「セカイは言葉で出来ている」心が叫びたがってるんだ。(2015) ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
セカイは言葉で出来ている
掴みが抜群にイイ!丘の上にある城を模したラブホテルに憧れる少女がそこから出てくる父親を目撃したことから…こんなにユニークなアヴァンタイトルは今年無かった!
『桐島』の系譜に連なるイタい青春映画としても良し。「物語は理性ではなく感情で書くもの」とは三宅隆太の弁やけどそれをアニメ化したような内容。中盤以降はスクリーンの向こう側(こちらから見て)にある理性がはっきり見えてくるけど…その理性こそが岡田麿里を優れた脚本家たらしめているのも事実
残念だったのはクライマックスのミュージカルシーン。ミュージカルとしてのダイナミズムを欠いていて画的な面白さが無いからイマイチこっちの感情がついていかない。この期に及んで『レ・ミゼラブル』と同じ失敗してんのかと言いたくなった
まあアニメだとそこは難しいのか?とは思ったりもするけど。どうなんだろう?アニメには疎いので…
『ココサケ』(という略称らしい)は巷では傑作との呼び声も高いけど個人的にはそこまでのテンションではない。秀作って表現が一番適当かな。ももクロの『幕が上がる』よりは断然いい!
劇中劇のタイトルを俺がつけるとしたら『セカイは言葉で出来ている』かな
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