白河夜船のレビュー・感想・評価
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創り手の独りよがり
「白河夜船」残念ながら「映画」ではなかった。
映画において、カメラは、スクリーンは「窓」でなくてはならない。
その「物語」を「一番良く見える窓」から見つめさせ体感させてくれるのが「映画」だと思っている。
けれど、この作品の「物語」と「こちら側」の間にあったのは「窓」ではなく「撮影する者の目」だった。
特に手持ちカメラでの撮影は、カメラは「こちら側の目」でなくてはならない。「撮影する者の目」が見たものを、「こちら側」に見せるとしたら、それは「映画」ではない。
「撮影する者」の見たいものを「こちら側」に見せることは、創り手のマスターベーションだ。
原作を、井浦新と安藤サクラという才能を創り手が浪費した「綺麗な映像」でしかなかった。
原作が大好きで安藤サクラも大好きだけど
自分の中で寺子のイメージが固まりすぎていたのかもしれないけど、正直安藤サクラは違うなって思っていて、観終わってからもやっぱり違うなって感想。
白河夜船の映画化を知ってキャストの名前だけみたときは、安藤サクラは絶対しおり役だと思った。
しおり役だったら自分の中のイメージにドンピシャだった。
ふっくらしていて目を細めて笑う、決して美人じゃないけど雰囲気がある女性、て感じの描写があったはず…。
まあ、そうは言っても、自分の勝手なイメージだから、安藤サクラの寺子が観れて良かったし、谷村美月のしおりが観れて良かった。
あとは、よしもとばななの独特な台詞まわしは、読む分にはすごくいいけど、実際に話すとやっぱり違和感はあった。
でも、この雰囲気の作品だから、そこは原作に忠実で良かったというべきなのかな…。
全体的に色々イメージ違ったなというのが感想になってしまうけど、最後の花火がとても綺麗だったし、真っ暗な闇のなか波が揺れている映像とか、寺子が眠っているときの生活の音とか、そういう映像でしか感じられない部分を、映画で観れて良かったと思った。
…個人的すぎる感想ですみません。
原作を読んでから見たかった
あらすじを読んでいたので設定は知っていましたが、それだけでは理解しきれず、、。
主人公達の日常をただただ眺めているような感覚で、原作未読だったのでもう少し掘り下げてほしいような気がしました。
朝の回だったのでもともと眠かったのですが、これから見に行かれる方はしっかり目を覚ましてから見た方がよいと思います(笑)
感情映画
大好きな『白河夜船』が映画化とのことで
とても楽しみにしていました。
少し生活感があるのに、セリフのリアルさの無さなど…少し私の思い描いたのとは違うんだなあ〜(解釈は人それぞれなので当然ではありますが。)と思い、感情移入できず、なんとも中途半端な感覚で観てしまいました。
この映画は『感情映画』とのことなので、音楽を聴くように、心を委ねるように観たら、もっとこの作品を味わえたのかな…と後から思いました。
しかし、映像化が難しいであろうよしもとばなな作品に挑んで下さったことは嬉しいです!
原作を知らないのが悪いんだと思いますが
ライカMってカメラも知らないのが悪いんだと思いますが、主人公の眠りにこちらも引き込まれ正気を保つのが難しかったです。
平坦な話でオチもないときたら・・・
むむむ
今回の井浦様の役柄「岩永」、浅はか過ぎて笑った!
ものすごい薄っぺらくて内容のない人間なのに、「寺子」によって何故か神格化されていて。
薄っぺらさは、中華料理屋での雰囲気と、花火を見ていたときの笑い方で感じた。
あーいう奴いっぱいいたもん、大学の頃。
私の場合は、一緒にいると完全に気まずくなるタイプ。
寺子と岩永のベッドシーンも、しおりのエピソードも、寺子の寂しさの深みも、なんか全体的に中途半端であんまり感情移入できなかった。
今dTVで見てる「眠れぬ真珠」も私の中でけっこうな中途半端作品だから、
「井浦様はなんでこの役引き受けたの?」
ってこっそりガッカリしてる。
だってさ、「悼む人」「ジ・エクストリーム・スキヤキ」「蛇にピアス」でそれぞれ演じた役みたいな、エキセントリックだったりただひたすら変だったりといろんな意味で印象に残る役を、彼は違和感なく演じられるわけでしょ?
そういう力のある俳優は決して多くないのに、なんで岩永とか卓治みたいなパッとしない役?って思っちゃう。
って、何様って感じ!ごめんなさい!
まぁ、井浦様いっぱい観られて嬉しいからいいけどね。
なんとなく勿体無い気がした!
安藤サクラのナレーションは良かった。
今回は珍しく友達と一緒に映画館行ったんだけど、終わった後で話してたとき、親友という「しおり」もそもそも実在しなくて夢の中の存在なんじゃないの?とかいう話になって面白かった。
共通の友達がいる時点でそれはないんだけど、もう寝すぎて何が何だかわかんなくなっちゃってるんじゃない?と。
あと、公園で会った少女、岩永妻の少女時代である必要性は❓と思っちゃった!
妻そのものでいいのに、、、
寺子はあの少女に出会ったことで一念発起してアルバイト始めたわけだけど、
「あんだけこじらせといて、そこは素直なんだ」
って思った。
しかし彼女との出会い以外最初から最後までほとんど何も起こらなくて、結局岩永とも別れるわけでもないし、きっと眠りに落ちてしまうのは治ったか少しは良くなったんだろうけど、
「何を感じればいいんだろう?」
っていうのが一番の感想、、、
友達は寺子につられて爆睡してた。笑
映画「風の歌を聴け」をちょっと観始めてやめたときみたいな、「どうしたもんかいな」的心境に陥りましたとさ。
ちゃんちゃん!
せめて、せめてオチが欲しい…
雰囲気で観る…てか雰囲気しか無い一本。
行間を読ませる作風は嫌いではないけれど…
それにしても物語が物語らな過ぎる!笑
結論を出さないまま転がり続ける女子トークを、延々と観せられるこの感じ。
そして台詞回しの酷さで更に興醒め…
今時、いや産まれてこの方「わ」を語尾に付けるレイディなんて、文献でしか見たこと無いわ!
しかも最近どうにも「わざとらしさ」と紙一重の、また貴方?な井浦新の演技…
劇伴が一切無かったのには感心したけど…
エンドロールのタイミングがまた調子外れで!涙
総じて奥歯にモノが挟まった様な後味ばかりが残る作品。
安藤サクラの無駄遣いだよ!涙
よくわからなかった‥
ちょっと理解し難かったです。現実味がなく感情移入もできない。手ぶらで渋谷、語尾に「わ」をつける台詞回し、無意味に肌の露出度が高い服‥
奥さんは不倫を許した、ということなのでしょうか。離婚するということ?花火は何の意味?
安藤サクラは好きです。
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