「他人の幸せを願えるか」トイ・ストーリー4 haleさんの映画レビュー(感想・評価)
他人の幸せを願えるか
トイストーリーシリーズとピクサーの想いの詰まった4作目でした。
ウッディは常に誰かの幸せのための行動を取る。
それは持ち主の子どものためであったり、仲間のおもちゃのためであったり
悪役かに見えたおもちゃのためにも自分を投げ出して行動する。
そんなウッディだからこそ出来た今回の選択。
今まで以上に沢山の人とおもちゃの幸せがそこには広がるものでした。
子ども達とおもちゃ達の最高の世話焼き役として、誰かの笑顔のために力を尽くしていたラストのウッディ。
これのどこが今までのトイストーリーを否定??これのどこが裏切り???
ウッディは何も変わっていませんでした。
今まで持ち主やおもちゃ仲間達と培ってきた心を持ったまま、その活躍の場が子供部屋の中からより広い世界へ変わっただけです。
わたし自身は素晴らしいストーリーだと思いましたが、日本人の感想が割れるのは、転職や環境の変化を未だに良く思わない人が多いからでしょうね。
それらを「既存の否定だ」と捉える人にとっては、ウッディの本意はなかなか理解しにくいものなのかも知れません。
わたしはウッディに何かを否定された気持ちには全くなりませんでした。子ども達・おもちゃ達へのウッディの想いは限りなく大きなものです。
門出を応援したいと思いました。
否定するより幸せを願いましょう。
ウッディのように。バズ達のように。
新たなキャラクター達も魅力的でした。
ウッディのおかげで今回は誰も悪役にならなかったのがまた素晴らしい。