君が生きた証のレビュー・感想・評価
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どんでん返し系映画で名前が挙がっていたので、鑑賞したけど、最初は単...
どんでん返し系映画で名前が挙がっていたので、鑑賞したけど、最初は単なるヒューマンドラマかと思いきや、なるほどそういうことかと。これは100%騙される。そして、途中のシーンで徐々に「あれ?」ってなる。なんか良い映画でした。
観た人全員が…
中盤の仕掛けで椅子から崩れ落ちること必至のヒューマンドラマ。
物語の始まりは主人公サムの息子さんの学校で銃の乱射事件が起こる。
呆然とテレビの報道を見つめるサム。
事件後のサムの生活は転落するように荒んだものになっていき、職を失い家族を失い…。
そこからしばらく経ち、ボートで生活をするようになったサムは過去を捨てて世捨て人のような生活を送っていた。ある日離婚した元妻が彼のもとに、生前息子が使っていたギターと、彼が吹き込んだ曲の入ったテープを大量に持ってくる。
最初は無視していたものの、生前の息子のことを知りたくて曲を聴きギターを弾きながら歌い始め、するといつしか人に聴いて欲しいと思うようになり飛び入りライブで一曲披露する。すると、そのライブに来ていた青年が曲を気に入り一緒に演奏することを持ちかける、というお話。
いろんなところでこの仕掛けについては語られていると思うけど、私にはサモアンフック並みでした。ちょっと想像もしない角度からとんでもなく重いパンチを繰り出されて、ショックでも悲しみでもなくただ茫然としました。
ただ、これを受け止めたうえで今までの出来事を振り返ってみると、ああそういう場面だったのかと納得したり、サムの振る舞いだったり、元奥さんとの関係だったりもうんと納得できる。
そこからは、もうこの映画で何を感じ取るのか、エンディングまでひたすら流れに乗りつつ本当の意味の再生ってなんなのかな、と感じてほしい。
観る価値のある映画。かなり重いのでそういうの観てもいける時にどうぞ。
今までにないシチュエーション
息子を亡くした父親の再生物語と思っていたら
終盤でビックリさせられた。
気持ちが整理できなくなって観終わった。
終盤までの視点がガラッと変わっちゃうのは
今までになかったシチュエーションだったから。
凄く記憶に残る作品となってしまった。
ミスリード
音楽が良いし、ストーリーも含蓄がありながら普遍的。
でもすごく重大なミスリードのせいで、後半からあんまり頭に入らなくなっちゃった。
つまり「そんな大事なことに気づかなかったって、俺が何か見落としてたの!?」って
気もそぞろになっちゃうっていう。
このミスリードって、よりセンセーショナルな演出ではあると思うんだけど
僕の場合に限っては逆効果だった。
他が良かっただけに、この1点だけが残念。
クエンティン役の人がすごく良い感じだったけど
調べてみたら若くして亡くなったらしい。
遺作も見てみようと思う。
役者さんが凄い
見終えた頃お父さんを応援したくなりました!
序盤は何でという気持ち「必要以上にメディアに追い掛けられたりとか」
中盤ぐらいに理由が分かった時、ほんとに驚いたし考えされられた。ネタバレはしないが。
事件のことでお父さんは息子のことを理解出来ないまま終わりほんとに辛かったと思う。
ただサムとの出会いで息子と向き合いサムとの別れで新たな一歩歩き出す。
人間って気持ちを隠せるからほんとに難しい
原題も放題もとても良い。とにかく音楽が魅力的な作品です。
銃乱射事件で息子を失い失意に陥った主人公が息子が遺した歌を世に送り出すストーリー。真実は中盤以降に明らかになります。思わず「えぇぇ?」と声が出ました。
この映画の魅力は音楽。このジャンルの音楽が好きな人は是非観てほしい。真実が明らかになるまでは淡々とした話なので飽きてしまう人もいるかもしれません。
息子が遺した歌詞。内容を理解すると彼の心の葛藤が見え隠れし、真実の糸口が見えます。最後の未完成の曲を主人公が完成させ歌う曲で涙が止まらなくなりました。
音楽を中心に据えたヒューマンドラマ
