彼は秘密の女ともだち(ネタバレ)のレビュー・感想・評価

彼は秘密の女ともだち

劇場公開日 2015年8月8日
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オゾン作品としては・・・ ネタバレ

 女装癖はもともと少しはあったようで、妻ローラ(イジルド・ル・ベスコ)が死んでからそれが復活してしまった。女装すると娘リュシーが泣き止むことも彼の女装を加速させた。

 父親と母親の両方をやり抜くなどと決心したものの、まだ女装のまま外出したことがないダヴィッド(デュリス)。女性名はヴィルジニアだ。クレール(ドゥムースティエ)を連れてショッピングに行くと、自信が持てるようになった。一泊旅行で、ローラの実家の別荘に泊まったときのことを、夫ジル(ペルソナーズ)に誰と行ったんだと問いただされるが、ダヴィッドがゲイでその悩みを聞いていたと答えるクレール。

 次第にクレールのことを好きになっていくダヴィッド。昼食後にホテルに誘い、彼女と男女の関係を強引に結ぼうとする。しかし、クレールは寸前に逃げ出してしまう。その後、ダヴィッドは車に撥ねられ、意識不明の重体。何日か経って、病院で覚醒しそうにないデヴィッドに対して、女装を施すクレール。すると目が覚めた・・・

 7年後、小学校に入ったリュシーが女装したダヴィッドの元へ喜んで駆けつける姿を見ると、上手くいってるんだな~と、ハッピーエンディングでした。

kossykossy
kossykossyさん / 2019年6月5日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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オゾンが素直に女を愛でた、新たな一作。 ネタバレ

幼いころからの親友同士の女2人の内、一方が病に伏せ他界した後、亡き女友達の夫の女装癖を知り、女装した彼との間に不思議な友情、そして不思議な浮気が発生していく。うん。これはフランス映画でないと成り立たないし、なんなら、フランソワ・オゾンでなければ描けない話のような気がする。
この映画で一番うれしいのは、女装癖を持つ男性をロマン・デュリスが演じたことだ。細い足と薄い体こそ、女装向きであるものの、しっかりとした顎や濃い髭などはまったく女性的ではない。最初に女装姿を見せる瞬間の衝撃たるや。しかし、それがいいのだと思う。映画で「女装」や「同性愛」を描く際、女装して美しく見える男優を起用するのが決まりのようになっている。しかし、世間一般にいる女装家たちが皆美しいとは限らない。むしろそうでない人の方が多いはずだ。そう考えたとき、この映画で女装をするのがラファエル・ペルソナではなくロマン・デュリスだったことが実に心強い。
原題は「Une nouvelle amie」。「amie」には「女友達」のニュアンスと「(女の)恋人」というニュアンスの両方がある。ちょうど「ガールフレンド」という言葉が一番近い感覚かもしれない。親友を失った後で生まれた新しいガールフレンドの異様さと奇妙さと気高さ。二人とも同じ大切な人を失った者同士で、女装の中に亡きローラを求める一人と、女装するダヴィッドの中にローラを見つける一人として、理解し合える部分があるのは分かる気がするし、分かるような気にさせる映画になってくれている。そして、セクシャリティやジェンダーの境界線を軽やかに超えて、しかも自由にステップを踏みながら行き来するようにして、二人が次第に距離を縮め壁を取り除いていく様に、不思議な魔力を感じる。もともとローラとヒロインのクレールの間の友情も、どこか同性愛的なムードが漂っていた。そしてクレールが女装したダヴィッドと情事をするその途中で「あなたが男だから」その先が出来ないと逃げ出してしまう・・・。なんだか耽美の国の物語のよう。
フランソワ・オゾンと言えば、女の醜悪さを見出してはそれを愛でるような(いい意味で)悪趣味な映画が多かった印象だが、この映画に関しては非常に素直に、女として生きることを謳歌する楽しさと美しさを称えているように見える。女として生き、女として着飾り、女として女と友情を持ち、女として女を愛する、そんな悦びが、生まれたときから女であるクレールと、妻の死後女装に再び目覚めたダヴィッドの双方から感じられる。ヒロインの夫ジルからしたら、たまったもんじゃないだろうけど。

天秤座ルネッサンス
天秤座ルネッサンスさん / 2016年6月20日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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大好き ネタバレ

友達として好き、異性として好き、理解者として好き、秘密を話せるから好き。

人に対しての好きな感情、好きな理由はもっともっとあっていい。

大好きだった親友が死に、大好きだった妻が死んで、その想いを共有できて、自分のアイデンティティーを共有できて。そして、大好きだった親友に妻を見て、大好きだった親友の夫に親友を重ねる。

色々な人が色々な理由で、血が繋がらなくても、どんな格好をしたとしても、誰を好きになっても、自分を偽らずに生きていける。それは、沢山ある大好きな感情と同じで、沢山ある私達の生き方。

