「王子と玉子、でも本当は卵」心が叫びたがってるんだ。(2015) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
王子と玉子、でも本当は卵
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総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
話の展開としてはよくありそうなものだし、青春劇の演出にちょっとべたな臭さもあった。でも劇中劇の場面は良かったし、前半ごちゃごちゃな人間関係や個人の抱える問題が最後には大団円とはいかないまでもそれなりに上手くまとまっていて悪くなかった。ただ主人公の成瀬順は振られて逃げ出すのはともかくとして、急に気持ちを切り替えて他の男の告白を聞くのはどうかと思う。
成瀬順は、何故急に話さなくなったのかを母親に筆談で告げないままに何年も生活したのだろうか。お腹が痛くなるのに医者にもいかなかったのだろうか。その間に歌も歌うことがなかったのだろうか。設定には無理があった。
それから喋れないならば変な妖精のせいにせずに普通に過去の事件のせいで喋れなくなったでいいのではないだろうか。それとも妖精は現実ではなく何かの象徴なのだろうかと思ったら、どうもそのようでこちらは納得。
画像は綺麗だが、多分本物の画像をコンピューターで取り込んで加工しただけと思われる背景が多いのは気になった。それがアニメとして描いた人物と背景とは画質が違っているのに違和感があった。車の動きがいかにも電子的な動きで不自然だった。
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