ただ良い話、というだけでなく、脚本の裏切りもあり。伏線が回収しきれていない部分もあるように感じたけれども、描かれていない部分は主人公も結末を知らないということなのだろうな。若者たちの真ん中で輝くビリー・クラダップ素敵です。
泣けました
やり手の広告宣伝マンだったサムは大学生の息子ジョシュを銃乱射事件で亡くしてしまう。
会社を辞めて荒んだ生活を送っていたサムは別れた妻から音楽好きだったジョシュが残したという歌の歌詞とデモテープを受け取る。
その曲を聴いて息子のことを何も知らなかったことに気付いたサムはジョシュの遺品でもあるギターを手にしてライブハウスでステージに飛び入り参加する。
そんなサムの演奏を聴いて感銘を受けたクエンティンはサムを説得して親子ほど年の離れた2人はバンドを結成することになる。
そのバンドが成功しつつある中サムとだんだんと充実した日々を送れるようになるけど亡くなった息子の彼女にあいまた現実に引き戻され
そしてクエンティンに言えなかなった秘密が明かされてしまう…
LASTはホントに切なく悲しくサムの今後が心配になる感じのまま終わってしまった。
レビュー
息子を失った失意の父親。自暴自棄になり、荒んだ生活を送るが、息子が作詞作曲した曲を通じ、様々な人たちと交流する。観てる人たちは途中から違和感を覚え、真実を知る。結構しっかりとした脚本と映画の中でMVが組み込まれている感覚。個人的には好きです✨
抱えて生きていく物語
冒頭、ギターと歌声が入った瞬間に鳥肌が立った。亡くなった息子の遺した音楽が登場人物やストーリーそのものを引っ張っていて、ずっと聴いていたくなる。
息子の曲をバーで歌う主人公と、たまたま聴いた歌に惚れ込んだ青年が友人になり、親子のような関係を築いていく過程が微笑ましい。
途中でそれまでの前提(というか見る側の思い込み)がひっくり返ったところで、あぁこれはただの再生物語ではないんだ と気付かされた。
曲を作ったのが自分ではなく息子なんだ という事実をどうして言おうとしないのかも。
ウィリアムHメイシー、味わい深い役者さんですが、監督としても素晴らしい。
観たあと、クエンティン役のアントン・イェルチンがもう亡くなってしまってるのを思い出して切なくなった。
もっと彼の演技が見たかった。
観ないともったいない
名優ウィリアム・H・メイシーか監督した 「君が生きた証」 を鑑賞。息子を亡くした父親の再生の物語りと、音楽性に心地よく見ていたら…
意外な展開に、後半は歌の意味や捉え方ががらりと変わって…
久々に素晴らしい演出と奥の深さに感銘しました。こういう映画は観ないともったいない。
米版 悼む人
最近、死に纏わる映画を多く観ている様な……。
喪失と痛みを抱えた父親が幸せを探す感動作品。
今回は銃撃乱射事件被害者の父親が主人公。父親が喪失感から抜け出せずにいる。息子が何を思い、何を考え、何を愛していたか知る悼む方法が音楽だっただけで、儲けようとか欲から出た行為じゃないんだから、多目に見て欲しい。
ラストは脱力感、半端なかったです
録画で見て正解。絶対最初のシーンを見直したくなるはず。真実を知ったときは言葉を失った。ラストでサムが息子の歌を歌うシーン。涙ぐむ客と全く同じ気持ちだった。拍手をするわけにもゆかず、脱力感にみまわれた。
感想が言えない隠れた名作
「泣ける」作品と簡単に評することはできない。ネタバレになるので直接的には書けないが、賛否両論ある重いテーマを描いている本作は、安易に感想を言いづらい。歌でしか語れないのも無理はない。この映画をみて複雑な気持ちになるのは、私たちの中にある「偏見」を見抜かれるからではないかと思う。ただ言えるのは他人事ではない話だということです。
君達が生きた証
銃乱射事件という重過ぎる題材の中、あそこまで清々しく音楽を聴けて、楽しく鑑賞出来る映画ってあったかな⁉︎前半と後半で、全く別の印象を受けて、楽しくも悲しい、そんな映画なんだよね。こんな世の中、沢山の人が沢山の悩みを抱え、それを何かにぶつける、そして一番知らなければいけない存在の人の抱えていたものを、失って初めて知る。想うこと…すごい遠い国で起きていて、自分には関係の無い様な事でありながらも、今、何処にでも起こる様な物語だと…。
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