「次回作のための作品だったと思わせて!」トイ・ストーリー4 ぱくもぎさんの映画レビュー(感想・評価)
次回作のための作品だったと思わせて!
星少なめの評価をしている方は、本当にトイストーリーという作品を愛している方達だと思います。…私も同じです。
1〜3は本当に素晴らしかった。特に3は…何度見ても同じところで泣いてしまいます。
おもちゃたちがアンディと共に過ごした時間が丁寧に描かれていましたね。大人になっておもちゃと遊ぶことがなくなっても、箱に入れっぱなしになっても、それでも手放すことだけは簡単にできない…そんなアンディの思いもよく伝わってきました。
だからこそ、大人になったアンディが、そんな彼らをボニーに渡すシーンには泣かされるのです。幼い頃の自分とボニーを重ね、この子なら…と苦渋の決断を下したわけです。だから精一杯、最後に思いっきり遊んで…
4は、その後ボニーのおもちゃとなった彼らの話なわけです。
予告だけみると、アンディの時と同じようにボニーに大切にされている彼らが、ボニーが作ったフォーキーを協力して守る!みたいなストーリーかと思いますよね。
過去3作もそうでした。舞台、目的、ミッションは違えども筋は同じでしたよね。
それがどうして…
確かに作中のセリフにもあったように、子供の中には当然、おもちゃを無くしたり飽きたりする子がいるものです。そんなことわかっています。
でもいくらなんでも、3のあのラストを経て、ボニーをそんな子供にする必要はあったのでしょうか…
ボニーそんな子だったの?ボニーにがっかりではなく、そんな子にした制作側に疑念を抱かずを得ませんよね。
アンディが帰省して、ひさびさに彼らに会いたくなったら?結婚して子供が生まれて、我が子と彼らを会わせたくなったら?(「ボニーにあげたんだからそんなことは考えなくていい」という話ではありません。)
…1〜3のような素晴らしい作品を作ってくれたディズニーに、ファンが期待する本当に心から願うトイストーリーを【トイストーリー5】という形で描いてほしい。
4がその架け橋であってほしい。
いくらでも待ちます。
さすがCGも素晴らしく、おもちゃの質感などディテールには惹きつけられました。ボーの薄いヒビのはいったような陶器の質感、ギャビーギャビーの目の動き髪の質感、ドリーが喋るときの口周りの布の動き、フォーキーの腕の伸び縮み!
フォーキーやバニーダッキーにはとても笑わせてもらいました。ゴミ!ゴミ!と何度もゴミ箱に飛び込む姿には狂気を感じました(笑)ウッディと手を繋いで歩くシーンもなんとも愛らしい。
ギャビーギャビーのシーンにも泣かされましたよ。
その辺は満点なんですけどね・・・
次回作への期待と、ディテールの素晴らしさ、ギャグセンを考慮して星4つにさせていただきます。