その怪物のレビュー・感想・評価
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冷酷な男とイカれアマ。その他いろいろ。
ある殺人ゲームをキッカケに妹を殺されてしまった知的障害の女性が冷酷殺人鬼である男性へ復讐を誓う物語。(物語的には他が色々入り組んでおりますが、簡単に言えばこんな感じ。)
メインの男女の性格凸凹さと、物語的にシリアスさとユーモラスさが、変な形で交わったホント変わった作品。
そこにバイオレンスさも加わり、逆に韓国だからこそこんな不可解な作品が作れるのかも知れない。
しかし、障害者側の女性と子供に都合良く話が進みすぎだし、強い冷酷殺人鬼が所々ヘボくも見える。(後半になればなる程。)
「パワハラ動画なんてこれが隠し撮りかよ?」等一つ一つの映像や脚本にケチも付けたくなる。
とにかく全体的に話が粗いのだ。それを都合よく繋ぎ合わせました的。それを無理矢理押し切られてもねぇ、、、。
序盤の期待を裏切る後半の面白くない展開。(「開始40分くらいでこの後の長い尺どうするの?」と薄々感じてはいたが、、。)
もう少し工夫は出来無かったのだろうか?。
残念。
韓国映画ごった煮
誰であろうと容赦しない韓国バイオレンス映画。
シリアス路線かと思いきや、妙なコメディ要素をちりばめ
中和させている風ですが、それが逆に燗に障る感じも韓国映画らしいです。
元凶がかすり傷一つ無しってのもモヤモヤ感満載。(それが現実ってところですか)
パワーだけで押しきった、面白かったがちょっと腑に落ちないのもあり惜しい作品でした。
韓国らしさが出てる映画
この映画は漢江の奇跡と似た臭いがする。愉快に暮らす家族が突如怪物に襲われ、復讐をするまでの話だ。どちらの映画も怪物という非日常にリアリティを与えるために、それ以外の日常を現実的に飾り気なく描いている所も共通してる。
不自然な所やご都合主義な所もある。でも、もしかしたら韓国ではあり得るのかもしれないと受け入れて観れば楽しめる映画だ。
非常に好き嫌い分かれる作品
非常に好き嫌いが分かれる作品。
だと観終わり感じました。
コミカルさを感じるコメディ要素、凄惨さと残忍を備えたサイコサスペンス要素。この対極とも言える2つの要素がストーリー展開に交互したりするからだ。
ゆえに『なんだコレ?』という否定派と、『こんな感じもアリか』という肯定派と確実に分かれること間違いない怪作。ちなみに私は後者でした。
コメディとか出演が多いイ・ミンギが殺人鬼テス役とか新鮮でしたが、なかなか不気味さと恐怖を兼ね備えた演技、格闘アクションもこなして素晴らしかった。
そして名前こそ知らないが、テスを仇とするボクスンの純朴で天然な感じも愛着湧く演技も良かった。
ただ、今作を観てる途中で『こんな純朴で天然な娘が、まともに殺人鬼と戦ったら瞬殺されてしまうんでは?』と何度もミスマッチさからくる不安に駆られたのは否めない。まぁ結末を観たら『なるほどそういうオチか』となりましたけど…。
しかし、やはり怪作。万人にはオススメはできない。サイコサスペンス目的のみで観る人には確実に肩透かしをくらうことだろう。
コメディだと思えばみれる
コメディだと思って割り切ってみれば、最後までみれる。
はじめの方のシーンで太陽におばあちゃんの顔が合成されている画があるが、作り手も、これはコメディだからおかしなとこがあっても勘弁してくれよ、というような甘えな感じがあるなあと、見終わってから思った。
コメディにするなら、もっとはじけてくれないと中途半端だ。
もしくは、ちゃんとシリアスにつくるべきだった。
最後まで観れたのは、こちらが割り切ったのと、子役2人に愛着をもてたから。この子役がこの映画を救ったと思った。
ちょっと手を加えたら面白くなったのになあという印象の映画。
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