カプリコン・1のレビュー・感想・評価
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【NASAの面子を掛けた国家ぐるみの有人火星探査機着陸捏造を、スリリングな数々のアクションと共に描いたポリティカルサスペンス。NASAの捏造が暴露されるラストシーンが印象に残ります。】
■アメリカ・ヒューストン。NASAによる人類史上初となる有人火星探査船、カプリコン・1号打ち上げの秒読みが開始される。
だが、発射直前に3人の宇宙飛行士は船外へ連れ出されワゴンで基地から遠く離れた土地に連れ去られる。彼らはケラウェイ博士(ハル・ホルブルック)から、機体の故障により有人飛行が不可能になったことを聞かされるが、NASAは威信をかけて、彼らが火星に着陸した”映像”を流すのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・この映画を観ると、思い出すのは昨年鑑賞したコメディ「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」である。
彼の作品のヒントは、この作品に有ったのではないかと思う程である。
・新聞記者コールフィールド(エリオット・グールド)が、一人の飛行士の妻が夫と話す会話の不自然さに気付き、車のブレーキに細工をされながらも、そこから真実を突き止めて行く様はスリリングであり、且つ、NASAの横暴さが露見する過程は観ていて恐ろしい。
<今作はNASAが製作協力を止めた事でも有名であるが、それはそうだろう、とも思った作品であり、帰還途中に機体爆発により亡くなった筈の飛行士たちの国家総出の葬儀に、”生きている”宇宙飛行士と記者が走って来るラストは、爽快である。>
嘘は真とならず
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
一時、アポロ11号の月面着陸は捏造で、月面での様子はセットで撮影されたものであると云う陰謀説を半ば信じ、面白がって楽しんでいたことがある。元々、そう云う陰謀論や歴史における異説の類が大好きだったからだが、本作の存在を最近知り、興味が湧いたのは当然の成り行きであった。
火星着陸の芝居を強いられる宇宙飛行士の葛藤と、違和感に気づき真相に迫る記者の奮闘が交互に描かれる。徐々にサスペンスが増幅され、スリル炸裂のクライマックスへなだれ込む。
製作の背景にはウォーターゲート事件に端を発する政治への不信感があったのではないかと邪推したくなるほど、権力の仕掛ける陰謀と個人への容赦無い生死を問わぬ妨害が描かれた。
科学の発展のためと嘯き、アメリカ、ひいては世界を騙す壮大な「嘘」をつくり出した者たちの姿を通して、当時の(今もか?)のアメリカ政府を皮肉っているのではないかと感じた。
結末の後は観る者の想像に委ねられているが、想像を逞しくさせる終わり方だ。かなりの大事になりそうであることは確かだ。アメリカの威信は地に落ち、世界は大混乱に陥るだろう。
本作を観て思ったのは、嘘をついたら最後、それは決して真にはならないと云うこと。どれだけ隠してどれだけ誤魔化しても必ず何処かに綻びが生じ、隠し通すことなど出来やしない。
よって、アポロ11号の月面着陸も真実なのではないかと思えた。だがもしかすると、そう云う印象を持たそうとする意図で本作はつくられたのではないか、とも勘繰りたくなった。
本当のところは結局分からないが、いずれにせよ本作は、味わい深いポリティカル・サスペンスであることは間違い無い。
[余談]
クライマックスのプロペラ飛行機とヘリコプターのスカイチェイスはかなりの臨場感と迫力を伴う、スピーディなアクションシーンで手に汗握った。思わず「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」を連想した。連想と言えば、劇中に7月2日の日付が登場し、プロペラ飛行機の持ち主は空からの農薬散布を生業とし、さらに本作が宇宙に関連する作品である点から、ローランド・エメリッヒ監督の「インデペンデンス・デイ」を思い浮かべずにはいられなかった。
タイトルなし(ネタバレ)
火星へ行くには最低でも半年かかる。
火星との交信は最低ても5分かかる。
約260日で行って着陸、離脱して戻って着水するってほぼ神業。成功すれば『人類にとって偉大なる一歩』にほかならない。
地球から打ち上げ時にあんなどでかいロケットで打ち上げないと引力から離脱出来ない。火星の重力は地球よりも小さいがそれでも三分の一はある。つまり、5段ロケットなら3段ロケットの燃料がなけりゃ離脱すら出来ない。しかも、火星から地球へ戻る推進力はスイングバイ機能は使えない。すべて電気などの電気エネルギーに頼る以外ない。
それで取り立てられるのが、原子力なのだが、その危険性は言うまでもない。
従って、僕はこの映画をずっと月着陸の偽装たとばかり思っていた次第である。
兎に角、改めて見るとなんの映画?
と思ってしまうような緊張感がない映画。
科学的にも、サスペンスとしてもB級過ぎる。
人物設定も優柔不断だし、どこかの国の話なんだ?まだまだソ連があった時期。恥ずかしくないのか?
