特捜部Q 檻の中の女のレビュー・感想・評価
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無邪気な目隠し
訳ありカールとアラブ系アサドのバディもの。シリーズの一作目です。
どうしてわたしが!と監禁された被害者である女の人が叫びます。多分、三年か二年かな…?観ていて、うちもなんでぇ?となりました。捜査で、三年分の捜査費用の金を使い怒られますがカールは事件まっしぐら。自分の息子放置よくないよ?と観つつ、犯人を追い詰めていくと、被害者は犯人にとって憎い加害者で…とこで、
まぢかー何、事故車横で雪にはしゃいどるんや!
となりますが、彼女は言われるまで覚えていません。加害者の名前を知ってて有名な姿を見たら…ねぇ。でも復讐はあかんよ!
作品も、うまくまとまっていて面白かったです!脚本万歳!
【デンマークの陰鬱なる雰囲気漂うスリリングなサスペンスミステリー。サイコな犯人の異常なる所業の映し方と、捜査する窓際刑事コンビネーションが絶妙な作品。】
ー いやあ、この映画、スリリングでオモシロ怖かったぞ!
ユッシ・エーズラ・オールスンの特捜部Qシリーズって、映画化されていたんだ!お宝発見である。-
■ある捜査で失態を演じ、部下一人を殉職、もう一人が寝たきりになってしまった殺人課の刑事カール。
そのために、古い事件の資料を整理する新設組織特捜部Qに左遷されてしまう。
だが、そこで5年前の女性議員ミレーデ失踪事件の捜査内容に疑問を抱いた彼は、助手のアサドと再捜査を開始する。
やがて、船から海に飛び込み自殺したと片付けられた彼女をめぐる意外な事実を掴んでいく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・自らの捜査の失敗の自責の念に駆られるカールは、妻とも別居し、不良の息子とも上手く行かない。彼が唯一出来るのは捜査だけという、設定が良い。
・更に言えば未解決事件の資料整理をする部署、特捜部Qで過去の事件資料を探り、過去の事件と現在とを並行して描き、ラストは過去と現在が同時間軸になり、真犯人と対峙する作品構成も秀逸である。
・幼き時に、同時に交通事故に遭い深い傷を負った二人の子供、ミレーデとラース。だが、ミレーデは著名な議員になり、ラースは少年院で育ち、異常なるサイコキラーになったが故の異常なる人格形成の過程にも、説得力がある。
<ミレーデを、加圧装置へ長年に亘り拉致監禁するシーンの異常さやカメラワークも秀逸なる作品である。>
刑事サスペンスとしては佳作
ある事件の捜査中に自分の勇み足で取り返しの付かない事になってしまい、閑職に移動させられた主人公が、自分の贖罪と存在意義のため過去の未解決事件を追う。
限られた情報から事件の糸を手繰り寄せ、少しづつ真相に迫ってく過程の描写が上手く、あまりご都合主義を感じさせないリアリティがあります。全体的に暗めの世界観と主人公のキャラが地味で没個性なせいで途中がやや退屈でしたが、事件の真相が何なのかという興味で最後まで見れました。
<< 以下、ややネタバレビューです。未見の方は注意 >>
ただ、ラストのあっさりした終わり方には不満が。主人公の贖罪は未解決事件を解決し、女性議員を救う事で果たされたかも知れませんが、そのハッピーエンドに行く前に、あの女性議員にも贖罪が必要ではないでしょうか。いくら監禁されて意識朦朧としていたとは言え、作中ではポカーンとしていただけで、あの事故の原因について深く後悔しているような様子が見られませんでしたから、やはり回復後、同じく車いすに乗って犯人の母親に謝罪に行くというシーンをラストに入れるべきではないかと思いました。全体的な評価は★3.5点といった所です。
けっこうよかった
主人公とアラブ系の部下とのバディ感がとてもいい。犯人は過去の恨みから女を監禁するのだけど監禁ぶりがリアルで怖い。捜査で次第に真実に近づいていく過程が気持ちいい。
シナリオ、演出、役者、全てが凄い。
無料になるたびに、何度も観てる。
何度、観ても、シナリオと演出が素晴らしい。
観てる人を引き込む。
そして、役者も凄い。表情、視線、間が素晴らしい。
これも、観てる人を引き込む。
カールとアサドの関係が良くなっていくのも、非常に良い。
あまり、知られていないシリーズだが、是非、みんなに知ってほしい。
(新しい作品は、役者、スタッフが変わってしまい、残念・・・)
未解決事件、解決しましょっ!
未解決事件の書類整理をする特捜部に移動になったカール。仕事熱心なのは解るが、周りの人間は大変です。特捜部に配属となった後の相棒アサドもふりまわされる。でも、アサドもカールにだんだん理解を示して、これから良きパートナーになるんでしょうね。
今回の事件の被害者、議員の女性。結局子供の頃の交通事故が恨みをかった。確かに、運転しているお父さんに目隠ししたらあぶないよね、お陰でお互いの家族が乗った車は事故で、家族は犠牲に。犯人はその後辛い人生を送ったらしく、そりゃあ恨みますよ。でも、2年も加圧室に閉じ込めるとはひどい。でもなんとか助かったからよかったけれど。
カールの息子が離婚した妻の元を嫌がってカールの家に来るのだが、特にそのくだりは必要なかったかもね。
20年前に自殺で片付けられた事件、死体は?だれのものだったんだろう?
