「「猫と共に生きる」ということ」猫なんかよんでもこない。 詩人さんの映画レビュー(感想・評価)
「猫と共に生きる」ということ
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原作ファンです。映画化を心待ちにしてました。
設定に若干の変更が見られますが、作品の「肝」はしっかり押さえてます。原作者の杉作さんもちょい役で出ていることもあって、彼の訴えたいことをどう映像で表現するか、というところに重点が置かれているような印象を受けました。
クロの扱い方には賛否両論あると思います。私も実際猫を飼ってますが、外飼いは怖くてとても出来ません。実際、周囲が指摘した通りの結果になる訳ですが…
杉作さん自身、確かに泣きに泣いたのですが、後悔は少なかったとおっしゃってます。むしろ、もう一匹のチンは後々18才というご長寿猫になるのですが、むしろ彼女の方に可哀想な飼い方をしてしまったという思いが強いそうです。
映画の中でも描かれた通り、チンは避妊手術を受けました。後に引っ越したり家族が増えたりと、様々な環境の変化を経験させてしまった、と。
クロに対して残酷なことをしてしまったという印象の強い彼ですが、「猫とっての幸せ」を第一に考えてらっしゃいます。
彼が考える人と猫の理想的な関係。それは、電話の音にも気付かすチンと寄り添って眠るラストシーンに凝縮されているような気がします。
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