました。今まで彼女には失礼ながら声が可愛い女の子というイメージしかありませんでした。しかし、この映画を見て彼女が本当に真剣に女優をしている、なろうとしているのが伝わりました。この映画を撮っている時、彼女は18歳だったそうです。私も今18歳です。私ならあの悲劇すぎるシーンを、見た人にどう思われるか怖くて演じることなんてできません。しかし、あの役をやろうと自分で決め、オーディションに行った広瀬すずさんは周りの若手俳優とは根っこの方から違うと思いました。あのシーンを撮っている時の精神のつらさは計り知れません。そして、見た人まで一生傷を負うようなあの演技、あんなにリアルに演じれるものなのかと疑うほどでした。最後の海に叫ぶシーンは見ていて自然に涙がでてしまう完全に泉の叫び、怒りでした。
この映画の3つのストーリーが並列に進行する作りが見ている人を引き込みます。全員が主役のような映画に思えました。1年前に1度この映画を見たのですが、今日また改めて見ました。たくさん考えさせらて、初めて演技に圧倒された作品、いろんな人に見てもらいたいです。
初めて映画館で涙した映画でした。恐怖、悲しみ、切なさ、、一つの作品...
趣味に合わない嫌な作品だった!
作品中、20分位で同性愛(ゲイ)のシーンがあり気分が悪くなった。
人権を差別するつもりは毛頭ないが、この手の趣味は残念ながら私にはまったくない!
我慢しながら観てたが女子高生の泉(広瀬すず)が米兵に乱暴されるシーンは腹わたが煮えくりかえる感情が湧いてきた。特に泉を誘って那覇まで行って泉を単独行動させ挙句の果てに乱暴される泉を助ける事もできない同級生の知念に対して怒りが込み上げてきた。
知念は乱暴される泉を公園の水飲み場で膝を抱えてブルブル震え泣きながら助ける事もできない。
もし自分なら何らかの凶器を持って米兵二人であってもかかっていくと思う。
このストーリーもリンゼイ.アン.ホーカーさんの事件を真似たもので犯人の市橋達也が逃走中、整形するのもパクってる。
米兵の婦女暴行事件などもそのままパクってるし途中この映画のレベルが低すぎて気分悪くなりました。
渡辺謙はじめ名優と言われる俳優が出てたが私はこの気色悪い映画は嫌いだ!生理的に嫌です。
この映画に高評価する人の気持ちがわからない。
まさに私にとってはタイトル通りの「怒り」の作品でした!
もう少しやりようがなかったのかな
考えさせられます
私にはかなり思い入れのある一作です。
「愛した人は、殺人犯なのか」なんていうキャッチコピーから観てみましたが、いい意味で裏切られましたね。殺人犯なのか否かではなく、人間の根底にある、もっと深いところを問いただすような映画かと思います。
特に終盤は怒涛の追い上げでしたね。比較的ゆっくり進んでいく物語の歯車が、一気に噛み合いました。彼らに共通する感情は、どうしようもなく「怒り」なのでしょうが、それに至るまでのプロセスはそれぞれ全く違います。人を信じることができなかった、もしくは助けることができなかった自分自身への怒り、自分を侮蔑する社会への怒り、弱者として虐げられ、それを表明することのないまま終わることへの怒り…。
ある種、怒りよりもっと大事かもしれない、怒りの前段階であるやるせなさや悲しみを、演者の方々がこれでもかというくらい表現しており、脱帽でした。
決してハッピーエンドとは言えませんが、しかし、後味が悪いわけでもない。この絶妙なバランスをとっているのは、一体なんなのか。ネタバレを言えない以上、どうしても抽象的になってしまいますが、個人的にはぜひ一度観て欲しい作品です。
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