劇場公開日 2015年5月1日

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「花やしきのローラーコースター的な作品。」フォーカス Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0花やしきのローラーコースター的な作品。

2015年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

ウィル・スミス主演。
まずは息子ジェイデンの共演有無を確認。
クレジットされていない事を指差確認してホッと胸を撫で下ろす。
映画「アフター・アース」のようなスミス親子のホームビデオ映画では無さそう。
とは言え、“ウィル・スミス主演”の期待感も近年目減り気味。
大した期待もせずに見に行ったのですが。

普通に面白かった。
新鮮味や突出した部分は殆ど無いですが。
飽きる事なく最後まで観ることが出来ました。

題材となる“視線を盗む”行為。
個人的には、序盤の方が関与する人数も多く鮮やかで派手。
最後まで多人数の鮮やかな連係行動を楽しめれば更に良かったのですが。
中盤以降はウィル・スミスとマーゴット・ロビーにググッとフォーカス。
話自体もベタな要素にフォーカスされ、終盤のドンデン返しも大人しめ。
そのため作品全体の起伏や刺激は決して強くなく。
過度な起伏や刺激を好まない方も楽しめる。
かつクライムサスペンスとしての要素も一通り用意されており。
詐欺師を題材とした騙し騙されの興奮をそこそこ味わうことが出来る。
そういう意味では「花やしきのローラーコースター」的な作品と言えます。

またジェットコースターの本質とは異なる部分でハラハラする点も同一。
作中で語られる“華麗な詐欺技巧”のうち大がかりな認識/印象を操るモノは須らく微妙。
特に序盤の山場、ドヤ顔で語られる或る大仕掛けは……余りの荒唐無稽さに思わず危うさを感じるレベル。
作りの雑さに一種の危うさを感じる点では、老朽化したローラーコースターに対して恐怖を抱く感覚に似ていました。

花やしきのローラーコースター的な本作。

ウィル・スミス主演という分かり易さも含めて。
映画に然程拘りが無い方も手軽に楽しめる作品かと。
オススメです。

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Opportunity Cost