「ボー・ピープのメアリー・スー感」トイ・ストーリー4 キューブさんの映画レビュー(感想・評価)
ボー・ピープのメアリー・スー感
単品で見ればストーリー的にも悪くないと思う。でも、これをトイ・ストーリーシリーズの続編として出されると違和感が強い。
「メアリー・スーって二次創作の話じゃないの?」と思った人もいると思うけど、ここではあくまで「要素要素がメアリー・スーっぽい」と思った理由を書いていく。
具体的に言うと
・ボーピープが肉弾戦も作戦行動も精神面もやたら強い。
・当然のように他のオモチャ達に慕われ愛されている。
・ウッディやバズが(出番の長さではなく実績として)全然活躍せず、ボーピープが活躍しまくる。むしろウッディがボーピープの足を引っ張っている。
・最後は主人公ウッディと一緒になる。しかも主人公は仲間との別れを選んでまでボーピープと一緒に行く道を選ぶ。
という点。
勿論ボー・ピープは元々存在するキャラだけど、なんというかキャラが変わりすぎて"ボー・ピープである"という感覚が薄いのもあると思う。
ぶっちゃけ「トイ・ストーリーのボー・ピープに転生したのでウッディを救おうと思います」ってタイトルでもあんまり違和感ない感じのストーリーだった。
こう書くと「ラストシーンはあくまで生き方を選んだだけであって、ボー・ピープ(恋)を選んだわけではない」という意見があると思う。
でも強く言いたいのはそこじゃない。ウッディやバズを差し置いてボー・ピープが活躍しすぎてるのが問題。
本当にウッディとバズの見せ場がない……。
あのオチは個人的にはうーんな感じだったけど、ああいうオチにするならするで、トイ・ストーリーなのだからウッディやバズがきちんと活躍する所が見たかった。
もはやボー・ピープが主役でウッディは脇役のトラブルメーカーになってる印象。
本当に単品で見れば悪くなさそうなストーリーなんだが……トイ・ストーリーとしては、まあ、☆3で。