怒りのレビュー・感想・評価
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何に対しての怒り?
殺人事件の犯人らしき人が三人でてくる。最後、真犯人が分かるが、ほかの二人と関連があるわけでない。結局、誰の何に対しての怒りを描きたいのか、分からなかった。過激な表現をしたかっただけなのでは?
たいくつしないけど
激おこぷんぷんの とにかく、怒ってるのが タイトル通りテーマ 怒りとは悲しみなのか なんなのか 悲しい 韓国のサッドムービー的な要素も ハリウッドのバベル的な要素も しかし、サイコちっくな要素も たいくつしないけど 少し滑稽なような ブッキーと剛がエロい
みんな名演技・名役者
俳優達の演技に圧巻
特に広瀬すずちゃんはあの若さであの貫禄。末恐ろしい女優さんだと思った。
3人の謎の男。雰囲気は似てるかもだけど顔とか体格とかまあまあ違うのに、最後のシルエットほんとに誰かわからなくてびっくりしました。笑
結局犯人の殺害動機は世間に対する積もり積もった「怒り」だと感じたけど、元々の感性が狂ってるからあいつはただのサイコパス。
外面いいやつが1番信じられないし恐ろしいってことですね。ある意味ゾクゾクしました。
もう少し登場人物の心に余裕をもたせてほしい
得体の知れない男を信じて裏切られた人、
得体の知れない男を信じきれなくて後悔した人、
得体の知れない男を信じきれなかったけど結局まとまった人、
の対比で描かれている。
しかし、個人的には得体の知れない人を信じきることができないのは当然だと思うので、
信じるかどうかをターニングポイントにすること自体がナンセンスだと感じた。
それと登場人物全員が、何でもシリアスに考えすぎている。
心の余裕のない切羽詰まったキャラクターばかりなので、
彼らの心情描写にリアリティが感じられなかった。
広瀬すずはともかく、他の登場人物の悩みは
他人事だったり、一過性の話だったりで、
そんなに必死になるような話ではなかろう、と醒めた目で鑑賞していた。
誰に感情移入するのか
喜怒哀楽のなかで一番エネルギーを消耗するのが怒りではないだろうか。タイトルどおり、いい意味で視聴者のエネルギーを消耗させる作品だった。 少年は彼女を守れなかった。後悔と自分に対するふがいなさを抱え、それを唯一話せたのがあのサイコパスだった。大切な彼女を侮辱された怒り、せめて誰にも言わないで、の言葉を守ろうとして、少年は彼を殺したのかもしれない。 あのサイコパスも、日雇いバイトをしていて現代の社会の理不尽さを身に受けていて、社会に対して強い怒りを持っている、という背景があればサイコパスではなかっただろうけど、広瀬すずに対しての語りとか、完全にいっちゃってたので情状酌量の余地はないな。 他のレビューにもあるけど、怒りの矛先を間違ったところにぶつけてるんでしょうね。 この映画で1番グッときたのは宮崎あおい。 泣きの演技は本当に感動した。人間が本当に後悔したときの表情、すごかった。社会的弱者という役柄を演じきった。でももやもやするねー 綾野剛はもうやたら色気があって、存在感だけで映える人だな。すごいなあ。なよなよしなくてもゲイにモテるよ、きっと。妻夫木はやたらできる男っぽく演じてたのがちょっと面白い。妻夫木の人の良さが滲み出ちゃっててチグハグでw 音楽も感情を引き出させるいい効果がありましたね。 揺さぶられたい時に観るとよろしい。
怒りについての映画
俺は、犯人と会って話したことがあるという男。
派遣会社の担当の指示ミスだか連絡ミスだかが、事件を引き起こしたと語る。この人がほぼ無名の役者なんだろうけれども、犯人の心を代弁していて名演技であった。
新宿、南房総、沖縄。主役級の役者陣が三つの場所でほぼ重ならないドラマを演じる。刑事役の三浦貴大さんとピエール瀧さんがドラマの核にいて、作品にサスペンス性を与えている。「怒」と書かれた犯人の血文字がある意味全てを語っている。そして犠牲者は犯人の怨恨とは無関係の善良なる者たちなのだ。
