「マイストーリー」トイ・ストーリー4 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
マイストーリー
「3」で号泣。未だに思い出しても涙が出るほど大好きなラスト。そしてまさかの「4」。不安を感じながらもピクサーを信じて向かう。
鑑賞して分かった。これは「4」ではない。
別の映画だった。
嘗ての「相棒」アンディはウッディから「卒業」する事を選び、ウッディをボニーに託した。
ウッディはそれを認めなければ、アンディとの未来を選ぶ事も出来たが、自分のおもちゃのミッションとしてボニーを選んだ。
「3」ではウッディとアンディの、お互いがお互いを思いながら、それでも別離を選んだ気丈さに涙した。
今回は、
生きていく上で新たなステージに向かう時、必ず訪れる別れは誰しもあって、それがウッディは嘗ての仲間ボーの生き様から学んだ。
ウッディの「卒業」の物語であり、
ウッディの「マイストーリー」だった。
今回も別れの話ではあるが、それ以上に「船出」の物語だった。
爽やかで清々しい話で、その表現力や背景など圧巻のピクサー作品であったが、
「3」での感動を期待した自分のとしては、少し評価が下がる。
確かにそうですよね。
一方は新たな持ち主が見付かり、一方は持ち主の元を離れ…。
矛盾してるような…。
これも自由意思なアメリカ的な考えなんでしょうか。
実はこれも橋渡し的な伏線で、また10年後くらいに、放浪の旅をしていたウッディが仲間と再会して再び選択に迫られる…という『5』が。
まあ、アメリカでは大絶賛されたので、これで完結。『5』は無いと思いますが。