怒りのレビュー・感想・評価
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信じること。
本が先か、映画が先かで悩んだ挙句、 結局私は本から入ってしまったのだけれど… 超個人的感想からすると、映画→本が良かったかもしれない。 全部全部頭に入っている状態で観てしまうと、 「長くてもいいから、ここも入れてくれ!!!」 と思ってしまったり。笑 でも、こればっかりは結果論だから何も言えない。 一度頭を空っぽにして、次は映画→本にチャレンジしたいぐらい!! だけれども! 総体的に、「原作は良かったのに!」という裏切りは一切なし!!!!!映画も本当に素晴らしかった。 信じることって、本当に難しい。 信じたいのに信じられなかったり、 信じているから許せなかったり。。 息が詰まって涙が出るけど、 心に迫るとはこのこと。抉られた。 これだけ豪華な役者さんがお揃いなのだから、そこももう、一切裏切られないのだけれど…。 個人的に広瀬すずさんのお芝居をちゃんと見たのが初めてでしたが…驚き。すごい。 私は本で、直人と優馬と辰哉が大好きで。 映画を観ても、やっぱり直人と優馬の関係性はどうしたってすごくあたたかかったし切なかった。 ちなみに、本を読み終わって最初に思ったことが 「え!!辰哉は?辰哉は誰が演るの!!??」 だったけど…純朴な少年 辰哉にも泣かされたなぁ。 そしてやっぱり私は松山ケンイチさんが好きです。 ていうか、何度でも言う。 豪華過ぎるよね!!! …池脇千鶴ちゃんとか、ピエール瀧さんとか。 お母さんも!…いや、もう語り出したらこれ止まらないんです。(実際に友人への感想Lineで、電車をだいぶ乗り過ごしました。笑) 観て良かった!! 「小説『怒り』と映画『怒り』 吉田修一の世界」も欲しくなっちゃったよぉぉぉぉぉ!!!!!
原作読みたい
前評判やあらすじを予習しての鑑賞。
キャストが豪華なことは一番の見どころなのだけれども、辰哉役の男の子のいい意味での地元民らしい普通さがよかったように思う。
ドキドキする場面転換で、原作未読の私としては、えー?んー?と犯人探しに躍起になって、まったくトンチンカンな犯人像の予想をたてる始末 笑
それにしても、後半へいくにつれ、事件の真相に近づいて、それぞれの場面の結末が待っているわけですが、背筋がゾワゾワしてきて、あおいちゃんや謙さん、森山未來くんの演技に引き込まれていった。
最後の壁のメッセージが出て、小窓から彼の異常な姿を見る場面は本当に気持ち悪かったし、本性が出た時の目が常軌を逸していた。またそれがキモだったように感じた。
すずちゃんのところは、あんな悲惨で許せない内容だとは思わず、そんな展開にただびっくりしたし、今まで演じてきた青春映画とはまるで違っていてそれにも驚いた。
どなたかもレビューで言ってたが、やはり小説を映画の時間内に収めるために、必要な裏付けも省かれているように感じたし、犯人の事件の動機や心理描写をもっと知りたいと思ったので、ぜひ原作を読んで見たいと思った。
見たかったんです。
前から気になってた映画ですが、 久々の大ヒットでした。 3つのストーリーがありますが、 ハッピーエンドあり、バットエンドあり 悲しいけど、ほっこりする結末ありで、 盛りだくさんな内容でした。 演者達の、体当たり的な演技も良かったです。 これはお勧めです(^_^)
3つのストーリー
体当たりの演技を全員がしていて、その演技力にひきこまれました。 渡辺謙は普通の映画だと際立つ存在感だが、この映画はみんな主役、そんな映画でした。 みんなこの映画で一皮むけたというか、それぞれ別人のようにその役になっていました。
この映画を観て、何の『怒り』を感じるか?
