龍三と七人の子分たちのレビュー・感想・評価
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困った爺さんたち
総合60点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
成功して幸せな老後をおくれる暴力団員なんてそう多くはない。今は苦労していても昔の良い時代と生き方が忘れられない爺さんたちを集めた喜劇。緩い雰囲気の中で昔ながらの毒のある可笑しさを散りばめる。ただそれが爺さんたちと同様に古いお笑いであったりして必ずしも全て笑えるものばかりでもなかった。
中尾彬の扱いが悪いのが続くのはしつこいと思った。それも最後はただずっとじっと動かずにいて、その間にひたすらいじられるだけで演技力も何もない。彼に何か恨みでもあるのかと思えるほどに酷い役だった。でもこれだけ徹底的にぞんざいな扱いをされるとそのしつこさを超えて笑いになった。
任侠の老後
過去のヤクザな血はそのままで歳を重ね、暇を持て余したおじいちゃん8人が一龍組という暴力団を結成。周囲からは年寄りのヤクザごっこに見えるものの、実は殺しも寄せ場も経験済みのホンモノの方々。
オレオレ詐欺に騙されて指を詰めようとする最初だけは面白かったですが、全体的に監督特有の昭和なお笑いに終始していました。コメディ、極道要素、高齢者を取り巻く環境、それに企業による不正隠しなど、色々と盛り込んではあるものの、どれも中途半端でした。古いから悪いということはないですが、ヤクザの世界もお笑いの世界も、世代間ギャップを感じました。
セスナ機で高層ビルに突撃するシーンは、流石に作れなかったのでしょうかね。
死ぬまでヤクザを貫くつもりで、警察に逮捕される際の清々しさが良かったです。
WOWOWにて観賞
龍三と七人の子分たち
はじめて北野武作品を見た。出演者に興味があって録ったらたまたまそれが彼の作品であったと言うだけ。あの思い上がった態度は昔から虫が好かなかったが、外国でももてはやされているという話を聞いていたので取り敢えず見ることにする。確かにど素人。NHKの朝ドラの大阪制作並の下手さ。何がって。脚本はきちんと練られていない、登場人物の行動、仕草のつながりの悪さ、そして間の悪さ。さすがに時間が勿体ない。確かに、昔と違ってフィルムという資源のゴミ化は無い。でも時間の浪費はどうしようもない。選択を誤った自分を恥じるしかない。我慢に我慢を重ねて30分が限界。HDからも即削除。上記評価は見てしまった自分が悲しくて「泣ける」のです。誤解無きよう!!
元気すぎるヤクザたち。
まあまあ
軽快で良かった!!
「お控えなすって」「控えてねぇよ・・」
映画「龍三と七人の子分たち」(北野武監督)から。
任侠の殺し合いなどが多い、北野武監督作品が多い中、
今回のような、コメディタッチで描いた作品は面白かった。
流石というか、当然というか、お笑い要素満載で、
私のメモも増えた。
ヤクザ引退後、毎日くすぶった生活を送っていた
元ヤクザの連中が集まり、詐欺で荒稼ぎしている若者たちを
潰してやろう、という単純なストーリーが愉快だ。
新たに結成した「7人」は、それぞれイメージを膨らます。
「七人の侍」「13人の刺客」「二十三の瞳」・・と、
数字に関係する作品を口にし「瞳が1つ足りねぇじゃないか」と
突っ込まれたりする。そんなシーンが何か所も設定されていて、
その都度、メモしてしまった私がいる。(笑)
何と言っても作品名が「龍三と七人の子分たち」だから、
明らかに「白雪姫と七人の小人たち」をもじった、と分かる。
若い奴らに乗り込んで、仁義を切るシーンは最高だ。
「お控えなすって」「お控えなすって、って何なんだよ」
「お控えなすって」「控えてねぇよ・・」
ヤクザの世界も、世代交代だなぁ。(笑)
P.S
緊張したところで「ぷう〜」とはっきり聞こえる「おなら」、
何回も登場するけど、どんな意味があるんだろうか。
笑える
もうひと花咲かせてやれ!
北野武特有のヒリヒリするかんじのないヤクザものコメディ。 アウトレ...
クスクス笑いが結構ツボに嵌った
今まであまり北野武監督作品は見てこなかったので、他の北野作品と比較してどうなのかはよく分かりませんが、この映画はクスクス笑いが結構ツボに嵌って、単純に面白かったです。
北野武と言うよりはビートたけし色が強かったのかな?
たけしがコントでやりそうなネタがふんだんに盛り込まれていましたもんね、まあ爆笑とまではいきませんでしたが、終始楽しい映画でした。
でも何となくコアな北野武監督ファンからは支持されていないのも妙に納得、まあしかし北野監督にも息抜きは必要ですから、こう言う万人向けコメディで英気を養うのもたまには良いのではないでしょうか。
私のような北野ビギナー的な人も今回の作品でたくさん取り込んだことでしょうし、一石二鳥と言うことで・・・。
しかし昔気質な元ヤクザのジジイ軍団VS企業の皮を被った悪質現代ヤクザの対決は、別にジジイ軍団も褒められたものではないのだけれど、現代の悪質なヤクザモドキの陰湿な行動が妙に現代社会とリンクするところもあって、いい感じに感情移入させられつつ最後は痛快な気分にさせてもらいましたよ。
説教臭くなく高齢化社会の様々な問題を笑いに変えていたところが、いかにもビートたけしらしい笑いでしたね。
ジジイ軍団を正義の味方として描いていないのも、逆に好感が持てました、普通に迷惑ですもんね、このジジイ達・・・。
それにしても、親分の藤竜也と相棒的な近藤正臣の掛け合いが終始面白かったなぁ。
そば屋での顛末とか結構好きでした、でもそば屋のカツ丼もおいしいんですよねぇ。
まあこれはカッコ良くて渋い藤竜也を中心に据えたからこそ、成り立った映画でしたね、藤竜也が真面目にボケまくる意外性が最高でした。
7人の子分たちは近藤正臣と中尾彬以外は、まあいいとこ早撃ちのマックぐらいが目立っていたぐらいで、微妙にバランスが取れていなかったのは難点だったでしょうか、小野寺昭なんてドスベリしていたし・・・。
でも中尾彬があんなイジラレ役とは、イメージ無さすぎてちょっとビックリ、終盤は完全にコント要員で思わず笑っちゃいました。
その中尾彬の孫娘に清水富美加とは・・・もっと話に絡んで欲しかったなぁ。
敵役のボスに安田顕の配役も意外と良かった、思いのほか凄みがありましたねぇ、それでいて微妙にヌケている感じが結構好きでした。
ラストのはちゃめちゃな感じも良かったです、オチはもう一歩な気がしましたけどね、まあ北野ビギナーな私には最適な映画でした。
小ネタがちょいちょい
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