彼は秘密の女ともだちのレビュー・感想・評価
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人生一筋縄ではいかない。収まり処をギリギリ妥協しないで模索して行く...
人生一筋縄ではいかない。収まり処をギリギリ妥協しないで模索して行く生き様は素敵ですね。幸せを応援したくなる温かさのある映画でした。
観たかった度○鑑賞後の満足度◎ 今まで観たフランソワ・オゾン監督作では一番好きかも。クレールがラスト、自分とヴィルジニアが本当に望んでいることを形にするところは感動的。ローラとの約束を守ったんだしね。
①基本的に女装もの(ドラッグクイーンものは大好き)は好きなので(私自身は女装者ではないしドラッグクイーンでもなく肉体的にも法律的にも男だし性自認も男、つまりシスジェンダーの男です)、違和感なく受け入れられたし、前半はコメディタッチで楽しめた。
②ヴィルジニアを女として意識し出してからクレールは徐々に自分の中の本当の自分に気付きだして、それに向き合うのが怖くなりだしてから映画のカラーはシリアスになっていくが、ラスト、クレールが病床のダビットをヴィルジニアに変身させていくところは、冒頭のローラの遺体に化粧を施し花嫁衣裳にするところと呼応して感動的。
③結婚行進曲が流れる中、花嫁姿の女性が化粧された後カメラが引いたらなんと棺桶に入れられていて?と思ったら葬式だった!、という驚きの冒頭から始まるが、前半は特にオゾン監督の演出の巧さを堪能できる。
④個人的には中盤、クレールとヴィルジニアが訪れる「クラブ」のシーンが一番好き。ストレート、ゲイ、レズビアンらのカップル達やドラッグクイーンがショーの花形(ドラッグクイーン)のパフォーマンスを楽しんでいるところはとても良い雰囲気。
この時のドラッグクイーンの歌を、ラスト、ダビットをヴィルジニアに変身させていくところ(どこかで似たようなシーンを観たことがあるな、と思ったらヒッチコックの『めまい』だ!、もしかしてオマージュ?観たシーン)で歌わせるところも良い。
⑤カテゴライズすること自体差別的ではあるが、映画の後半、ダビットは性自認はトランスジェンダーで性嗜好は女性だからレズビアン、クレールは性自認は女性で性嗜好は男性/女性両方だからバイセクシャル?と混乱してしまったが、基本的には本当の自分に素直であればどうでも良いやん!です。
友情とは何らかの障壁によって恋愛にならなかった関係のこと。その障壁...
友情とは何らかの障壁によって恋愛にならなかった関係のこと。その障壁さえ乗り越えれば恋愛になりうる。そうでないものを友情とは呼ばない。
という言葉を思い出した。
「性別」という名の障害に阻まれる「愛」
ずっと観たかった映画の一つ。
大好きだった親友が亡くなり、悲しみにくれるクレール。
そんなある日、親友の旦那の元を訪ねると、彼が女装している姿を目撃してしまいます⁉︎
昔から女装が趣味だったと語るダヴィッド。
戸惑いを隠せないクレールですが、徐々に女性の姿にも慣れていきます。
しかし、その慣れが災いの始まり…。
親友ローラの面影を追いかけ、女性としての彼に惹かれてゆくのです。
愛する旦那がいるのに、ダヴィッドを求めてしまう気持ちが複雑に絡み合います。
最終的にクレールは、旦那とダヴィッドのどちらを選んだのでしょう…?