重いテーマなのは分かっていたけど。
けど、映画を観終わった後でも呆然とこの映画の事しか考えられない程、
悲しみと怒りが湧いてくる。
そして答えは出ない。
眠ることもなかなかできないし、暇さえあれば考えてしまう。
よく映画を観ると「この役者さんが良かった」という事がある。
私もよく言う。
ただ、この映画に関しては「全員が良かった」としか言えない。
主役・脇役関係なく全員が良かった。
非の打ちどころがなかった。
こんなに疲れて圧倒されて考えされる映画、正直私が観てきた映画でもなかなかない。
--以下ネタバレ--
私の予想は、時系列が本当は徐々にずれていて、一人の犯人を映画を通して登場させているんじゃないかと。
東京編の綾野剛は整形をして、松山ケンイチの顔を手に入れ千葉に。そしてその後森山未来の顔で沖縄に。
そう思って観ていた。変に裏の裏をかくような考えで観ていた。
でも実際は全然違う。
□東京編《信じていても、あと一歩が踏み込めない。》
妻夫木聡のリアルなゲイ。オネエじゃなくてリアルなゲイが凄く良かった。
世の中の「ゲイって大体女口調でしょ?」のイメージを出していない演出はとてもいい。
綾野剛の叩いたら壊れてしまいそうなあの佇まい。
最初に言う「信じてくれてありがとう」が後半に響く。
ちょっとしか出ない高畑充希ちゃんの素朴感、あのしゃべり方、とても素敵だった。
中目黒のFLAMESが映ってたので無駄に感情移入。
□千葉編《全てを受け入れたら、あとは信じるだけ。》
渡辺謙のあの濃いお顔と高身長で漁港に居そうな人はどうやったら醸し出せるのかと思っていたけど、漁港に居る人だった。
もちろん顔は整っているんだけど、父ちゃんの葛藤や頼りなさと強さ、娘を心配しすぎる眼差し。
普通のお父さんだった。
松山ケンイチの目を合せない怪しさ。挙動不審。
自分に構ってくれて、自分に良くしてくれて、自分を徐々に出せる人を見つけられて変わっていくさなか、愛する人や家族に疑われる。
宮崎あおいの一人でいると危ない感じやフラフラーとしてるところや、愛する人を見つけた時の一途さ。
全てを知って受け止めたのに愛する人に疑いをかけて、間違っていた後の後悔からの号泣は流石の一言。
子供のようにただただ泣く宮崎あおい、凄かった。
池脇千鶴の「自分の娘に限って幸せになれないんじゃないかと思ってない?」みたいなセリフはとても印象深い。
あの言い方も「あー身内ってこうやって言うなぁ」というリアルさもあったし、一児の母の強さも感じた。
□沖縄編《真実を全て知った時、本当の怒りが見える。》
広瀬すずのしっかりした女の子感は海街diaryぽさを感じた。
その後、沖縄本島で辛すぎる出来事のシーンは言葉に出来ない。
本島の出来事で幼さが消えていく様はとても鳥肌が立った。
佐久本宝の「この人誰?」感は誰もがあったと思う。そして観終わった後に調べてしまったと思う。
1998年沖縄生まれの彼の演技。カッコイイ訳でもなくその辺にいそうでもあるのに観入ってしまう。
沖縄出身の彼がこの沖縄編を演じたのはとても意味のあることだと思ったし、ほぼ代表作がない中でこの存在感を発揮したのは衝撃。
森山未来の溶け込み方・自由奔放さは「よくいるよねこのタイプ」と思えたからこそラストはただ怖かった。
世の中に溶け込んでいたものの、自分の中の何か糸が切れた時の爆発の仕方は本当に狂気じみてた。
森山未来という役者の凄みを一気に見せられた感じ。
セカチューやモテキくらいしか観ていない人には本当この『怒り』の森山未来を観てほしい。
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特にすずちゃんのシーンはとても生々しく辛く、スクリーンから目をそらしてしまった。
どこかのレビューでは「アイドル女優からの脱出」とか書いてる人がいたけど、それは事務所の売り方やSEVENTEENモデル・顔が良いからという理由で勝手に観る側が思っているだけだなと。
出演する作品で様々な表情を魅せているし、これからも素敵になってほしいなと映画を観て思いました。
取りあえず、映画観た後にすずちゃんを見かけたら、ギュッと抱きしめちゃうだろうなぁというほど、リアルだったすずちゃん!