捻りとかはない
「未解決事件モノ」と侮るなかれ
デンマーク映画って暗くてクセがあるよなぁ。
っていう偏見で見始めた。
未解決事件の再捜査って日本でも結構あるけど、
これもそんな感じかなぁ。
っていう偏見で見始めた。
画面は全体的に暗めな感じ。黒っぽく、青っぽい場面ばかり。
それゆえ、車のヘッドライト、檻の中のフラッシュライトが目に刺さる。
雪の中の少女の赤いドレスも印象的だ。
序盤、登場人物のバックボーンがほとんど描かれずに
物語が進むため「推理もの」として楽しむ映画なのかな、
と思わせておいて、実はそうではないところがこの映画のみどころ。
主役級も含めた全員の心理的緊張感を感じながら、
そして彼らが何を思っているか考えながら物語を進めるのが
正しい鑑賞方法だ。
映画の描き方にも、その辺はキチンと反映されている。
引きのシーンでは、だいたい物陰や人物の影からカメラを動かし、
不安定な印象を与えている。
会話のシーンでも、カメラ位置はローポジションから少し見上げる
ようにし、生理的な不安感や緊張感を与えている。
なので、犯人が「檻の中の女」を見下ろすシーンがより印象的に見える。
何故、カールは陽の当らない部署Qに配置されても捜査を続けるのか。
何故、アサドはこの部署Qに配属されたのか。
何故、女は理由も分からず5年も監禁されても正気を保てたのか。
何故、犯人はこんなにも大掛かりな監禁という復讐を選んだのか。
「未解決事件モノ」と侮って観ると味わえない面白さが
しっかりと描かれていました。
北欧重厚サスペンス「特捜部Q」まずはココから
やっぱり北欧映画、暗くて重くてどんよりで見応えありら
心理描写が上手い分、結構心に来るものがある。
情緒がヤバい時には見れない。
好きな人は凄く好きなんだろう。
アサドがいい人すぎて、友達になってほしいくらい。
カールは情けなすぎて、見てられないけど必死さが伝わってくる。
疑問なのが、檻の中の女の過去で、あの時点でもう良識が理解できる歳のようだし、悪戯だとしてもあんな事する事自体どうなの?と少し思ってしまった。
ありゃー恨まれるよ、当たり前だよ。
他のシリーズもあるみたいで、なんだかんだで観てしまいそう。
謎は動機
「ドラゴン・タトゥーの女」が面白かったので同じ脚本家というキャッチに釣られて鑑賞。
こちらは性的な異常さはないものの暗く陰湿な犯罪ものであることは風土的なお約束なのでしょう。特命係ならぬ特捜部と称しているが担当はたった二人、仕事も未解決事件の捜査資料の整理係、そんなつまらん仕事はまっぴら御免と独自に再捜査を始める二人。主人公の相棒がイスラム系というのも珍しい、以前は倉庫係だと言っていたがところがどうしてなかなかの切れ者で頼れる存在。上司が憎まれ役というのもこの手の物語ではお約束なのでしょう。
変っているのは進行中の捜査に事件当時の再現ドラマが適宜挿入される手法、普通は推理内容をセリフで説明するのだが主人公を寡黙で無愛想に設定したのでてっとり早く映像にしたのでしょうか、慣れない内は別の話かと戸惑った。(次作では”○○年前”のスーパーが入った)
ミステリーなのに観客には割と早く犯人が明かされる、むしろ動機が最大の謎ということでしょう、後は観てのお楽しみ。
鋭い眼光と濃いコーヒーがたまらない。
『特捜部Q 檻の中の女』鑑賞。
*主演*
ニコライ・リー・カース
ファレス・ファレス
*感想*
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
2021年最初の映画は、前から見たかった特捜部Q!僕はミステリーものが好きなので、ずっと気になってました。
なかなか面白かった!
カールは過去にある失敗を起こしたせいで、未解決事件を扱う「特捜部Q」に左遷させられてしまう。
相棒のアサドと共に5年前に世間を騒がせた議員失踪事件を捜査することになる。
無口なカールと陽気なアサドの関係性が好きだし、二転三転とするストーリーが面白い!ちょっと暗めだったけど。(^^;
日本で放送されている「相棒」と一味違った内容で、僕は好き!
アサドの軽いジョークがクスッとくるw
不味くてもいいから、濃いコーヒー飲みたい。(笑)
カールの鋭い眼光とアサドの濃いコーヒーがたまらない!
次回作も観ます!\(^^)/
ベストセラー原作だけあって、安定したストーリー展開
左遷されたトラブルメーカーの刑事が、未解決である女性失踪事件を捜査する物語。
人気小説を原作としたサスペンス映画です。原作がしっかりとしているので、ストーリー展開は安心して見ていられますね。
情緒あふれる、でも陰鬱な北欧の風景が、この事件の捜査シーンと絶妙にマッチしていて映画の魅力を高めているように感じます。
推理物としてはそれ程観るべきもはありませんが、未解決事件の発掘からラスト迄の展開はしっかりとしていて、緊迫感を醸し出します。
犯行動機の明示もしっかりとしていて、好感が持てます。
地味ではありますが、観て損はない映画だったと思います。
野暮ったさを逆手に取るデンマーク映画
心理描写が上手いとでもいうのでしょうか、暗くて野暮ったいんですけど、グイグイくるんですよね、デンマーク作品って。
謎めいた主人公の扱い方がクールで魅力的に描かれているので、作品展開に軽さがない。
4作品ぶっ続け観ちゃったほどなかなか虜になりましたよ。
この作品は、ハリウッドでのリメイクはしてもらいたくないな。
(他の作品レビューも同様の内容です)
地味だけど丁寧
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