ラストでそんな楽園を観ることができて、私も幸せです。

ミカ
ミカさん / 2016年5月2日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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終盤で飽きる ネタバレ

子供と夫を残して死んだ親友との約束は、
その二人の面倒をみるということ。

しかし、その親友の旦那は女装癖があった…。
女なのか男なのかわからない彼と、不思議な関係に落ちていく…という話なのですが。

途中までは、女装したい彼に付き合って買い物に行ったり、目的がはっきりしている。

でも、側から見たら親友の旦那と買い物に行くのであって、そこを自分の旦那に言えないってことは、そういうこと…なんだろうなと。

暴走する二人は亡くなった親友の別荘に泊りがけでデート。
ここまできたら浮気です。

主人公は親友の旦那とセックスしかける夢まで見る。
完全に心も彼の虜です。
本人は認めないけど。

そして燃え上がった二人はホテルでことに及ぼうとするんですが、彼のモノに気づいた主人公は「あなたは男よ…!」といって飛び出て行ってしまいます。

そしてそれを追いかける彼が事故にあって意識不明の重体。
このあたりの陳腐な設定でがっくし。

そして、病院のベッドに眠る彼を女装させてメイクさせて、彼女がつけた女装の時の名前を呼ぶと目をさます、という。

主人公の中で、彼が男と女どっちに落ち着いたのかがわからないまま、エンディングへ。

終盤の流れに飽きてしまいました。

Natsumi
Natsumiさん / 2015年11月16日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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夫の立場は? ネタバレ

正直、最後は釈然としなかった。
性については、ボーダーレスになってきているものの、これは、また違った形なのかも知れない。
どうするんだろう…と心配しながら観ましたが、最後は、きちんと説明(描写)してはいなかったけど、主人公の旦那にはハッピーエンドではなかったと思う。
それって、どうなの?ちと考えさせられました。

kawauso
kawausoさん / 2015年9月1日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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愛とワインだけあればいい ネタバレ

ロマンデュリスが大分痩せてて、最初にクラブでローラと出会うシーンで吹きそうになりました。
減量の甲斐あって、脚線美が見事でした。

クレール役の彼女は、「普通の人」である自分から未知の欲望が滲み出てくる感じと、それに怖れて暴走気味になる感じが良かったです。でもすこーしイラッとします。

濡れ場も見応えがありました。ヨーロッパ映画での濡れ場や女性の裸体の使い方は、前後と馴染むのでびっくりしなくて好きです。日本映画で言う所の「体当たりの演技」感がなく、自然に披露している感じがします。

ヴィルジニアになる為のお道具に興味津々しでした。女性らしいヒップの為のパット付きパンティなんてあるのねぇ…
乳首付きヌーブラみたいのも、あるのねぇ。腰の毛の脱毛にwax!痛そう…

クレールは右目は右手で、左目は左手でってゆってましたけど、マスカラは利き手で両目塗るのがやりやすいとおもいます!
帰ってきて左手で左目にマスカラ塗ろうとしましたけど、ブラシが目に刺さるかとおもいましたよ?
でもそれはわたしが平たい顔族だからなのか?
鼻高族は左右持ち替えた方が塗り良いのかなぁ。

クレールが一般的な倫理感になかなかに縛られているので、なんどもヴィルジニアを傷つけるのがちょっとイラッとしました。

で、そこを突破するための装置が、交通事故からの昏睡ってのはちと安易というか、ありきたりに思えて、そこは冷めました。
ポールダンサーが使った歌を、目を覚まさないヴィルジニアにクレールが歌うのはちょっと胸熱でした。くさいですけどね。

クレールのダンナのジルが、ちょっとかわいそうではありますが、どうか許してやってください。
いきなり7年後でしたが、女の姿が板についたヴィルジニアと、多分デイビッドの子を宿してるクレールと、ママ譲りのブロンドがかわいいリュシーのファミリーにほっこりしました。
彼女らがあたりまえに周囲に受け入れられあたりまえに幸せであってほしいです。

正直に言いますと、見ていて何度か違和感がありました。
それは「げっ」という類の否定の感情でした。
多分わたしのセクシュアリティと、映画で描かれるそれの乖離への拒否反応だと思います。
ヒゲの色が残る口元にルージュが引かれているのを見ると、初見はどうしても、うっと身構えるものがあるのです。認めざるを得ません。

でも、女装したいなら、それが自分が一番したい格好ならばしたらいいと思います。女装はするけど、欲望は女性に向いて、というのも本人が望むならそれでいい筈だと思います。友情と性愛との境が曖昧なのも何にも問題ないと思います。
それはこの映画を見ても見なくても、前からそう思っていたことです。