どちらを選んでも、心から祝福できないのが複雑な心境です。
タイトルなし
親友をなくしたある女性とその親友の夫で実は女装癖があり、そうすることで自分らしくいられるという男性 の関係性、社会との壁を描いた作品。
性的マイノリティを本当に受け入れるためには、自分自身が受け入れ、回りに対してそれを表現すること、またその回りもそれを受容できないといけない。
ただ、そのためには壁がいくつもある。その葛藤をうまく描いているのではないか。
幸せと思えるそれぞれの価値観
親友ローラの存在が物語の核で序盤に幼少の二人を描いているのは意外性もあって斬新。
人生をどれだけ正直に楽しんで生きていけるかを考えさせられる。
オチはアヤフヤに受け止め方によっては主人公の旦那が可哀想な結末でもある。
曲者監督フランソワ・オゾン
小学校からの大親友クレールとローラ、大人になりそれぞれが結婚、ローラには子供が生まれるが、ローラは亡くなってしまう。
失意のクレールがローラの遺児を見に家を訪ねるが、そこにいたローラの夫(ロマン・デュリス)は・・・。
とんでもない展開に驚くが、フランスだとありなのかも。
衝撃的…
軽い感じで見たらめちゃくちゃ衝撃受けると思う。
性というものがだんだん分からなくなってくる。そもそもそれくらい曖昧なものなのかもしれない。
ホテルでのシーンはきつかったなあ…
いちばん言われたくない一言だよなあ
ロマン・デュリスのスタイル
ストーリーは、おしつけがすごい。
理解するまでに時間を要するのに、どんどん進むストーリーについていけたひとだけが楽しめる作品。
ロマン・デュリスの女装のスタイルがすばらしかった。とにかく、細くて細くて。
ラストも、ほへ?となったが
まぁ、いいじゃないかと。
誰のための人生?
主人公を演じる(アナイス・ドゥムースティエ)女優さんが、すごく可愛いです。
本当に可愛い、あと衣装が全部オシャレだったのも観ていて楽しかった。(おセンス抜群ファッション。)
あとやっぱり、赤ちゃん可愛い(*^^*)不穏な場面でも、赤ちゃんが映るだけで明るくなるもの。
(LGBT)をテーマにした映画を幾つか観てきましたが、本作が最も重くなくて観易かった印象。
それもこれもきっと、ヴィルジニアが心底女装を楽しんでたのが良かった。
あの喜びに満ちた笑顔を見たら、もう人の目なんて気にしてる時間なんて、ムダだと思う。(ただ独りになった時の落ち具合が、心配だった…当事者にしか分からない、悩みがあるのかな。)
誰にも迷惑掛けてるわけでも無いんだし、みんな自分の人生を一人一人、好き勝手に生きて良いと思う。
自分のための人生なんだから。
それにダヴィッドは、自分の娘(リュシー)の面倒も嬉しそうにみていたし、良い父・母親だと思う。
ダヴィッド(ヴィルジニア)は女性が好きで、女装も好き。と言う、(LGBT)の中なら、トランスジェンダーなのかな?(違ってたら、ごめんなさい。)
(LGBT)の一つにしても、一括りには出来ない程、様々な種類の方々がいらっしゃるんだと、勉強になりました。
終わり方も良かった。
友情とは何らかの障壁によって恋愛にならなかった関係のこと。その障壁...
友情とは何らかの障壁によって恋愛にならなかった関係のこと。その障壁さえ乗り越えれば恋愛になりうる。そうでないものを友情とは呼ばない。
という言葉を思い出した。
どう捉えるべきなのか?
フランス映画鑑賞は初です。フランス映画は長くて飽きるとよく聞くので不安でしたが、全くそんなことは無く楽しめました。
ダヴィッド役の俳優さんが凄いです。歩き方や仕草がまさに女性そのもの!美脚だし(笑)
メイクやファッションもおしゃれで、さすがフランスだな〜って感じました。映像も音楽も美しかったです。
女装癖がある男性との単なるラブストーリーかと思ってましたが、実に奥が深い。セクシャルマイノリティについて、心と身体について、、、うーん私には難しかったです。
ただ、ヴィルジニアがどんどん女らしくなっていくのがすごく面白かったです。ウィッグ無し+ランジェリー姿は結構キツかったです(笑)
最後は、、、旦那はどうなったんでしょう?そこが少しモヤモヤ。旦那の存在をもう少し大きくしても良かったんじゃないかな~と思います。
フランス映画初心者の私には当たりでした。
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