「珍しい」バッドガイ 反抗期の中年男 ばひんぽさんの映画レビュー(感想・評価)
珍しい
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大の大人がスペリング大会で一切容赦なく敵の子供たちをつぶしていく様は笑える。お気楽コメディの体をしながらも、主役が頭がいいこと・目的を伏せていることからどこか神妙なトーンを持ち続けているのがこの種では珍しい気がする。やたらと入る下ネタや間が長いところはあるものの、自分と母を捨てた父への復讐だけを目的に過ごしていた中年男が、少年との交流を通じて”大人”としての正しい対応をし、自分の人生をようやく歩み始めるといった深いもの。フィリップ・ベイカー・ホールの父親像がPTA作品におけるそれを彷彿させるよさを醸していたのもよかった。
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