見始めてからしばらくは、ずいぶんと複雑な大人のミステリーだなと思っていましたが、ラスト近くになってそれぞれのエピソードが締めくくられるにつれておさまるべきところにおさまった良い映画だと感じました。人間だれにでも覚えがあるはずのLGBTの問題、風俗に関わった女性の問題、独身者が親を看取ることの身近さ、沖縄での米兵の許せない行い、親の借金を肩代わりすることの不条理、施設で育った子どもたちの生きにくさ、人を救えなかったことの自己嫌悪、疑いをもたらす様々な情報への対処法など勉強になりました。
森山未來演じるタナカさんはある種極端な人物ではあるけれど、怒りをむける相手と方法を間違ってしまうことの愚かさを描いて秀逸な映画でした。「ウォーターボーイズ」「ミュージアム」「悪人」の妻夫木がサラリーマンで金持ちのゲイを演じる。たしかに大河主演級がぞろりと出演している。
思ってたより意味があって深い
信じていいはずの人を信じることができず、信じてはいけなかった人を信じてしまい、、、 でも知り合ったばっかりの人間を信ずるべき人か、信ずるべきでない人が判断するのは難しい。 それぞれ自分自身に対する怒り、世の中に対する怒り様々な怒りが存在していたと思う。 大事なものは減っていく、この言葉にちょっと納得させられた。
何に対する怒りか
登場人物たちは、それぞれ何に対して怒っていたのか。整理してみたいと思いました。
宮崎あおい⇒彼を信じきることができなかった自分に対して。
妻夫木聡⇒彼を信じることができなかった自分に対して。
沖縄の高校生⇒「お前の味方だ」と言った森山に裏切られたと感じて。
森山未来⇒直接的には派遣会社の担当の冷笑だが、自分が生きる社会そのものに対して。麦茶一杯差し出されて凶行に及んだのは、単なるきっかけであって、理由では無いと思います。
広瀬すず⇒怒っても訴えてもどうにもならない世の中の不条理さに対して。
Mizさんのレビューを見て、なるほどと思いました。けれども引っかかったこともあります。それだけの頭を持った森山が、初めの一人を殺した後、なぜ生き返ると思って待ち続けたのかということです。つまり、理性を取り戻したのに、なぜ知性を取り戻さなかったのか。後の彼との整合性が見えません。
森山が、怒りをコントロールできない爆発型の人物だということは分かります。しかし、そういった人物というのは、はっと我に返ったときに、まともな精神状態に戻るものです。その際には理性と主に知性も。それなのに、生き返ると思って一時間待ち続ける。しかも帰ってきた二人目にまで刃を向けるとは怒りの継続時間が長すぎると思うのです。爆発型は、怨恨型に比べて、激しさは強いのですが、そこまで激しい怒りを持続しないはずです。
民宿での森山は、爆発型の方をよく表しています。客の荷物を投げているところを優しく咎められていくうちに気が落ち着いてきて「ごめん」と収まる。それでも夜に爆発して壊しまくるが、はっと我に返って、二階に自分の荷物を取りに行き、二階から逃げる。怒りの終わりに知性と理性が戻ってくるんですね。
最後の場面、Mizさんの解釈では森山が少年に自分を殺させた。怒りを引き出させたとありますが、確かにそうだなと思います。ですから、人物像における怒り表現のつじつまがあわない点は、制作側のものかなと感じてしまいます。
細かい点をごちゃごちゃと書きましたが、とても考えさせられる名作でした。
人を信じること
この作品では、人間の関係性がリアルに描かれていた。人を信じることを簡単に思える人もいれば、簡単ではない人もいる。1つの疑いからどんどん疑ってしまい、信じられなくなってしまうこともある。人を信じるということがいかに難しく、人から裏切られることがどれ程悲しいことなのかを考えさせられた。
なんだよ
時間差叙述トリックじゃねーのかよ
妻夫木と綾野剛のパートまじでいらねーよどうでもよすぎるよ
渡辺謙と宮崎あおいとマツケンで一本撮ったほうがよかった キャストみんな頑張っていたが渡辺謙と宮崎あおいはさすがすぎた
森山未來は本編時系列の事件に関しては何に怒ってたんですか?
広瀬すず事件に関して本当に憤っていて何もできなかった自分を責めていた?のか(多重人格系サイコパス?)、広瀬すずのことはまじでどうでもよくて本気でウケルと思ってて常に社会だとか世間だとかに憤っていて時々暴力的に感情爆発させてるだけなのか(社会性有り虚言癖サイコパス?)
