罪の余白のレビュー・感想・評価
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共感はできなかった残念な一本
他に依る術がなく、最後の最後に思い切った「捨て身」の採証方法によらざるを得なかったのだと言いたかったのだとしても、こんな、およそ「ありえへん」ような尻尾の掴み方が結末というなら、あまりに「お安く」ないでしょうか。
是非もありません。
肝心の「落ち」が、これでは、どうにもならないというのが、偽らざる心境です。
せっかく被害者の父(安藤)を心理学の専門家と設定したのですから、真の加害者=黒幕と目される彼女(咲)を、心理的テクで追い詰めて「なんぼ」だったと思います。
(それが、周囲に人がたくさんいるコンビニの真ん前で、大の大人の男が、女子高生を殴りつける…では、何をか言わんや)
評論子には(評論子にも?)、少しも共感(感情移入)ができなかった、残念な一本でした。
惜しい
途中まではまあ見入ったと思いますけど、なんか惜しい。
女性同士のキスシーンだったり
「どう感じたんだよぉー!教えてくれよぉー!」
とふざけたように、学校で叫び続けるようなシーンとかも意味不明で。
描き方とかもっと違えば、良作になったろうになと感じます。
そして咲役の胸糞演技がまた上手いこと…。
親の顔が見たい(笑)
DVDで鑑賞。
原作は未読です。
吉本実憂は性悪美少女な役柄が似合うなと思いました。
実際のところ、こう云う性格なんじゃないかなと疑いたくなるくらい、目つきや仕草が堂に入っとるんだなぁ、これが…
スクールカーストの頂点に君臨し、娘の死の真相を追う精神科医(内野聖陽)をいたぶり、徹底的に追い詰めていく様に、君の親の顔を見たくなってしまったよ…
※修正(2022/03/04)
なんだこれ…
2作続けてこのタイトルになるとは(笑)
芦沢央の原作がとても良かったので、映画も見てみたいとは思っていた。が、予告映像でとんでもない駄作の予感がひしひしとしたので見送っていたのだが…今回、意を決して見てみた。
結論。
予感を裏切らない駄作。
俳優陣の演技はまともだが、シナリオがもう目を覆いたくなるほどグダグダ。
原作では木場咲は自意識過剰で鼻持ちならない嫌な女ではあるが、決してモンスターなどではない普通の少女で、だからこそ加奈の日記に怯え、安藤の仕掛けたトラップにハマってしまうのだが、映画では恐ろしく沈着冷静で頭脳も抜群なモンスターじみた女子高生に設定が変更されている。
予告映像でも安藤vs咲の心理戦、みたいな紹介のされ方をしていたので駄作の予感がプンプンしたのだが…
実際見るとさらに酷かった。
咲は小憎らしげに辺り構わず挑発して回るだけの頭空っぽの少女でしかなかった。
頭が良ければ、あのシーンで早苗を挑発する意味はゼロでリスクを増やす要素にしかならないことも分からないバカ女。
後半の、安藤が校舎に忍び込んできたシーンも、ことさらに安藤を挑発する意味が分からん。
いやほんと、咲は何がしたかったのか?
自分にかけられた嫌疑を晴らしたいのだったら、早苗や安藤を挑発する意義がないどころか逆効果だし、安藤を社会的に葬ることで自分の危険を排除したいのだったら、校舎のシーンではさっさと通報すべき。いやその前に、殴打された時点で告訴しておけば済む話じゃないか。
原作では加奈の残した日記がキーになるのだが、映画では咲が日記の存在を恐れていないので、話を展開させる軸を失ってしまっている。
なので最後に安藤が咲を呼び出すなんていう工夫の欠片もないシナリオになっていて、観客に「なぜノコノコ行く?」という疑問を抱かせてしまっているし、最後の咲の行動もまったく意味不明。
これまで何にもまったく動じる様子がなかった咲が、「マスコミに言う」という一言で豹変する理由が分からん。そんなの最初から考えてなかったの?バカなの?(笑)
そのクライマックスも、何も説明していないので、安藤の意図も咲の気持ちも、何一つ分からないまま観客は置いてきぼりを喰らう。
元々心理描写のウエイトが非常に高い原作なので、映画化するのは困難だとは思っていたけど、これをきちんと映像化する知能が制作陣になかった、ってこと。
悪役として強調したい気持ちは分かるが、
スッキリしそうでしない胸糞悪い感じ
こーゆー頭の回転の早い女の子は実際にいるだろうなと思う作品でした。
お父さんが実に人間らしい人でしたね。
この追い詰めた女の子はなんか心にすごくさみしい何かを抱えているように思えました。
最後まで自分の口からは、追い詰めたことも何も言わずに捕まったところがとても胸糞悪いです。
捕まったけど何故かスッキリしないこの感じ。
追い詰めた役の女優さんは初めて見たのですが演技がお上手でした。
引き込まれて見れました。
面白かったかといったら、引き込まれはしましたが、小説っぽいなーって感想でした。
悪魔のような女!!
