「刑事サスペンスとしては佳作」特捜部Q 檻の中の女 Fate number.9さんの映画レビュー(感想・評価)
刑事サスペンスとしては佳作
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ある事件の捜査中に自分の勇み足で取り返しの付かない事になってしまい、閑職に移動させられた主人公が、自分の贖罪と存在意義のため過去の未解決事件を追う。
限られた情報から事件の糸を手繰り寄せ、少しづつ真相に迫ってく過程の描写が上手く、あまりご都合主義を感じさせないリアリティがあります。全体的に暗めの世界観と主人公のキャラが地味で没個性なせいで途中がやや退屈でしたが、事件の真相が何なのかという興味で最後まで見れました。
<< 以下、ややネタバレビューです。未見の方は注意 >>
ただ、ラストのあっさりした終わり方には不満が。主人公の贖罪は未解決事件を解決し、女性議員を救う事で果たされたかも知れませんが、そのハッピーエンドに行く前に、あの女性議員にも贖罪が必要ではないでしょうか。いくら監禁されて意識朦朧としていたとは言え、作中ではポカーンとしていただけで、あの事故の原因について深く後悔しているような様子が見られませんでしたから、やはり回復後、同じ車いすに乗って犯人の母親に謝罪に行くシーンは入れるべきではないかと思いました。全体的な評価は★3.5点といった所です。
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