「後半のミュージカルに入るまでがポイント」心が叫びたがってるんだ。(2015) たくっちさんの映画レビュー(感想・評価)
後半のミュージカルに入るまでがポイント
午前の回で観てきました。
300ちょいの席が半分ほど。
客層はどこにも偏っていない感じ。
まぁでもいわゆる若年層が多い感じでしたね。
『あの花』のスタッフが…!
「あの花」現象を巻き起こした…!
と盛んにプッシュされ過ぎている(ここも含めて)のが少し不憫。
売り出したいのは分かりますが。
感想は…まぁ悪くもなく、良くもなく。
一回の観賞では感想が少し付けづらいので
近いうちにもう一回観ようと思います。
良かった所
・ミュージカル入ってから
(特に順が入ってくるシーン、お母さんに貰い泣き必至)
・順がいちいち可愛い(錯乱)
(パンフレットにも書かれていましたが順は喋れないので、表情と動きで全ての感情を表現する為、非常に気持ちが分かり易いのです。)
・ミュージカル入ってから(2回目)
(クラスの皆で団結してミュージカル進めていく辺りは、
昔を思い出しながら、これぞ青春だなー!と思いました。)
いまいちだった所
・最初から恋の話がガチガチに絡む
どちらかというと青春ものを想像して観に行ったので
冒頭から恋愛要素が絡んできたのにはかなり違和感がありました。
しかもほぼ今作の要の要素の一つになりますしね。
・生々しいキスシーンはちょっと…。
択実と美月もたじろぎましたが、こっちもたじろいだよ…。
(あまりに唐突過ぎて)
・男2人の「さけび」がサラッと流され過ぎている様な…。
うーん、この「叫びたがってるんだ」っていうタイトルからして
4人とも、もっとモヤモヤしたもの抱え込んでたと思うんですよね。
(邪推過ぎたかな…)
それを大樹はファミレスでの騒動と「悪かった!」で
纏めてしまっていいんかいっていう…。
拓実に至っては「叫び」すらしていないような…。
そんな印象を受けました。
まぁでも、作品に込められたメッセージはかなり共感できました。
終盤にある、順の独白シーンは見物です。
(あくまで個人的にはですが)
後半のミュージカルが始まるシーンに入ってからは
かなりいい感じで、ストーリーが進んで(回って)いきますので
そこに至るまでの1時間を、どう折り合い付けて観るのかが
鑑賞の際のポイントになるかなと。
あと、吉田さんのアフレコは神でした。
あんなシーンであんな声の入りされたら、誰だって涙腺緩むよ。
卑怯だよもう。