ちなみに笑えるシーンなんてほぼありません。
瀧さんのシーンくらいかなぁ。
終わった時の…
映画としては評判がよく、いい映画なのかもしれませんが、わかっていましたが楽しくなくて私は好きではないタイプの映画でした。終わった後の重たい感じはなんとも言えなかった。という事は作り手側の意図した通りなのかもしれないけど…
原作読みたい
夫婦惨殺犯・神山。一年後に東京・沖縄・千葉に現れた身元不明の男。
沖縄の事件は沖縄の現実を突きつけられた。美しい景色と事件の悲惨さが対照的。広瀬すずは良く演じたと思う。
疑念と再生
同時進行する物語の主要な登場人物の複雑な思いが凝縮されて、観るものに消化不良をおこさせてしまうほどの濃厚な人間ドラマです。
あくまでも個人的見解ですが、この映画のテーマは、愛する人に抱いた疑念とそれに翻弄される登場人物それぞれの心の葛藤、さらには、その疑念が解消されて再び人を信じられるようになる救いの物語と、自分には映りました。
疑念がいっきに解消される怒涛のクライマックスに、登場人物は後悔や安堵、悲しみや喜びを抱いて絶叫し、果たせなかった思いを取り返す為の行動(佐久本宝が広瀬すずのレイプに何も出来なかった負目を晴らす為に森山未來を刺し、落書きを消そうとした事)をとりますが、最後には再び愛しき人を信じられる者として再生される救済の物語です。
宮崎あおいの松山ケンイチを信じきれなかった後悔の号泣はもちろん、渡辺謙も、娘は幸せになれないとの思い込みと、その思いが娘にまともな人は自分を愛してくれないと言う思いをさせてしまった事、さらには松山への疑念を娘に持たせてしまった事への悔恨は、松山との電話での絶叫となっって解消されていきます。
広瀬すずが無人島で消された落書きを見て、全てを理解した上での海への絶叫には、佐久本によって、また再び人を信じられるようになると思わせるような再生の意味が込められているのであり、恋人を失ってしまった妻夫木さえも綾野剛の優しさを知って自分の愚かさに気付いて号泣する姿には、後悔と喪失の涙には違いないが、綾野と知り合う以前の空虚な日々に戻るとは思えず、この出会いと別れによって妻夫木を変えていくだろうとの、救いが見えます。
主な登場人物が何らかの悲しみを抱えていて、しかも優しいのです。
怒りと言うタイトルになった犯人の怒りとは何だったのか。自分にはいまひとつ感情移入出来なくてわかりませんでしたが、何度か観直せば、監督の仕掛けた仕掛けが見えてくるのかもしれないと思い、再度観直したいとまで思わせる映画でした。
信じることの難しさ
すごく重たい映画だった❗みんなこの人のこと本当に信じて良いのか疑って悩む
妻夫木くんも宮崎あおいも最後まで信じてあげられなかった
最後まで森山未來のこと信じてたのに裏切られた
どれが正しい選択か分からなくなる映画だった
原作を読んでしまうと物足りない。
原作は既読。なのでストーリー、真犯人のネタバレがわかった上で鑑賞です。 まずは俳優陣がやはり素晴らしい。森山未來さんは言うに及ばず宮崎あおいさんも妻夫木聡さんも。。ただ、それぞれが素性の知れない相手に対して築いていく愛情?信頼?関係の流れがちょっと唐突で、なんでそうなる?と思ってしまう場面も。ラストも唐突な感じ。。 前評判も高くすごく期待して観に行っただけに、ちょっと残念な思いが残りました。
最後の終わりだけ