でもちょっと「げっ」と思ったのも事実です。理屈でわかっていても、咄嗟には受け入れられないのだな、まだまだ視野が狭いな、という自分のキャパシティを改めて知りました。
クレールはレズビアンなのか?あれ?旦那とすげー楽しそうにセックスしてたで?あ、ヴィルジニアが恋しいって言ってる。女性の格好ならばできそうなん?でも男性器は違うの?と、混乱し、ハッキリしろよと思いました。どっちやねん、と。

でも、ハッキリする必要ないんですよね。種類に当てはまらなくて、いいんです。ある2人が好きあった、それだけでいいはずです。

ゲイ、レズビアン、トランスセクシャル、トランスベスタイトなどなど、いろいろ「種類」はありますが、それに全員はまらないんです。多分。

人間は、言葉には分類しきれないのだと思います。言葉ではすくい取れないところがまだまだある。

役に立つかはわかりませんが、そうゆうことをわかっておきたいです。

だいず
だいずさん / 2015年8月23日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  楽しい 興奮 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
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ラストが・・・ ネタバレ

ジルはいったい・・・・・。それだけが気がかり。
全体的には興味深い映画だった。

maruo
maruoさん / 2015年8月15日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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ラスト軽く戦慄 ネタバレ

クレールとローラは子供の頃からの親友。ローラが亡くなって「私がローラの子どもと旦那を見守る!」とクレールが決意するところから始まんの。

そんでローラの家に様子を見に行ったら旦那のダヴィッドが女装しててびっくり!ってなんのよ。

「ダヴィッドは女装することで自分を癒やしてるんだなあ」という感じで、それをクレールは始め拒絶するんだけど、徐々に受け容れてくんだあと思って観てたのね。クレールが受け容れるのに合わせて、観客も性的マイノリティーを受け容れてく感じで。

でも途中で気が付くんだけど、ダヴィッドの女装によってクレールも癒やされてんの。クレールは女装したダヴィッドにローラを見てんだよ。

どうもクレールは気付かないうちにローラに恋心を抱いてた感じなんだね。それで女装するダヴィッドを受け容れるのに合わせて、自分のその気持ちも受け容れたんじゃないかな。

でもダヴィッドとベッドを共にしそうになるところで、いいところまでいくんだけど「あなたは男だもの!」と一線を越えられない。(それが契機でダヴィッドが交通事故にあったりですったもんだ。)

「7年後」のテロップのあとにラストシーンがくるんだけど、ダヴィッドとクレールが仲良さそうに手をつないで、学校に娘を迎えにくんの。ダヴィッドは普通に女装してて、クレールは妊娠してて。「これは、どういうこと?」ってちょっと固まったな。

1) クレールは自分の気持ちに気付き、もとの旦那と別れてダヴィッドと再婚した。そして一線を越えられるようになり、ダヴィッドの子供を妊娠した
2) クレールは自分の気持ちに気付いたけど、もとの旦那のもとに留まった。ダヴィッドとは良い関係を保つものの、もとの旦那の子供を妊娠した

ってどっちとも取れるんだよね。

作品通じてクレール可愛かったなあ。自分に正直なときは良い表情で可愛いの。正直じゃないときは、冴えない表情になってて、可愛さ今一つ。この辺を台詞に頼らず演技でやれるって、やっぱりフランスの女優さんはうまいと思ったなあ。

ラストシーンはメイクもビシッと決まって、すごい可愛いのね。だから多分ダヴィッドの妻になったんだと思うよ。しかしそうだとすると、クレールの旦那いい迷惑だよね。いい人だったのに。

あとローラとクレールの子供の頃からこれまでを紹介するくだりがあるんだけど、これがセリフ一切なしで、それでも関係性がちゃんと解るっていう、すごい作りだった。

それとクレールが突然脱ぐのね。「え、ここで?」って感じでヌードやベッドシーンが入るんだけど、心と身体の話だから、あそこであのシーンは必要なんだな。

クレールを演じたアナイス・ドゥムースティエは可愛かったなあ。演技もうまいし、肢体も可愛い。
感じがちょっとミア・ワシコウスカに似てると思った。僕はこれ系の顔が好きなんだな。

Scott
Scottさん / 2015年8月12日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  楽しい 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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フランソワ・オゾンやっぱり好きだ ネタバレ

ダイバーシティ、偏見、差別、といった問題をこんな風に描くのはフランソワ・オゾン、そう来るか、とおもしろく観ました。

一見仲良しにみえた夫婦に秘密が入り込み、夫の醜悪な偏見が露わになり、どうなるんだろうとちょっと暗澹たる気持ちで観ていたのだけど、ラストでスカッとした。

やっぱそうなるよね。フランスっていいな。

7年という歳月は少しずつ色んなことを変化させるのに十分な時間。

Rubysparks
Rubysparksさん / 2015年8月9日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  笑える 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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