「つまらないと叫びたがってるのはこっちだよ!『心が叫びたがってるんだ。』」心が叫びたがってるんだ。(2015) ダーク・ディグラーさんの映画レビュー(感想・評価)
つまらないと叫びたがってるのはこっちだよ!『心が叫びたがってるんだ。』
今日観に行く。
正直最初はあんまりしてないいんだが長井&岡田&田中のコンビの作品は『とらドラ!』があってはまったがあれも原作はいいけどアニメの最終回がちょっと…というので『あの花』はグダグダな引き延ばし要素でダメなアニメになったな感じだ。
長井のグダグダ演出に岡田のダラダラ脚本に田中のやわらかいんだけど実は堅い作画でこのトリオはアニメの本質捉えてないんじゃないんかなと思う次第だ。
長井&岡田の1クールで消耗できないんであれば映画ならひょっとしたら傑作になるかも!
と思い映画館に向かったのだが…
正直どうしょうもない映画でしたよ!
長井と岡田と田中には今後オリジナル企画のアニメ劇場版で作らせないと言う法律を安保法案を可決以前に執行しとくべきだと断言できるほど酷い!
これはもうアニメとは呼べないシロモノで劇場版とは言えません。
このアニメ全然動きがないの!
まるで紙芝居としか形容出来ない深夜アニメの演出のテクニック使ったらこうなりましたという見本で客に金払わせる意義が全く感じられない。
…いやこれがクソなのは深夜アニメのスタッフが作ったからかもしれないだから脚本的にも演出的にも作画的にも観るところがないのは当然か。
ストーリーは成瀬順は幼いころおしゃべりで父親が愛人とラブホテルから出てきたのを目撃し母に話したところ両親は離婚し卵の妖精にしゃべれない魔法をかけさせられ年月は流れC調の担任城嶋一基からミュージカルを地域ふれあい会をやらないかと提案され心を閉ざした無気力少年・坂上拓実、チアリーダー部の優等生・仁藤菜月、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折しやさぐれてしまった元野球部エース・田崎大樹というまるで接点のない3人に白羽の矢が立つ。
恐るべきことにこのアニメはキャラクタースタディーというのが存在しないのである。
設定があるだけでドラマがあるようでないというか薄っぺら通り越して成瀬順の心を開く(実際テーマ的にはコミニケーションだからある程度はしょうがないが…)のをなぁなぁの甘やかしでストーリーが進行し大声で叫んだ後,腹痛起こすというのが繰り返して演出が悪いのか脚本が悪いのかただのギャグにしかなってないという珍シーンの続出である。
この手のシーンに象徴されるように登場人物の書き割りが酷く脚本の仕事って何?と思うのだし演出も副音声的でバカでもわかる親切設計でアニメの魅力の作画は静止画が多くアニメーションの魅力って何?と言う問いも出てくるのだが…
そうこうしてるうちに成瀬順は次第に坂上拓実に惹かれる(そのあたりが不親切で消化不良残すのだが)野球部のわだかまりがあった田崎が納得してミュージカル作りに進み(このアニメご都合主義がマジで酷いの…)ミュージカル前日成瀬は仁藤と坂上の会話を聞いて卵の妖精が自分の心がお喋りだ!と悟り今は廃墟になったラブホに閉じこもる。
クラスの出し物のミュージカルが成瀬のいない間坂上に成瀬を探しすことになり成瀬と会った坂上は成瀬に思いの丈をぶつけさせ成瀬は卵の妖精ではなく自分が心に卵の妖精を作ってた事に気が付く
…って心が卵の妖精作ってたんじゃなくて成瀬が自分勝手な行動でこういう事態招いたんだろう!
クラスメートじゃなくて母親や地域のお爺さんお婆さんの気持ち考えれば何一つ問題起きなかったんだろう!
誰がどう考えても成瀬が悪い!
なお時間経過が劇中よくわからないまま最後は絵が全然動かないミュージカル(ナベシンの演出見習え!)に成瀬と坂上が間に合いC調担任の城嶋が「ミュージカルは奇跡も起こるんだよ」と言って安い感想を言う台詞は脱力モノで最後の白け具合は脳が溶けそうでした。