怒りのレビュー・感想・評価
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信じるという言葉の重さ
「怒り」
決してハッピーエンドでもなく、まったく明るい映画でもなく、でもなぜか2度映画館に足を運んだ。
どうしようもないあの気持ち、観なければわからないそんな気分になる。
それぞれに起こる事件、そしてそこに浮かび上がる「信じる」という言葉の重さ。
改めて私は人を心の底から信じれるだろうかと考え直させられる映画だった。
愛すること、疑うこと
同時進行する3組の出会いが物語の軸になっています
頼れる兄貴的存在、都会の片隅のゲイのカップル、田舎町でやっと見つけた小さな愛…
既に離れられない大切な存在となってしまったヒトが、もしかしたら殺人犯かもしれないと気付いてしまったら…
その時、自分ならどうするだろう
通報できるだろうだろうか
それとも気付かないふりをして隠し通すだろうか
ある意味究極の選択です
もしも通報して、それが間違いだったら…?
もしも隠し通して、それが間違いだったら…?
あるいは正しい判断だったとしても、あまりにも辛い現実が待っている…
私ならどうするだろう
あまりにも現実離れをした辛い関係に答えを見つけられないまま、クライマックスを迎えてしまいました
当然被害者がいる以上、告発すべきであり罪は償わなければいけないのですが…自分勝手な気持ちに負けそうだとってしまいました
数年前のオウム事件の逮捕劇を思い出しました
非常に重いテーマの作品です
見なければ良かった 怒り
最近見た映画、ドラマに恵まれたことと渡辺謙が出演しているので安易に見に行きましたが実に不愉快極まりない映画を見てしまった感想です。映画の内容を確認しないで見た後悔の極み。知人にも見ないほうがいいといいますがこれは営業妨害でしょうか?とても人には進められない映画です。進める人とは人生感からすべて自分とは異なる人種と最大限の忌避を感じます。
自分自身への怒り
なんかすっきりしない終わり方。
もやもやが残りました。
見終わった後
気持ちを落ち着かせてからでないと
感想を整理できませんでした。
信じる方が悪い
疑わない方が悪い
優しくする方が悪い
好きになる方が悪い
騙される方が悪い
それが現実の人間社会なのだという前提で、
でも本当は人を信じたい
人から信頼されたい
優しくしてあげたい
人を愛したい
人として正常な感覚でいたい
と願う。
この歪んだ人間社会を生きるために必要なものは
素直に人を信用しない
疑ってかかる
心にも無い優しい言葉を平気な顔して言えてしまう
心にも無く人に優しく接することが罪悪感もなく出来てしまう
決して正常な感覚ではない。
しかし、これが出来る人間は一番信用できない。
いつからこんな人間に
みんななってしまったのだろうか。
自分と照らし合わせながらも
考えてしまった。
自分への憤り。
自分へのどうしようもない怒り。
気軽に観る映画ではないし、
人にも勧められない。
初対面の人を信じるか?
どれだけ初対面の人を信じて接することができるか?
不安に思ったとき、その人に対して何をするだろうか?
この映画を観たあとのモヤモヤ感はどこで晴らすべきかわからず、鑑賞したあともまだ引きずっている。
出演者の迫真の演技も見所で、内容と共に素晴らしいと思います。
俳優陣の力強さ
原作既読のため、犯人についてのくだりは特に思う部分なし。脚本は原作を超えていないように感じたが、なんと言っても俳優陣の演技力が素晴らしかった。森山未來の掴み所の無さも、綾野剛の刹那的な表情も、松山ケンイチの空を泳ぐ目線も、妻夫木聡の泣き顔も、改めて、日本の宝だと思った。
全体を通して重たい内容ではあるけれど、決して救いがないわけじゃないと、私は思う。苦悩して、誤って、後悔して、、、それでも信じたい。そう思わせる作品。
怒りが希望に変わると信じています‼
昨日の映画観賞
ずっと見たかった『怒り』、
2日続けてあおいちゃんです。
いつも理知的、理性的な役柄の
印象が、破滅型だけど憎めない
女の子を演じていていとおしく
なりました。
妻夫木くん綾野くん、そして、
すずちゃんの熱演も必見です。
見終わったら希望が溢れます。
怒り?
李監督のフラガールがとても良かったので、それ以降の作品は期待して観ていますが、人間の暗を題材にした作品中心になってしまい少し残念です。見終わった時晴れやかな気持ちに成れないので、そのつもりで鑑賞してください。
重いけど
冒頭からしてだから、当然ではあるんだけど、登場人物皆の背景が当然ではあるんだけど、いちいち重いです。
きれいごとではなく現実を突きつけられる。
救いようがない気持ちになりながらも、ラストでは号泣していました。何というか単純な涙ではないです。
ですが、深いところから揺さぶられた上での感動だったと思います。
「悪人」観たときもそうでしたが、真っ暗な中にさす一筋の光
今回も私はそれを最後に感じたので、いい映画だったと思いました。自分は基本ポジティブでないと辛いので。
苦しかったけど観終わって不思議と爽やかなんですよね。
人は汚くて弱くて、一方ででも強くて優しくて。
だからとにかく許すことの大切さを感じました。
信じれる一筋の光があるならば、人はそこに向かっての道を歩いていけるのかな…
とてもまとまった映画であると思います。
基礎工事がいい加減な映画は破綻する。
原作者は「怒」という文字を最初と最後に据えて、作品に統一感を与えようとしたのでしょうが、その「怒」の一文字が何に対する「怒」であるのかが、最後まで不明でした。まさか、沖縄の米軍基地に対する「怒」ではないでしょう。私は原作を読んでいないので詳しくは判りかねるのですが、冒頭で、何故、女性が殺され、何故、「怒」の一文字が壁に殴り書きされていたのか、未だに判りません。原作者の単なる思い付きのような気がしてなりません。単なる思い付きに尾鰭が付いて出来上がったのが、この原作のような気がします。
不満はまだあります。登場人物のほぼ全員が何かしらの、重い宿命を背負っているのです。原作者の安っぽい作為を感じます。同性愛に発達障害に借金苦に暴行・・・。ひとつひとつの人物造形に手間をかけるのが面倒くさかったのか、登場人物は不自然なまでに過剰な重荷を背負わされています。ここまで、不幸が連鎖していくと、ちょっと、浮世離れした印象を受け、私は白けました。
また、終盤、宮﨑あおいと広瀬すずが何故か絶叫するのですが、あの場面で、何故、絶叫するのかが、皆目、判りませんでした。ただ、うるさいだけで、蛇足のような気がしました。
うるさいのは絶叫だけではなく、坂本龍一の音楽も大仰で、場内のスピーカーが壊れんばかりの音をがなり立てていました。この種の音楽ははっきり云って、不要でしょう。
全てにおいて、過剰なインフレーションを起こしている駄作、役者の熱演が空回りしているだけの作品、少なくとも私には、そのようにしか思えませんでした。
作劇術に関心のある人には格好のテキストになるでしょう。勿論、反面教師的テキストとして。
色々生々しいけど
役者さんがほんとに安い演技しない。
涙が出るんじゃなくて見入ってるとあっという間に終わってしまった感じ。
最近広瀬すずちゃんをよく見ますがその中でも最高に良かったです。その上をいく宮崎あおい。綺麗すぎない顔がリアルを感じました。
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