「ウッディのアイデンティティは変わってない」トイ・ストーリー4 ダックスフントさんの映画レビュー(感想・評価)
ウッディのアイデンティティは変わってない
ウッディとは、常に持ち主の事と仲間の事を考える。ヒーローであり、リーダーである。勇敢で仲間を絶対に見捨てない。そこに彼の良さがある。
ウッディの行動の基準は変わっていない。
4でも持ち主のいない迷子のおもちゃに、持ち主を見つけてあげる。遊ぶチャンスを与えてる。
だったら、その事を決意したらどうか?
一生添い遂げたい伴侶のようなボーピープがここにいる。
自分には、迷子のおもちゃに持ち主を与えられるし、落し物をして困ってる子どものおもちゃを探してあげられる。ウッディにはその能力がある。
だから、そういうヒーロー活動をボーピープとこれから旅しながらやっていきたい。だから旅に出たい。
これなら分かる。
先に決意があるべきだ。
バズに「彼女(ボニー)はokだよ」と言われて、「なら良いか。恋人のところ行っちゃおう。」じゃなくて。
ウッディは今までも、これからも、リーダーであり、ヒーローなんだ。おもちゃにとっても持ち主にとっても。
その辺がボンヤリしている。
3まで素晴らしく脚本を詰めて凝縮してたのに、なんで4では詰め切れてないんだろう!
ファインディング・ドリーでも、タコや魚に運転をさせてたけど、車のアクセルを奪うおもちゃ達の行動にモラル崩壊を感じた。
子どもが真似しちゃいけない事、という一線を超えてる。
製作者さん達の価値観。
「あなたに向けて作ってないよ。」
と頬を平手打ちされた気分。
ウッディは恋人と一緒になったけど、
私は心の恋人を失った。