怒りのレビュー・感想・評価
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文句なし!
こんなにも見応えがある映画は本当に久しぶり。邦画では今まで見た中でトップかもしれない。
豪華な出演者に頼って脚本が疎かな作品はたくさんあるが、この作品は全く違う。
これでもか!と実力派俳優を詰め込んでいるが、これは、人間の心の些細な動きを演じることの出来るキャストがこの作品に不可欠だからで、観ていて心底納得した。俳優陣が本当に素晴らしい!!
宮崎あおいの演技は特に群を抜いていた。体の内側から溢れ出る感情による号泣シーン、あれはなかなかできないと思う。
広瀬すずは、このキャスト陣の中だと演技の稚拙さが浮き彫りになってしまうのでは?と思っていたが、予想を裏切られ、大変好演だった。レイプシーンも、切実で、悲痛な演技をしていて、女性として見ていてとても辛かった。あの年齢であのシーンを演じるのは精神的に本当に辛かったと思うし、想像して演じるのも難しいと思うが、感情が切に伝わる素晴らしい演技だった。曖昧にせず、突っ込んでいると思われるところまで描くのはかなり衝撃的で、見る人によっては注意が必要かと思うが、その後の展開の登場人物の心情を際だたせるためにも必要なシーンだったのかなとも思った。
長い映画だが、一切退屈を感じることなく、最初から最後まで集中して観れた。本当に見応えがあった。
3つのストーリーをバラバラにすることなく、伏線などを放っておくことなく、すべてキレイにまとめていて、圧巻であった。
観て良かった
インパクトがエゲツなかったw
ホモの店なんてある事を知らなかったし
レイプされるシーンもエゲツなかったし
泉ちゃんがとても可哀想に思えた
犯人のやる事もそうだし
この映画は今まで観た映画の中で1番衝撃が大きかった
映画を観終わった後出演者のコメントなどを
読み確かにそうだなと思った
「人を信じるためには心を開かなきゃいけない
しかし疑いなどが出てきた時心を開いたことに怒りを覚える
それは誰にでもあるようなことではないだろうか」
渡辺謙は大体こんな事を言ってた
*あくまで大体です*
疑い、傷つけ、信用できず、そして人を殺める
それは人の「弱さ」ではないだろうか
誰にでもこのような事は起こり得る、そう言いたかったのではないだろうかと勝手に思ってます
文が支離滅裂なのでまともに読まない方がいいです
長文失礼しました
重厚な作品。だけれども、女性は注意。
今回はほとんどレビューを見ずに、鑑賞しました。
内容は、期待通りというかそれ以上で、人間のドロドロした部分や、愛が描かれていました。
けれども、1つだけ注意して欲しいのは、少女が米兵にレイプされるシーン。
いま見ると数人の方も、レビューで注意喚起していますね。
大体の映画ではモロに描かれないけれど、この映画は違いました。
私は性犯罪にあったことがあるので、見ていて涙がこらえきれず嗚咽を漏らしそうになりました。
途中で退席しようかとも思いましたが、身体が動きませんでした。。
少女が泣き叫ぶシーン、米兵の言動etc...
私は、何日もそれを思い出しては体調が悪くなります。
普通の方は、かわいそう といった感情くらいだと思いますが、人によっては、フラッシュバックの引き金にすらなりそうな程、残酷で卑劣なシーンです。
映画の中でも必要なシーンだと思いますが、覚悟してみて欲しいです。
私はレイプシーンがあると知っていたら、見なかったかもしれません。
人間ドラマとして面白かった
吉田修一の小説の映画化です。残虐な夫婦殺害事件の犯人の山神が整形して逃亡している中、洋平の娘の愛子が職場の田代と付き合い出し、ゲイの優馬が出会った直人と暮らしはじめ、女子高生の泉は沖縄の無人島で田中という男と出会い、男が殺人犯でないかと疑い出すというストーリーです。誰が犯人かというだけでなく、三つのストーリーがそれぞれ人間ドラマとして描かれており、面白かったです。泉と辰哉のその後に救いがあればと願います。
原作の吉田修一が、 かつてないほどの豪華キャストを、 全員主役をは...
原作の吉田修一が、
かつてないほどの豪華キャストを、
全員主役をはれる位の俳優さんで、
と希望したという話をどこかで読んだが、
正直そのときは、
そんなに評判にしたいの?
くらいのゲスな感想しか持たなかったのが
今日映画を見終わって、
はじめて原作者の希望の意図がよくよく
わかった気がした。
3つのストーリーのどれも、
力を抜いてはいけない。
どうしようもない日常の中で
必死で生きる人間の強さと脆さを
まるですぐ傍で見ているかのような臨場感を
もって感じさせなければならない。
3人が3人とも、
何かを隠して生きている、
そんな怪しげな雰囲気と、
それでも所々で感じる情や親しみやすさから
信じたい、でも怪しい、、
観る人もいつの間にか、
葛藤を感じずにいられない
そんな作品でした。
群像劇でもえぐいかも
事件から犯人特定までじらされる映画。
三人の犯人候補を焦らしながら周りの反応を描き切る手法で展開される。
犯人がなかなか明かされずの程ですが身近なあの謎の人がの疑惑とハッピーエンドあり犯人絡みありの上手く描かれています。ハッピーエピソードが一つあり救われ感じです。さ、誰が犯人かきになりました?
よい脚本でした
素晴らしい作品
140分とは思えない
やるせない
怒りの矛先
1つの事件に関する3人の容疑者の出現。プロットからして、物語の方向性は容易に見えてくる。なぜなら、少なくとも2つの件に関しては冤罪という着地点(もしくは3人とも冤罪)が見えているからだ。
しかし、そこは李相日監督だ。「疑ってごめんなさい」という安易な結末へ導くために140分以上の上映時間を費やすはずもない。本作は犯人は誰なのかと疑うよりも、この人は犯人じゃないと信じる気持ちを前面に押し出す。登場する3人の男は確かに素性が分からない。けれども、俳優陣の巧みな演技は彼らの言動を信じたいと思わせる説得力を生み、後半まで“怒り”というテーマを忘れさせてしまうのだ。
しかし、物語は急転する。一度抱いてしまった疑いという心の闇は簡単には払拭できない。李監督の前作が『許されざる者』のリメイクだったこともあり、私はよもや『ミスティック・リバー』のような作品になるのではと勘ぐった。だが、本作はそれとは異なる方向に舵を切り、人が他者を信じることの強さと脆さをゆっくりと炙り出すのである。
坂本龍一の音楽が物語をより深いところまで牽引していく。様々な社会問題も交えながら、それぞれの心に宿った怒りの矛先が向くのは己か?他者か?それとも、どこに向けたら良いのか分からないやるせなさか?3つのエピソードが織り成すアンサンブルは、観客に様々な解釈を委ねる。微笑み、悲しみ、叫び、無情…。劇場から出てきた時に誰の表情が印象に残るだろうか?
140分の1本では難しい
心に…ガツンっと
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