「理解できません」龍三と七人の子分たち さくさくパイナップルさんの映画レビュー(感想・評価)
理解できません
北野武とは、いったい海外で何を評価されてるんでしょうか?
今回初めて彼の監督作品を見たのですが、登場人物に全く感情移入できません。しいてあげるなら龍三の息子夫婦の奥さん?
一般人の目線からは、迷惑極まりない老人が最後まで迷惑をかけ続けるだけの映画で、救いも無ければ爽快感もありません。
これはギャグシーンなんだろうな、という予測は立てられるのですが、何を笑えばいいのかわかりません。むしろ乾いた笑いが出るんですがそれが狙いでしょうか。
映画館でポスターを見た時、北野武監督作品とは気づかず、「引退したおじいちゃんが大活躍する話」だと思い「見たいな~」と思ってたんですが、レンタルで見つけて借りてしまった事を激しく後悔しております。映画館で見なかった事だけが唯一の救いでした。
本当に、これは誰を笑わせるために作られた映画なのか、対象が全くわかりませんでした。ヤクザ向けでしょうか?これを見て笑える人がいるんでしょうか??孫の可愛がっている文鳥を焼き鳥にして食い、息子の会社から金を騙し取り、仲間の遺体を盾にして銃撃戦をする。最後は警察に捕まりましたが、二度と現世に出てこないで欲しいと思いました。
「ヤクザなんてのはクソである」という事を示したいというのであれば大成功だと思います。
が、映画としては本当に面白くもなんともない。
見て後悔しかありません。
印象の「怖い」は、「これを面白がって見れる人がいるという事実が怖い」という意味です。