罪の余白のレビュー・感想・評価
全42件中、21~40件目を表示
いろいろと雑な面は惜しかったですが、吉本実憂の悪魔キャラは良かった
もう少し拘って作ればかなり面白い作品になった気もするのですが・・・リアリティの無さといろいろと雑だった面が、どうしても気になってしまった作品でしたね。 基本的なストーリーは悪くなかったと思いましたけど。 こう言ったスクールカーストは現実にもあることだし、直接的じゃないイジメ描写も意外とこんな感じで追い詰められていくのかなと思わされる部分もあったりで、傑作の香り漂う序盤はグイッと引き込まれたのですが、内野聖陽が演じた自殺した少女の父親の行動、立ち振舞いを見ているうちに少しづつトーンダウン・・・。 行動心理学者なのに行動に説得力が無く、リアリティの無さも相まって見ていて何かイライラしました、定番の酒に溺れる描写も何だかねぇ。 それでも最後まで見入ってしまったのは、吉本実憂が演じたダークヒロイン木場咲の邪悪さ、したたかさに、まあとにかくこいつを何とかしてほしいと感情移入させられた分、何だかんだで見れたのかなと思いました。 欲を言えば、咲は加奈、真帆、笹川以外の人物とはほとんど絡みが無かったですから、咲がどうクラス全体を牛耳っているのか、もう一つ伝わってこなかったのはちょっと惜しかったなと(あと咲のバックボーンも何かあれば) 間接的に支配していくあの感じはゾクゾクッとさせられただけに、尚更惜しい。 でも圧巻だったのは谷村美月を追い詰めたシーンか、可愛い顔して言うことはとにかく凄い、しかも的を得ていただけに、見ているこっちも追い詰めれた気分に陥ってしまいました。 しかしあの結末はどうなのかな、やっぱりこの結末で作品の価値が下がった気がしました。 と言うか加奈の父親は、もう少し何か心理学者らしい綿密な作戦はなかったのかな、怒っているばっかりではねぇ、それと咲も意外と抜けてる行動を見せるのが何か惜しいと言うか・・・。 あと笹川のキャラも前半は良かったけど、後半は見せ場なく、ちょっと使い方が勿体無かったなと、葵わかなが良い雰囲気を醸し出していただけにねぇ。 ただ個人的には、加奈の父親の後輩を演じた谷村美月のモッサリ萌えキャラに妙に癒された部分もあって、作品そのものはやや微妙に感じたものの、違う部分では意外と楽しめた映画でしたよ。 健気過ぎて泣けてくる(せっかくご飯作ったのになぁ)、全くモテナイ処女キャラ的設定でしたけど、私は好きだなぁ、谷村美月史上一、二を争うダサさではありましたけど・・・(どんな役にも嵌れる上手さが凄い) そんな訳で、内容よりも、私は吉本実憂の悪魔っぷりと谷村美月の萌えキャラで楽しめた映画でした。
原作を読んだ方が面白い。吉本美憂を売り出すための映画?
肝心の心理戦を描かないとは。 小沢早苗の特殊なキャラをただの人に変更してしまったのは何故? 車のフロントガラスは割れても裂傷が起きないように粉々になる構造なのにあの傷跡はなんだ
目の演技が素晴らしい
どの役者も、目の演技が素晴らしい。 顔全体はもちろんだが、とにかく目の表情が良いので、アップが活きる。 次々と展開してゆくストーリーの中、咲の壊れっぷりに恐ろしさを感じた。 咲がどうしてあんな人間になってしまったのか、もう少し説明が欲しかったような気もするが。 転落死した子の父も、心理学の教授である必要は感じなかった。
面白そうだったんだけどな
不気味さは良いが、勝負になってないって感じです。 もう少しで良いから残酷さやかしこさが欲しかった 告白なんかと比べると月となんとか・・・ 美少女役の子の雰囲気でもっている感じですね。
原作が文学賞?残念なサスペンスでした。
子供が、 自殺に追い込まれたりや殺されたりして、 親が復讐する映画は、 これまでもたくさんありました。 古くはチャールズブロンソンの 名作「狼よさらば 」(1974)や、 ウィリアム・ディヴェインの 「ローリングサンダー」(1977) など数多く作られてます。 最近の邦画でも「さまよう刃」や 「告白」がありましたね。 TVドラマ野島伸司作の 「人間失格・たとえば僕が死んだら」(1994)は、 息子を殺された親の狂気が 本当に怖かった。 そんな使い古された題材だけど、 文学賞を受賞した原作に 「衝撃の真実」 「究極の心理サスペンス」 というキャッチコピーに、 期待大で観に行きました。 教室のベランダから転落死した娘。 父が娘の日記を見つけることで お話は転がりだすのだけど。 