「ストーリーとしては凡作。だがテーマとしてはあり。」トイ・ストーリー4 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーとしては凡作。だがテーマとしてはあり。
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トイストーリーも4ともなるとかなりの蛇足感があり、それを全く拭えてはいない。
ストーリーも取ってつけたような展開で、ちゃんと練られているかも怪しいレベル。3のインパクトが強いのでかなり肩透かしという印象。おもちゃは遊んでもらってなんぼ、という何万回やるの?って内容だしね。
ただ、子供にとって何がおもちゃたるか、それを大人が決めつけてはいけない、ということをフォーキーを通して理解できるところは良い。ゴミからできたへんてこりんの出来損ないみたいなものも、子供にとっては心の支えになるくらい大事なことだってある。大人はそこを忘れないようにしたい。
また、おもちゃを無くす、ということについて、迷子になっているのではなく、おもちゃは自分の意思で離れていくのだ、というのが全世界でおもちゃを無くしてきた元子供達に、ある種の救いをもたらしていると思う。
僕らはおもちゃを無くしたのではなく、おもちゃが自らの運命を切り開いたのだ、と解釈すれば、少しは無くした時の残念な気持ちが和らぐような気がする。
終わり方についてですが、あれで良かったと思います。むしろ批判する側の心理があまりよく理解できないくらい。ウッディはあのままだと、押し入れに長いこと入ることになるでしょう?それよりは外の世界で、他のおもちゃたちを持ち主を持たせることを生き甲斐を感じた方が何倍も意味のあることでしょ。
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