私は森山未來が沖縄の無人島の壁に刻んだ「怒」の文字が画面に写った瞬間、『ああこれは時系列ミスリード系の叙述トリックか、このマサルくん(名前うろおぼえ)が顔を森山未來そっくりに変えてこの社会的弱者が横暴な強者の餌食になる社会システムへの憤りを凶悪犯罪の形を取って表明していくんだな、この「怒」の字も受け継いで…』と理解し(たつもりになっ)て感心してたら、全然違くてさあ…
トリッキーなことしないなら、サスペンス要素とかいらないんで、渡辺謙一家でヒューマンドラマ作ってろよってかんじなんだよなあ
「怒り」をタイトルに据える以上、その感情にフォーカスしてくれよ。なんだよ暑い中麦茶出されて見下された気がしたってさあ いや、それはわかるんだよ、それは日雇いであくせく働かされる社会の底辺労働者が、きれいな涼しい一軒家に住む主婦に氷入りの麦茶出されてムカつくのは、要するに自分が社会的弱者であることの自覚から来るルサンチマンなんですよ。そこにフォーカスすべきでしょ。宮部みゆきならそこから社会問題ヒューマンドラマにしてうまくまとめますよ。
とにかく森山未來が沖縄の島で壁にかいてた「怒」に関しては不可解で、映画には多少受け手に解釈の余地を与えうる情報の空白というのももちろん必要なんですけど、ここはずばりと切り込むべきところだと思いましたね。明らかな手落ちだと思います。
そこの解釈によっては、この映画のすべての不幸のしわ寄せを受けた広瀬すずちゃんの可哀想さが少しは軽減される気がします。
追記、まだまだ言いたいことあるんだけど、マサルの「信じてたのに裏切られた」とか言ってんのもクソ意味不明なんだよな。森山未來が米兵差し向けたとか、たきつけたとかならまだしも、「その現場を見ていた」って自己申告しただけで、それも信憑性なんて無いし「傍観してた」って事実だけ見ればマサルも同じだよね。実際、森山未來もほんとに怖くて身じろぎ出来なくて息を殺して泣きながら隠れてたのかもしれないしそしたら名実ともに?マサルと同じだよね。何がどう裏切られたことになるのかな?
っていうか信じてたとかいうほど仲良しでもなんでもねえだろ感しかない。
森山未來、突然客の荷物ぶちまけたり人んち破壊しつくして走って逃げたりして誰がどこからどう見ても普通じゃないタイプの人だったじゃん、それを見てもなお島まで一人で会いにいってあまつさえ森山未來の言う言葉全部を真実として大真面目に信じるマサルのほうがあたまやばいと思った
やっぱりマサルが山神一也だと思うなあ(^・^)うん
愛する人
さまざまな愛の形を描いた映画でした。 また、愛するがゆえに疑う心が出てしまった時の感情はどうしていいか分からない。 何が正しいのか、過ちなのか、 やはり結果論になってしまう。 色々と考えさせられる映画でした。
本当に大切なものは、増えるんじゃなくて、減っていくんだ。
映画「怒り」(李相日監督)から。
NHK大河ドラマの主役を演じた俳優らが、何人も出演し、
その演技の素晴らしさを実感できた作品、とも言える。
松山ケンイチさんと宮﨑あおいさんの会話なんて、
「おぉ〜、平清盛と篤姫、会話してる・・」と思ったほどだ。
さらに「独眼竜政宗」(渡辺謙さん)まで加わって、
「伊達政宗」と「篤姫」が親子なんだ、と1人で興奮していた。
さて、気になる一言は、迷ったけれど、このフレーズ。
宮﨑あおいさん演じる「愛子」が、元彼に言われた台詞。
「お前は大切なものが多すぎる。
本当に大切なものは、増えるんじゃなくて、減っていくんだ」
何気ないアドバイスなんだろうけれど、心に引っかかった。
あれもこれも、自分の周りにあるものを大切にすると、
本当に大切なものが見えなくなってしまうよ、と言いたげだ。
また「本気を伝えるのが、一番難しいんだよね、きっと。
本気って、目に見えないからさ」という呟きも心に響いた。
様々なん人間関係があるけれど、共通していたのは、
自分の大切な人を信じきることの大切さと、
ちょっとした出来事で、その想いが揺らぎ、誰が何と言おうと
最後まで、信じ切れなかった時の落胆ぶりを、彼らは演じきった。
特に、宮崎あおいさんの「号泣シーン」には、
台詞なんてないのだけれど、その泣き声だけで揺さぶられた。
タイトルの「怒り」は、愛する人を守れなかった自分や、
大切な人を信じ切れなかった自分に対する「怒り」なのかもしれない。
それにしても、豪華キャストだったよなぁ。
P.S.主題歌は、坂本龍一さん他、タイトルは「許し」。
「怒り」「許し」・・この対比が何かを伝えようとしている。
メッセージに欠ける…
未解決の殺人事件の1年後に、各地に現れた経歴不詳の3人の男たちとそこに暮らす人々との関わりをサスペンス風に描くが…結局誰も事件とは関係なく、何を伝えたいのかメッセージに欠けた。
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