Re:LIFE リライフのレビュー・感想・評価
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大人向け「しゃべくり劇」の良品。
久々(と言いながら実は出演作は観ていたね)ヒュー・グラントの魅力を再確認できた一本。
同じ畑で出てきていながらも、やはりギア氏との大きな違いを感じる。
単純に「演技が出来るか出来ないか」、根本的ながら一番大きな要素の違いだろうな。
役選び、ないしは配役の妙を生かすもそこ次第、本当に主人公が憎めないチャーミングな初老だったのが良かった。
脇を固める俳優陣も見事としか言いようのない布陣。
またそれをうまく生かす物語運びが良かった。
JKシモンズの裏切り方(「セッション」のあれはどこへ?笑)、そして何よりもマリサ・トメイは本当にイイ女だった。
それに加えて「しゃべくり劇」としての面白さが良い。
せりふの掛け合いの妙、そうは見えない会話劇がいちいち笑いを誘う。
脚本家が主人公と言うことでその会話も映画ネタが多いが(いやTシャツのビジュアルもか!笑)。
いちいちそのチョイスにセンスを感じたのは、本作の脚本家の妙技だろうな。
「だったら主役はチャニングとジョナ・ヒルね!」には、不覚ながら吹いてしまった、スミマセン。
(ロートルの主人公が微妙に判らなそうに流すのがまた!笑)
円熟の大人向けエンタメに加え、映画に詳しければいっそう楽しい作品。
Late Bloomers. いかにもヒュー・グラントらしいハートフル・コメディ
一昔前に「ラブコメの帝王」と言われてたヒュー・グラントも早55歳。さすがに本人も「もうラブコメはしんどい」と言っているようですが、本作は「ヒュー・グラント、まだまだイケるやんっ!」と思わせてくれる作品でした。相変わらずちょっとダメな男を演じさせたら天下一品ですね(^^)
映画の中でも脚本はキャラクターが大事と言っていたのですが、その台詞の通りにこの作品には魅力的なキャラクターが沢山登場します。シングルマザーを演じるマリサ・トメイ。いいカンジの年齢の重ね方してますね。「セッション」の時と違って、優しい家庭人の学長を演じるJ.K.シモンズ。家族の事を話すと直ぐに涙ぐんでしまい、主人公の同僚が毎回何秒で泣くかを計ってたのがツボでした。生徒達もそれぞれ個性的でキャラクターが良く書けてたと思います。ダークな事ばかり言ってたのに最後「ダーティー・ダンサー」観て泣いてたアジア人の子とか!
ちなみに映画の中に出てた「Late Bloomers」って本、実在するみたいですね。amazonで検索したらヒットしたので逆にビックリしました。内容が気になる所ですが値段が地味に高い・・・ヒュー・グラントが買うことを躊躇するのも納得です。
全体的に大きなインパクトは無いものの、安心して観れる再起の物語。ちょっと疲れてる時にはピッタリの作品だと思います。
帰ってきた、ラブコメエロオヤジ!ヒューグラント様健在なり!
もう、この映画始まりから終わりまで笑いっぱなしでした!!
ぶっちゃけ、前作の「噂のモーガン夫妻」を観た時には、彼ももう終わった??
やっぱり年には勝てずに、いくらラブコメ王子の名をデビュー以来ほしいままに、エロキャラ街道まっしぐら、エロオヤジはお任せとばかりに演じていたヒュー・グラント様でも、年貢の納め時?と思っていました。彼もこれからは、エロキャラ時々シリアス顔?と言った程度で、気が向くと「シリアスも演じますが、それが?」と言っていたかは知らないが、時々しかシリアス役を映画では演じない彼が珍しく、「クラウドアトラス」で悪役を演じたのでいよいよ路線変更か?と期待と不安の気持ちで観ていたのだが、ヤッター!!やりました!本作では始まりから「帰ってきた、ウルトラマン!」ならぬ「帰ってきた、ラブコメエロオヤジ!」のブラックなジョークの機関銃には笑いが止まりませんでした!
若い頃は、本当にハンサムガイなのに、口の悪さは、右に出る者なし!と言うキャラで、英国紳士らしいウイットに富むブラックジョークを何処までも飛ばそうと、決して憎まれない嫌味の無いヒュー様。その顔と辛辣さのギャップの大きさが更に人気に繋がっていたと思うけれど、まだまだ、演じますね!ヒュー・グラントの魅力はこのキャラでなくちゃ面白くないし、生きてこないですね!