初めのクラスで誰も3人のやり取りを聞いてなかったのかよ!!という突っ込みはありますが、都会的な映像とキャストさんの演技でグイグイ引き込まれました。中盤、吉本実憂に顔面パンチがクリーンヒットした際は爽快でした。吉本実憂の台詞とその言い方は最後まで極まっていたと思います。谷村美月タイプはモテると思うので気にしなくて良いと思います。主人公が心理学者である必要性は(同僚の気づきを理解するシーン以外)あまり感じませんでしたが、芸能事務所まで尾行しましたし自己顕示欲の塊にはマスコミに言うの一言が超ダメージだと割り出したのでしょう。実際には女に選択肢はなくダブルバインドが分かり辛かったです。内野聖陽が講義をするさまは、西島秀俊(「クリーピー」)や浅野忠信(「岸辺の旅」)より板に付いていました。
あの女、腹立つ~(笑)
頭が良い?いや、狡賢いだけやって!
といっても軽く論破されそうな女子高生。
彼女の闇の部分も見え隠れし、少し感情移入しそうに
なった所でバッドエンド!
ラストシーンでこちらを睨む彼女の胸中やいかに?
イライラしました
描かれるべき部分が描かれてないように感じました。
終わってからもモヤモヤは残ります。
娘の友達で、美しく聡明である設定の女の子も、本当に表面だけの美しさで、品格を備えた美しさを演じきれていないように感じました。
高校生の年代になると見抜く人は見抜きますので、あの程度の女子高校生が実際に目の前にいても「近寄りがたい」というような印象を持たないと思いましたが。
ストーリーについては、つまらないテレビドラマのようでした。
我慢して我慢して自暴自棄になって、捨て身の罠にかけて、相手を陥れるというような、幼稚な復讐。
主人公の父親も、最初の最初から「いやいや、もっとうまくやれるでしょ・・・」という感想です。
お父さん、裏も取らず証拠集めもせず、探偵も使わずいきなり学校に乗り込んで何しているの?
大学で心理学を教えている人間が、深夜のコンビニ前で、女子高校生から挑発されてそのまま殴り倒すって。
リアリティに欠けますって。。。
考えさせられるようなこと、感動、リアリティ、全て無し。
個人的には、時間の無駄に感じます。
ちょっとありがちで退屈
あの嫌な女のコが本当に嫌だった。
ムナクソ悪〜〜
話はちょっとありがちで退屈。
もうちょっと新しい仕返し的なシーンがあればスッキリしたのかも。
普通すぎる気もする
率直に言って死んでないだけでこんなことは日本中で起きているんじゃないかと思う。だからリアリティーを感じる。彼女ぐらい言う女の子はそこら中にいるだろうし、友達と言えるのか微妙だが死んでも泣くふりだけで何とも思わない子も結構いるんじゃないか。
父親が必死になっても学校もダメ、警察もダメというのも事実だし、本来マスコミもダメなんだけど今回は女優志望だから本人には効いたか。
内容についてだが心理学者という設定ならもう少しらしい所を見せて欲しかった。普通の父親で終わってしまった。まあ心理戦で勝ったままだから後悔や反省もなく、ラストはああなり、救われない。
若い子はどういう感想を持つのか興味がある。おっさんとしてはやりきれない。
どこまでが成り行き?
原作は未読。
心理学の講師である父親と娘を死に追いやった頭の切れるカリスマ女子高生との心理戦…ん?
始まって程なくして、確かに綺麗だけど、直ぐに感情的になるし、その感情が顔に出るし、カリスマ性あるか?という違和感を感じた。
まあ演技力の問題かも知れないしとそこは目を瞑って観ていたが、言動も感情的。
ストーリーは進み残り約1/4、酒を断ち本腰を入れてカリスマ女子高生を追い込むのかと思いきや…特に見せ場となる様な心理戦はなく、ベランダで話したのは想定内?キレるのも?車も?死ぬ気だった?なんか偶然が重なっただけだよね?
芸能プロダクションの人の方が余程心理を読んでるし核心ついているし。
テンポは良いし、ちゃんとイライラ、ムカムカさせてくれたんだけど、どちらが勝つにしても、もっとヒリヒリするような痛快な展開を期待してしまい残念。
つまらなくはないけど、中途半端な感じ。
女は(若くても、げに)恐ろしい・・・けど他でも似たことはよくある
自殺教唆とはいわないまでも、命を危うくするような行為を強要する(建前上、断ることもできるのだが、断りきれない)木場咲(吉本実憂扮演)は、みていてかなり恐ろしい。
それは、彼女に、「罪の意識が欠如している」からにほかならない。
①なになにをしなさい(したほうがいいよ)
②しないと、どうなるかわかっているよね
彼女は、どのみち採っても、選択した側はいいことがない選択肢しか提示しない。
映画では「ダブルバインド(二重拘束)」と説明されている。
けれど、これって、ビジネスの世界では、よくあること。
相手の「生殺与奪」を握っている側からすれば、①をさせないと利がないから。
なので、結果、言われた側は①をする。
これが、ビジネスの世界。
でも、この映画が怖いのは、要求する側が相手が①をしたからといって、かならずしも得をしないということだ。
いや、①②でも「得をする」のだろう。
実質的な利はなくても、①②にどちらを選んだとしても、要求した側の「要求そのものは満たされる」。
つまり、単なる「支配の確認」に他ならない。
こんな「支配の確認」にしからならない要求を突き付ける方もなんだが、突き付けられてしまうほうもどうかと思ってしまう。
でもこれが、中高生のヒエラルキーの中での「世の習わし」なのだろうか。
だったら、哀しすぎる。
いつのまに、こんな世の中になっちゃったんだろう、とおもうと寂しくなってしまう。
そんなことを映画を観ながら思ったりもしました。
特に「鬼面ひとを驚かせる」的な突飛な演出もなく、じわじわと盛り上げるサスペンスは、好感が持てました。
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