なんかストーリーに波がないんです。 罪の意識がない女子高生との一騎打ちも、 父はといえば 心理学の教授とは思えないダメっぷりで。 もっと凄い心理バトルが展開するのだと 思ってたんだけどね。 最後のオチも、 やっぱりそうするのねというカンジ。 なんか既視感があるんですよね。 ホントに原作は賞を獲ったのかしら。 それとも脚本や演出がダメなのかなぁ。 これは凄いどんでん返しがあるのかも! と伏線を一生懸命拾っていた2時間は、 何だったのでしょう。 ダブルバインド(二重拘束)という 講義にも注目したけど、 うすーく関与してただけでした。 「罪の余白」というタイトルに、 負けているのでは。 ちなみに 舞台の女子校もよくないんです。 波打ち際に立ってる不自然な学校で、 (たぶんホテル?) リアリティがないから、怖さが伝わらない。 校門で待っている父の背中で、 ザップーンだからね(笑) 役者さんは良かったですよ。 何とか飽きずに観れましたから。 父役の内野聖陽さんは さすがな幅を見せてくれるし、 怖い女子高生は、 なんと2本目の吉本実憂さん。 心の揺れ動くさまを繊細に演じていて、 可能性を感じました。 頑張って欲しいですね。 ストーリーは怖くなくて 普通だけど、 役者さんの演技を楽しむには いいのかなぁ。 正直劇場で観る理由が、 他に見当たらないですけどね。
弱い人間の連鎖と思いつつ…。
弱い人間の連鎖を見せられてる感じが、だんだん人間とは弱い部分が皆当然あるもんだと考えさせられる映画。 実際、自分の周りに愛情を持った目で見てくれる存在が一人も居なくなり、尚且つ娘が殺されてしまったとしたら、どこまで自分が綺麗でいる必要があるのかわからなくなってしまうだろうな。 それでも気にかけてくれる存在がいる事で無意識下で綺麗さを保てた気がした。 最後それで満足だったのか疑問な映画だったが、ただの善と悪がはっきりしてると見せかけて実は違う、罪の余白を考えさせる答えの出せない宿題映画だった。
少女Aには死を
他人に危害を加えながら、 罪の意識も持たずにのうのうと生きてる、 いや昔は悪かったけど的なノリで売りにすらする、 そんな少女A、少年Aは抹殺されるべきと思っている。 この映画もそれを期待していたのだが、 酒を飲んでグダグダの父親には大いに苛ついた。 失うものはないのだから、 大人を舐めた小娘ごときひねり潰してしまえ!と思った。 それもできずに少女Aをのさばらせるのか?と失望しかけたが、 最後は何とか軽く一矢報いたのだろうか。 溜飲を下げるまでには到らなかったが、 何もできずに終わるよりは良かった。 やっぱり、ちょっともやもや感は残った。
娘を亡くしたことで、落ちぶれていく父親と、同級生を追いこんだことに 特に何も感じない少女。
予告では、なぜ娘が死んだのかを謎解くのかという内容だったのでですが、 結局なぜだったのかわからないのがモヤモヤです。 自分の娘が死んだ理由を探す父親と、自分が追い込んでおきながら罪の意識にを感じない少女の 2人のバトル?が良かったです。 原作観ようかと思いました。 木場咲を演じた、吉本実憂さん、すごい女優だと思いました。
原作もおすすめしたい
原作では小沢早苗がもっと(ある意味)個性的でそこがとても魅力なのですが、それを映像で表現するのはとても難しいと思います。 映画では、早苗を「単純に不器用で地味な女性」にしてしまったぶん、木場咲のキャラクターをより個性的に「盛る」必要があったのかなぁ、と。 結果、原作では、「小賢しい小娘」ぐらいだった咲が、「自分より下と見做した相手には徹底的に高圧的に出る非常に腹の立つ小娘」になっていましたね。でも、悪魔とまで言えるかな。 それにしても、咲役の吉本実憂さんは美しかったです。
胸糞悪いだけ
心理学者と学校の女王との頭脳戦みたいな煽りだけど、その要素皆無。 全編酔っ払いクソ親父の思い込みでたまたま当たってただけで単なる異常者だし、学校の絶対者で押しときゃいいのに変な理由づけして矮小化するからカタルシスもない。 むしろ、もっと緻密な心理戦した上で、最後は暴力で解決というぶち壊しをした方が良かった気がするよ。 中途半端だから、タイトル通り胸糞悪さしか残らない。 役者の演技が素晴らしいので星2。 谷村美月演じる早苗みたいな女性を好きな男ってそれなりにいる気がするけどな。自信なさそうにちょこちょこ歩くのすごく可愛い。
原作が文学賞?かなり残念なサスペンスでした。