と言う訳で最高にご機嫌な映画でしたね。
生徒と教師を扱ったドラマは数々あれど、ここにまた代表作が出来たね。「幸せの教室」のように飽きもせず「小説家をみつけたら」のようなドラマ性と「勇気あるもの」同様の面白さと生徒と教師の成長物語は、楽しい中にもちょっとほろり、胸が熱くなるエッセンスも加えてテンポも上々でしたね!
マーク・ローレンス監督とはこれで、4作目と言う事だから、「ラブソングが出来るまで」とストーリー展開は似ているけれど、しかしヒュー様の毒舌キャラがまた楽しめるのだから、みんなで一緒に楽しんでしまいましょう!この分なら、この後2~3作はまだまだこの路線でも大丈夫そうでしたが、みなさんはこれどう観るのかな~?でも本当はこの人英国紳士だから、シェイクスピアも熟せる実力派・超演技派俳優なんだからね~本当にそのギャップが魅力だよね!!
よかった
主人公がクズな割に、作品に対しては誠実で教え子のシナリオをすごく高く評価しているところがよかった。ネタを盗むか自分の作品として発表するのではないかとドキドキした。また、セックスをしてしまう教え子がJKシモンズの娘ではないかとドキドキしたのだが、そんなことはなく子煩悩なJKシモンズがとてもキュートで幸せそうでよかった。
オレが考えるような安い内容ではなく、優しさにあふれた素晴らしい映画だった。ギスギスした若い美女より朗らかなマリサ・トメイみたいな女性の方がずっといいと心から思った。あの田舎町もすごくいいし、同僚や教え子も素敵な人たちだった。
オレが弟子とやっているネタ出し会みたいな場面があって、シンパシーを感じた。
花くまゆうさくさんが映画秘宝で6位にしていて、ちょうどいいタイミングで新潟で上映していたので見たら大当たりだった。
リライト
ホリーみたいな彼女がほしい^^
ヒュー・グラント演じるキースマイケルズは「どうしてそんなこと言えるかな?」という失言を連発する自由人。それがまた脚本家らしさを出しているのだけれど、その自由気ままな発言にキレること無く知的に対応し続けるマリサ・トメイ演じるホリーが最高。
全体的に知的な会話が多い映画だけれど、特にこの二人。互いに隙を見つけてはつつくようなの会話の絡みが面白い。信頼し合うから出来るような親密な関係が現れていて、見ていて羨ましくなる。
対照的なのはベラ・ヒースコート演じるカレン。言葉の衝撃を交わす技を持たず、情動を抑えられずに感情的になるのは若さゆえ。ホリーの懐の深さを強調した。二人の演技はキースの心のゆらぎを演出するのにとても効果的でした。
ストーリーは予定調和だけれど、"心ほっこり"、"キースが羨ましい"、"ホリーのような彼女がいれば、毎日楽しいだろうな〜"、という印象でした。
人と映画の温もりに触れる
“予定調和な物語だ”と言われればその通りだ。だが、予定調和だからこそ良いと思わせる温もりがスクリーンから伝わってくる。
過去の栄光にすがる落ちぶれた映画脚本家が、仕方なく大学で教鞭を振るい、その中で新たな道を開いていく…。つまるところ、これは立ち直りの映画である。けれども、この作品には現状を打破しようともがく姿も描かれない。学園ものにありがちな先生ありがとう!的な演出も観客が赤面するほどの説教臭さもない。では、この映画には一体何があるのか?
平たく言えば、成長である。もがき苦しまなくても、這い上がる努力がなくても、今自分が置かれた場所で目の前のことを進めることで、新たな自分の側面に気付いていくその様は、予定調和と言えども何とも気持ちが良いのだ。良い意味で奮起しない教師役はヒュー・グラントだからこそしっかりハマる。これは人徳と言っても良いのではないだろうか?
登場する生徒たちもまた魅力的だ。やる気がある子もいれば、やる気がない子もいる。中にはただの映画オタクもいる。映画の脚本家を目指す生徒とプロの脚本家とのやりとりは映画への愛に溢れている。そんな生徒たちとの何気ない会話の数々に映画ファンは思わずニヤリとしてしまう。
人との繋がりの大切さ、映画に対する想いがスクリーンから滲み出る。目新しさはないけれど、久しぶりにアメリカの良心に触れた作品に出会えたことを嬉しく思う。
My favorite!
置かれた場所で
置かれた場所で咲きなさい、ということ?
