怒りのレビュー・感想・評価
全780件中、21~40件目を表示
ただ人が人に優しくしただけ…
八王子で起こった殺人事件。壁には「怒」の一文字が。
犯人はすでに別の場所へ移動し整形した疑い。
犯人像に近しい人物の3名をオムニバスで描いていき
犯人が誰かをそれぞれの物語で追っておいく。
人が怒りを感じるのは様々な因果関係がある。
誰かを信じて裏切られたら。
行き場のない怒りは赤の他人へ向かうことすらある。
米兵問題も混ぜ、かなりの問題作になり得る要素を持っていた。
決して派手なシーンなどないが、後半に至るまで
犯人は誰なのか?という一つのゴールに向かって走っていく物語は
退屈を覚えることなく進んで行きました。
釈然としない
豪華俳優陣が織りなす群像劇。
一見無関係の3つのドラマが同時進行し、やがて…という、
よくあるっちゃあるパターン。
結末が説明不足すぎて、スッキリしない。
え?あの目印は?それ許されたら何でもありでしょ。。。
胸糞悪いシーンが結構多いし、あまりオススメはしません。
信じるのって難しい❗️
誰が犯人なのかギリギリまで分からなく、映画として良く出来ていた。
重すぎる、観た後鬱になった等の感想もあったが愛子×田代がハッピーエンドだったため幸せな気持ちで見終える事が出来た。
東京編も人を信じられなかった事による後悔や切なさが描かれていて中々いい終わり方だった。
とにかく沖縄編は、田中が怖すぎる‼️
スーツケースを投げる辺りまではヤケになってしまったのだな…と思ったけど食堂をボロボロにするシーンから恐怖でしかなかった…。狂気的な役も素晴らしかった!今後は森山未來を見る度に怖くなりそう(笑)
この映画を見て人を信じていいのか、信じてはいけないのか、見定めるのは難しいのだなと痛感…。無闇矢鱈に、少しの付き合いしかないような人を信じるのは良くないのかもしれない…
田中をサイコパスとか書いてる奴、ウケる
犯人は取調室でv机蹴るv男。
現場の怒の文字は田中が書いた。呼び出されて来て見た惨状に社会の荒んだ人間への「怒」。
いずみちゃんのために何ができるの?
教えてよ
考えようおれたちにできること
絶対何かあるから
いずみとたつや(のために)の持って行きようのない怒りを殺人事件を利用し自分に向けさせた。
顔切ってたのは、ホクロを切除したかのように見せるため。
この手のセンスの良い撮り方をする監督が、田中が犯人でしたみたいな安直な結末で終わらせるのは不自然。
小説と映画は別物。
映像作品でしか表現できない部分でのトリックに突っ込み入れてる奴、ウケる。
期待したのに
無垢で気立ての良い女の子。
酷い目に遭った可哀想な女の子。
男たちに歯向かわない、守ってあげたくなる女の子。
しっかり者の一児の母。
にっこり微笑む病床の母。
施設育ちの賢そうな女の子。
麦茶をお盆に載せる気配りの主婦。
みんな健気で素直な、可憐な乙女。
男の理想には付き合っていられません。いい加減にしてほしい。
背後にある社会問題や、人間の不寛容さや脆弱さに深く切り込まず、ただ、“弱者は号泣という形でしか怒りを表せません”ということを描写している。
レイプされた少女は犯罪被害者だ。“可哀想な女の子”っていう立ち位置に違和感マックス。
被害者や弱者は号泣して諦めろっていうプロパガンダのよう。
俳優の熱演は素晴らしいけど、そこに頼っただけの映画だった。
どう繋がるのか…
豪華俳優陣による3つのストーリーがどう絡んでいくのか、そして真犯人は誰なのかと終盤まで見応えがあった。東京、千葉パートは見ず知らずの男を結局それぞれ信じてやれなかった、人間の奥底にある汚さ、弱さ、見下しなど、色んな感情が混じり合ったところがよく描かれていた。沖縄パートは米軍基地問題も絡ませながらも、見ず知らずの男を信じていたが裏切られた、そんな結末になった。しかし、この男の怒りがいまいち何なのか分からなかった。
誰に?何に?向けられた【怒り】なのか?
東京八王子で夫婦惨殺事件があった。
現場に残された被害者の血で書かれた【怒り】の文字の意味?