子供が自殺や殺されて 親が復讐していく映画は、 これまでもたくさんありました。 古くはチャールズブロンソンの 名作「狼よさらば 」(1974)や、 ウィリアム・ディヴェインの 「ローリングサンダー」(1977) など数多く作られてます。 最近の邦画でも「さまよう刃」や 「告白」がありましたね。 TVドラマ野島伸司作の 「人間失格・たとえば僕が死んだら」(1994)は、 息子を殺された親の狂気が 本当に怖かった。 そんな使い古された題材だけど、 文学賞を受賞した原作に 「衝撃の真実」 「究極の心理サスペンス」 というキャッチコピーに、 期待大で観に行きました。 教室のベランダから転落死した娘。 父が娘の日記を見つけることで お話は転がりだすのだけど。 なんかストーリーに波がないんです。 罪の意識がない女子高生との一騎打ちも、 心理学の教授とは思えないダメっぷりで。 もっと凄い心理バトルが展開するのだと 思ってたんだけどね。 最後のオチも、 やっぱりそうするのねというカンジ。 なんか既視感があるんですよね。 ホントに原作は賞を獲ったのかしら。 それとも脚本や演出がダメなのかなぁ。 これは凄いどんでん返しがあるのかも! と伏線を一生懸命拾っていた2時間は、 何だったのでしょう。 ダブルバインド(二重拘束)という 講義にも注目したけど、 うすーく関与してただけでした。 「罪の余白」というタイトルに、 負けているのでは。 ちなみに 舞台の女子校もよくないんです。 波打ち際に立ってる不自然な学校で、 (たぶんホテル?) リアリティがないから、怖さが伝わらない。 校門で待っている父の背中で、 ザップーンだからね(笑) 役者さんは良かったですよ。 何とか飽きずに観れましたから。 父役の内野聖陽さんは さすがな幅を見せてくれるし、 怖い女子高生は、なんと2本目の吉本実憂さん。 心の揺れ動くさまが繊細で、丁寧な演技でした。 ストーリーは怖くなくて 普通だけど、 役者さんの演技を楽しむには いいのかなぁ。 正直劇場で観る理由が、 他に見当たらないですけどね。
本当の正しさとは?暴走する2人の、行き詰まる攻防戦。
【賛否両論チェック】 賛:次第に暴走する父と、人望を武器に切り抜けようとする少女。2人の火花散る戦いにハラハラさせられる。人間の醜い部分が両者に現れていくのが印象的。 否:真相は最初から提示されているので、謎解きとしての面白さは皆無。決して善人ではない主人公や、悪には染まりきっていないヒロイン等、どっちつかずのキャラクターに、感情移入はなかなかしにくい。 片や最愛の娘を亡くし、喪失感から次第に暴走していく父親。片や優等生の仮面を被り、自らの夢の実現のために必死にのしあがろうとする少女。およそ相容れない2人が交錯し、静かながらも火花散るバトルが繰り広げられ、ハラハラさせられます。どちらも決して正義や悪の一辺倒ではなく、どちらにも人間的な良い一面と、常軌を逸した醜い一面があって、その対比が非常に印象に残ります。 ただ、元々は「行動心理学者の父VS他人の心理を操る悪魔」という触れ込みでしたが、主人公が心理学の知識を応用するようなシーンはあまりなく、若干の肩透かし感は否めません。それでもやはりラストのシーンは、さすが心理学者という上手い手を使っていますので、要注目です(笑)。 ミステリー目当てで観るのは不向きですので、どちらかというと主人公達の心理の変化に深く考えさせられるような、変化球の人間ドラマと言えそうです。
サスペンスドラマだけど、進行と映像の余白加減が心地よい。じわっとな...
サスペンスドラマだけど、進行と映像の余白加減が心地よい。じわっとな精神的タフさにぞくっとくる。「渇き。」と構造は近いけどこっちの方が好き。
女子高に行っていた人はより共感できそう。
女子校に通い、女性の職場にいてたので、こういうカーストっぽい女性の世界をなまなましく思い出し、息苦しくなった。 いたいた、こういうの。ばかりで、いつの時代も、どんな場所でも女の世界は怖いなーと思った。 直近では死んだ娘について、理解できず苦しむ題材は「渇き」が記憶に新しいが、父親の苦しみ、挙句のはての狂気の沙汰は父親が娘を、男性が女性を、大人が少女を理解できない、捉えきれないへだたりがあるからかなー、と思った。 あと、超ダサい助手の役どころが良かった。 低予算の映画だからこそ、役者の演技に見入るシーンがあり、なかなか見応えがあった。 ちょっと音楽がうるさかった。
全42件中、21~40件目を表示