誰かがレビューで書いてたけれど、予定調和の男。
でも、ほっこりする予定調和ではあった。
あんなにかっこいいおじさん、ほかに知らない。
一番心に残ったシーンは、
物語を書く理由、衝動にしがみつけというところ
創作してると、苦しいときもある
でも、最初に書き始めたとき、何が自分を突き動かしたか。
それが、自分を救ってくれる。第三幕を書く、力になる。
雨ばかりの街だから、晴れたとき、太陽を思い切り楽しむの。
映画館を出たら、落としたハンカチをカッコいい人が拾って追いかけてくれた。
予定調和の映画で、恋が始まる1シーンみたいに。
彼らしい仕上がり。
最近また出演作が増えたヒューさまの、こちらはロマコメ主演作品。
相変わらず下半身の緩さを題材に^^;彼の魅力満載といったところで
物語は可も不可もなく予定調和な仕上がり。一発脚本家っていう彼の
誇りをガンガン打ち砕くリアルな展開もあれど、田舎町に越してから
は相変らず持て囃される優男。お得意のシニカルで歯に衣着せぬ黒い
発言など笑える場面は多いが、シナリオ講座ってあんなんでいいの?
と思える不可思議さも多し。一応先生役なので優秀な学生はしっかり
見抜いて推薦していたからホッ。トメイ、シモンズ、ジャネイが軸を
引っ張り彼を翻弄するもやっぱり自分らしく落ち着くのがヒューさま
らしいとありのまま描いている気がする。上半身もまだまだ元気よ♪
(シモンズ学長、今度は泣き虫おじさん。振れ幅大きい喜怒哀楽俳優)
可もなく不可もなく
求める人と求められる人の交差点
ロマコメの帝王じゃなくて予定調和の帝王ですよ。
一発屋の脚本家キースの再生の物語です。全てが予想の範囲内にくる予定調和の極みですが、ヒューグラントが出るってことは心地よい予定調和を楽しむことが私の中での定石なので、その観点から評価すると、まあよかったってゆうところです。
身につまされるとかそうゆうのはないですね。あ、物語を紡ぐ動機が重要ってことかな。そこは胸に刺さりました。
東部の大学の方々に全然受けなかった、
ハリウッド的なのかイギリス的なのか知らないキースのジョークがなかなかに寒々しい感じでした。女性にトラウマがあるからなのか多分に女性を揶揄する内容もあって、尊敬できないかんじではありますが。
ヒューグラントが演じるだめな男は、どこかあいらしいんですよね。憎めない。だかは見ちゃう。というかんじです。
マリサトメイが可愛らしかったです。マリサトメイがフォローしてくれへんかったらどうなってたんでしょうね、キースの授業は。
英語わからないので韻の話はさっぱりわかりませんが、多少文学を嗜みますので大学の先生たちの話は面白かったし、映画の話も楽しめました。
ベルイマンの作品3つねぇ。タイトルだけなら言えるけど見たことないからなーとか思いました。クロサワも見たことないからなー。機会があったら是非ー(シャコ貝てきなかんじで©貝社員)位な優先順位だからねー。
久しぶりのヒューグラント主演の映画
ヒューグラント主演の映画久しぶり~♪
大好きな俳優さんです☆
相変わらず、情けない感じを出すのが得意ですよね!
滑稽で思わずぷっっっと吹き出してしまいます(笑)
後半の生徒の脚本の交渉の場のせつない表情もすごく良かった☆
ほのぼのステキな映画でした♡
そんなものなのかもしれない。
やっぱりアメリカンジョークはよく分からない。でも、斜め前の女性は事ある毎に笑っていたからきっとコメディとして面白いのだと思う。
さて、お話しだけど…再生の話しだと思ってた。勿論、再生はするのだけれど、どちらかと言うと転換だ。
彼は新しい世界に身を投じる事で、彼自身のタレント…いわゆる才能に気がつけた。
今後、やり甲斐のある仕事を見つけた事で、彼の人生は豊かなものになっていくのであろう。
なのだが…
あまり変化を感じない。
赴任したての頃と、彼の中身はさほど変わってないように思う。
その辺の解釈に座り心地の悪さを感じはするものの、きっと現実はそんなものなのかもしれない。
彼自身は変わらない。
もとよりその素養は備わってた。
彼を必要とし、彼が必要な環境が変わったというか訪れたのだ。
起伏のない、ぬべっとした印象であったけど、こうやって思い起こすと中々深いテーマでもあり、良い映画であった。
…アメリカンジョークを理解出来てたら、きっともっと良い映画に思えたのかもしれない。
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