事件から一年後、
千葉県房総、
沖縄の離島、
東京都内、
3人の正体不明な男たちが現れる。
そして彼らが様々な登場人物と関わり映画が進んでいく。
カメラの切り替えが速く、頻繁に3つの場所は変わる。
話は少しづつ小出しにされて重層的な物語が少しづつ進み
解きほぐされて行く。
八王子の殺人事件の犯人・山神に似た3人の男。
田中に扮する森山未來、
田代を松山ケンイチ、
大西を綾野剛が
それぞれ演じている。
3人の正体不明の男の周辺にいる人々。
森山未來と仲良くなる少女に広瀬すず、
松山ケンイチの雇い主の渡辺謙と恋人になる娘の宮崎あおい、
そして綾野剛のゲイの友人に妻夫木聡。
殺人犯を疑われる男より、疑われたことによって起こる周辺の人への波紋、
それが詳しく描写される。
「疑うこと」
「信じることの難しさ」
「真実を語っていても、疑われる」
一体、血文字の【怒り】の示す意味は?
私には【怒り】のより、人を信じることの難しさ、
【信頼】について描かれた映画に思える。
もしかしたら犯人は、自分に対して怒っている。
憤怒の矛先が【善良な主婦のくれた一杯の冷たい麦茶なら?】
あまりにも理不尽で性根の腐った犯人。
この映画で本当に怒っていいのは、米兵に暴行された泉ちゃんだけだ。
ラストで腑に落ち、救われる映画だった。
俳優陣は豪華、映画としては駄作
まず、構成として3つの短編映画を1つの映画にまとめたような構成となっています。
で、長尺の映画なんですが、3つのストーリーそれぞれを1つの短編映画として見ると、時間不足のためもあるのでしょうが、ストーリーに深みがなく、どれも面白くないです。
さらに、たちの悪いことに、ストーリーに深みがないのに、無駄に過激なシーンを入れ込んであり、メッセージ性の薄い、ただ不快感を与える(一部の人は喜ぶかもしれませんが)、映画となってしまっています。
で、構成上、この映画の楽しみ方のポイントは、3つの短編映画を同時進行的に見ながら、誰が犯人かな?、と犯人探しをしながら観客がみれる、ということになるのですが、ミスリード誘導に頼り過ぎな上に、あっけない結末で、ミステリ的な仕掛けも稚拙です。
なので、駄作です。
俳優陣は豪華ですが、金出せば良い映画になるわけじゃない、という見本のような映画だと思いました。
んー、なんだろう、わかるんだけども…
タイトル通り作者の「怒り」を表現した作品という印象。妻夫木くんと松山ケンイチという大好きな二人が出てる!という理由で見てしまったこの映画。しかも森山未來に池脇千鶴に渡辺謙にもうすごいキャスト!キャストはすごかったけど、中身はちょっとこじつけ感が凄いなあ…と。最後まで誰なの!って感じなのは面白かったけど、見終わった後ちょっと心がやられる。。サイコパス的な怖さ。しんどい。人を信じることが出来なくなりそう…
人を見た目や印象だけで判断してはいかん!アメリカふざけんな!みたいな映画でした。
惹き込まれた
予備知識ゼロで鑑賞。
初っ端からグロテスク&ハードな展開。これから何が始まるのだろう。
ストーリーが進むにつれ少しずつそれぞれの過去が明らかに。
長い作品だか飽きることなくラストまであっという間だった。
宮崎あおいは言うまでもなくはまり役、何より驚かされたのは広瀬すず。
あなたを信じたい
一つの犯罪に振り回される人たち
謎の男は3人
信じられるべき人が事件により周りに疑われ
黒幕は1人信頼を得ていく
優越感や人を見下すことにより自分の信頼や評価を作る糧とする
この映画では犯人は自壊したが、この感覚が少なくとも分からなくはない事が恐ろしい
観せ方がずるい
犯人周りでは理不尽に、怒りの対象が多く
観客からも3人の中で最も信頼させられる
田代が戻ったことで柔らかい結末に
信じられず別れてしまった
信じる事ができなかったがやり直す事ができた
信じていたが裏切られた
大事なものが多すぎる、大事なものは時間とともに減っていく
本気だと伝えることは難しい
そのうち伝えることを諦め内に秘める人もいる
意欲的で重厚な人間ドラマだが・・・・・
