「ジャンルはミステリーだが、推理的な要素はない」怒り cenrivさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャンルはミステリーだが、推理的な要素はない
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八王子で起きた殺人事件の犯人が捕まらない中、沖縄、東京、千葉で3つのストーリーが展開される。
そして、3つのストーリー全てに素性のわからない男がそれぞれ登場する。
素性のわからない男たちはそれぞれ、沖縄は森山未来、東京は綾野剛、千葉は松山ケンイチ。
まず、豪華…!
そしてお相手役に沖縄は広瀬すず、東京は妻夫木聡、千葉は宮崎あおい。これまた豪華。
俳優陣だけで画面がキラキラするがストーリーテーマはもちろん激おも。
素性のわからない男たち3人はどことなく似ている俳優を使ったのは、そういうこと、ね。
八王子の犯人が整形して逃げているという中で、全員その犯人像とうっすら似ていた。
この中で犯人は誰なのか!?という犯人探しをするミステリーではなく、それぞれのストーリーで、それぞれの登場人物がそれぞれの「怒り」を表現していく。
ある人物は両親に、ある人物は自分自身に、ある人物は…。
結局犯人は1番影のなかった、明るい、誰ともすぐに仲良くなる、ひとの良さそうな森山未来だった。
彼の怒りは社会へなのかよくわからないけど、突然スイッチが入るとキレて暴れまわったりとにかく関わってはいけない危ないひと。
そのひとの良さそうな青年に、無垢な少年少女がなんの疑いもなく近づいていて…純粋な気持ちはこわい。。あぶない。。
犯人探しはこの映画でそこまで重要ではない。
犯人がわかったあとのそれぞれの登場人物の思いに見ているひとはいろんな思いをはせる映画。
とにかく沖縄編の話がいやーな気持ちになることが多いけど、沖縄の少年は、豪華俳優陣の中素朴で自然ですごくよかった。
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