キャストも好きな人が多く、物語の展開も 3つの場所においてハラハラドキドキしながら 見ることができました。 ただ肝心のオチは個人的に納得いかず。 怒りというメッセージ性も場面場面では 感じることができたが、最後のオチだけ どうも納得いかなかった。 そもそも犯人の怒りに対する描写がもっと 濃かったら良かったが、ある1日の怒りを きっかけにあそこまで悪質なことをする。 そのあたりが少し考えづらかった。
重く苦しい。
「結構気持ち持ってかれるよ」と観た人から言われていたので覚悟して観に行きました。
どうしても宮崎あおいさんの演技が観たかった。
結果的に凄かった。圧巻でした。
ただ、この映画の中で大根すぎて浮いている役者が1人もいなかった。
映画の内容を私は詳しく知らず
森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、犯人が3人に整形して各地に逃げているのかと勘違いして観ていました。なので、時間軸がずれているのかとも思っていました。
ですが、宮崎あおいさんと渡辺謙さんが事実を知り泣きじゃくるシーンで私の勘違いに気付かされ、つられて泣きました。
化粧をせず素肌で挑み泣き叫んだ宮崎あおいさん
そして、後悔しながら泣いていた妻夫木聡さんに胸を打たれました。
観終わった後、数分言葉が出ませんでした。
一緒に観た彼もしばらく黙ったままでした。
それでも観てよかった。そう思わされる映画でした。
あなたは…
ひとつの残虐な事件が始まりとなり…拡散する。それぞれを繋ぐ鎖は事実と呼ばれるものではない。"波動 "と呼べばいいか…。いつしかその波動は画面を超えて拡がる。その時に思う。「これはもう、知っている。」すでに、私の中にあるもの。果てしない悲しみの先に、"ひと"がいる。
ストーリー凝ってる
3つのストーリーが同時に進行する映画。1つの殺人事件が3つのストーリーの共通点となる。まずキャストが今をときめく映画俳優女優がみんな出てる。妻夫木聡、綾野剛、森山未來、松山ケンイチ、宮﨑あおい、広瀬すず、高畑充希など豪華。3つのストーリーのうち2つは最後にどうしようもない怒りをぶちまけるシーンがあり、悲劇なんだけど、1つはハッピーエンド???なんだよね。すっごいおもしろかった。
信じるという言葉の重さ
「怒り」 決してハッピーエンドでもなく、まったく明るい映画でもなく、でもなぜか2度映画館に足を運んだ。 どうしようもないあの気持ち、観なければわからないそんな気分になる。 それぞれに起こる事件、そしてそこに浮かび上がる「信じる」という言葉の重さ。 改めて私は人を心の底から信じれるだろうかと考え直させられる映画だった。
愛すること、疑うこと
同時進行する3組の出会いが物語の軸になっています 頼れる兄貴的存在、都会の片隅のゲイのカップル、田舎町でやっと見つけた小さな愛… 既に離れられない大切な存在となってしまったヒトが、もしかしたら殺人犯かもしれないと気付いてしまったら… その時、自分ならどうするだろう 通報できるだろうだろうか それとも気付かないふりをして隠し通すだろうか ある意味究極の選択です もしも通報して、それが間違いだったら…? もしも隠し通して、それが間違いだったら…? あるいは正しい判断だったとしても、あまりにも辛い現実が待っている… 私ならどうするだろう あまりにも現実離れをした辛い関係に答えを見つけられないまま、クライマックスを迎えてしまいました 当然被害者がいる以上、告発すべきであり罪は償わなければいけないのですが…自分勝手な気持ちに負けそうだとってしまいました 数年前のオウム事件の逮捕劇を思い出しました 非常に重いテーマの作品です
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