本作は、東京の郊外で発生した夫婦殺人事件の容疑者として浮上した、東京、千葉、沖縄在住の3人容疑者を巡る3つの物語を同時進行させるという斬新な手法で、真犯人探しというよりは、容疑者を通して、人を信じることの難しさ、危うさを問う重厚な人間ドラマである。
3つの物語は、夫々、特徴があり、それなりに面白いが、互いの関連性はなく独立している。故に、同時進行の仕方に苦戦している。作り手は作品コンセプトに基づいて、やっているのだろうが、残念ながら、なんの脈略もなく物語が次々に切り替わっていくので、夫々の物語が途切れ途切れになり、密度が薄まって、散漫になっている感が強い。夫々の物語の完成度にもバラツキがある。
最も完成度が高いのは、千葉編だろう。容疑者(松山ケンイチ)をアルバイトとして雇っている男(渡辺謙)の長女(宮崎あおい)が東京で傷付いて帰省し、容疑者と次第に親密になり、同棲を始めるが・・・。容疑者の潔白を懸命に信じようとする長女、長女の幸せを願う父親の心情には自然に感情移入ができ、胸を打つ。宮崎あおいは、今までにない役処ではあるが、新境地を開いた感のある出色の演技で、傷心の長女の心情を見事に演じている。渡辺謙も流石の演技で、父親として、長女の幸せを祈りながらも、容疑者を信じる気持ちの揺れを見事に演じている。松山ケンイチの表情、特に目の演技も素晴らしい。過去を背負ってワケありで生きていることを眼付だけで演じている。怪しさ、不気味さ十分である。短編作品として成り立つレベルの完成度である。
それに対して、東京編では、容疑者(綾野剛)と優馬(妻夫木聡)との関係性が主題であるような物語になっている。綾野剛は容疑者というよりは不遇な人生を暗示させる演技に終始している。真犯人ではないかという怪しさ、不気味さ、怒りというよりは、不遇であるが故の優しさが目立つ。沖縄編では、基地があるが故の沖縄の悲劇による人間の怒りがクローズアップされている。しかし、肝心の容疑者(森山未來)は、得体の知れない不気味さは十分であるが、人間像が不透明過ぎで心情が見えない。演者の絶叫演技も気になって、感情移入できない。
東京編、千葉編、沖縄編の3つの物語を紡いで、人間を信じることの難しさ、危うさを炙り出そうとする作品の意図は理解できるし、俳優陣の演技も素晴らしかったが、3つの物語の同時進行という手法の難易度は予想以上に高く、未完の大器で終わってしまった。但し、無難な従来手法の繰り返しでは、映画は進化しない。今後も、斬新な手法の作品の登場を期待したい。
タイトルと内容・脚色に乖離が?
ある事件の犯人は誰か?三つの別ストーリーが進行しながら、それぞれ怒りや猜疑心など人としてのネガティブ要素が入り混じりながら進行していく。
描きたい事は分かるし、三つのストーリーは、それぞれオールスターキャストで背景は濃い。ただ映画として脚色していく中で焦点がボケている感がしてならない。
俳優陣の演技が光る至極の一本
鑑賞後数日はずーんと鉛が心に残るような、そんな重くて深みのある一本でした。
なんといっても俳優陣の演技が圧巻。
特に広瀬すずの好演ぶりは可愛いだけじゃないという女優としてのプロ根性を目の当たりにしました。
精神的に安定したタイミングぜひ見ていただきたい一本。
吉田修一だけど原作未読のまま映画を先に観た。 すごくよく出来た映画...
吉田修一だけど原作未読のまま映画を先に観た。
すごくよく出来た映画だったと思う。
それぞれの怒りが交錯する。ある事件をきっかけに、静かな怒り、抑えきれない怒り、悔しさからの怒り、自分自身への怒り…。
怒りの感情を通して信じるということの大切さを教えてくれる。
それぞれの怒りを表現するキャストの演技力はすごかった。
不意に観る映画じゃなかった。
終盤30分切っても誰が犯人なのか分からない、俳優さんが皆んな豪華なので誰が犯人でもおかしくないとか、久しぶりに怖いと思いました。ラストの森山未來がお店や水槽を叩き割って屋根から飛んで逃走するシーン常軌を逸してて良かった。以上!
全780件中、21~40件目を表示