2030年までにまたお世話にならにゃならんね。
挙句の果てに複葉機使って『北北西に進路を取れ』って言っていたのでは世話がない。
フライ・ミー・トゥ・ザ・マーズ‼️
人類初の有人火星着陸船の実況中継が、実は砂漠に作られたスタジオで録画されたニセ物だった。真相を掴んだ新聞記者は、ウソをついてまで宇宙開発計画を守ろうとする当局から追われる・・・‼️なんか最近似たような作品がありましたが‼️とにかくこの作品はコワい‼️火星着陸の大芝居の裏で大掛かりな陰謀がうごめいてるのがコワい‼️電波の異変に気づいたNASAの職員が突然姿を消すのもコワい‼️調査を始めた新聞記者がいきなり冤罪事件の容疑者になるのもチョーコワい‼️見えない巨大な力が働いてますね‼️そして後半追いつ追われつの連続活劇へ様変わりし、大興奮させてくれます‼️黒いヘリコプターに追いつめられていく宇宙飛行士たちの逃亡と、新聞記者の取材が交錯‼️自動車対自動車、飛行機対飛行機のチェイスシーン‼️特にヘリコプターvs宇宙飛行士がしがみついたセスナ機のチェイスはホントにスゴいですね‼️ヘリの着陸脚でセスナの翼を叩く空中スタントも大迫力‼️ミステリーやSF、アクションがてんこ盛りでお腹いっぱいの超エンタメ作品‼️宇宙飛行士がちょうど行われている自分の葬儀に、苦難の末に戻ってくるラストもホントに感動的‼️
0146 スローモーションのタイミングって難しいで
1977年公開
正月映画で007私を愛したスパイの陰に置かれるも
なかなか小気味良いアクション作品 。
お前らこのまま火星行きのロケットに乗ったら
死ぬで。ちょっと協力してくれや。
お前ら途中まで上手くいってたが大気圏突入に失敗したわ。
ちょっと外部と接触せんといてくれる。
というさもありなん、を突き詰めるとこうなりますという話。
ま、アメリカ様は国土がでっかいので砂漠から抜け出すのは
足なしでは難しい。
脱出した三人の宇宙飛行士のうち二人は捕まってしまう。
最後の一人がテリーサラバスと一緒に逃亡するが
セスナ機を使うのは宇宙ロケットと対比して面白い。
70点
初鑑賞 1977年12月22日 阪急プラザ劇場
パンフ購入
有人の火星探索はフェイクニュースだった‼️
火星に降り立ったら飛行士の映像はまったくのフェイク‼️
人里離れた砂漠で撮影して中継していたのだ。
これは政府とNASAが協力して《でっちあげる。》
国家的プロジェクトの真っ赤な嘘を暴くサスペンス映画。
アポロ11号のアームストロング船長が月面に着陸して、
「月面を遊泳した」
この事実は時々フェイクニュースで、実は月になんか行っていないし、
歩いてもいないんだ・・・と囁かれることがある。
7月19日「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」が公開されるので、
この映画を観てみました。
「人類は本当に月の上を歩いたのか??」というコピーが気になる。
さて、この映画は「火星を探索するカプリコン1号」に乗り込む寸前に
NASAが計画を変更。
理由は失敗を恐れたからで、生命維持を司る宇宙服の生命維持装置に
不具合が見つかり、そのまま宇宙に居ると2週間で死んでしまうから、
そして3人の宇宙飛行士は砂漠に隔離されて、火星に降り立った映像を
地球から送るのだ。
それを嗅ぎつけた記者がいる。
コールフィールド(エリオット・グールド)だ。
彼が調べ始めると、車のブレーキに細工されて、橋から海に墜落。
飛行士の妻に取材したら、取材中に狙撃されるし、
FBIに家宅捜査されてコカイン所持で拘置される。
助けにきた編集長に解雇を告げられて、四面楚歌だ。
しかしへこたれずに、宇宙飛行士を捜索する。
(実は、宇宙飛行士は帰還時に死んだことにされる、
(それを知った3人の飛行士は砂漠を逃げ惑うことになる。
炎天下の砂漠を水も食料もなしに彷徨う。
閉鎖されたガスステーションに隠れた一人の飛行士は、
コールフィールドの借りた農薬散布機に助けられるのだが、
政府の軍用ヘリコプター2機に追い回されて狙撃され
絶体絶命。
この辺り、ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」
みたいにスリル満点。
あまり「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」に役立ちそうでは
なかったけれど、面白かった。
1977年公開のアメリカ映画。
SFの棚でいいの?
SFの功績より、NASAに与えたダメージ大
本格サスペンス
アメリカによる有人火星探査宇宙船「カプリコン・1」を巡るやらせ物語。
捏造を強要された3人がとにかく悲惨で敵からの攻撃を避ける為、死に物狂いで逃げるシーンは手に汗握るぐらい、ドキドキさせられた。どこまでも追いかけてくる様子はまさに恐怖でした。
【総合評価】
よく練られたストーリーや演技力はどれも高く、本格サスペンス映画だと思いました。
実は陰謀とは関係がない凄腕の交渉人が登場する
総合:70点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
国家が運営する大計画を国家ぐるみで誤魔化すならばまだわかるが、たかだかナサの計画責任者ごときがこれだけ大きな誤魔化しをして隠しきれるわけはないだろう。宇宙船は常に他国からも含めて行きも帰りも電探で追跡されるだろうし、公開される火星の映像は世界中の専門家が分析をするし、宇宙からの無線もその電波の方角も含めて世界から受信されるし、設定上のそういう技術的考証が出鱈目すぎる。それに正しいことをしていなくて後ろめたい時の情報は、大規模な組織であれば内部のどこから漏れるかわかったものではない。最初は専門的技術考証を無視したこのくだらない設定にかなり呆れながら観ていたし、面白いものではなかった。
面白くなってきたのは後半の記者の調査と自らが抹殺されると予想しての宇宙飛行士の脱出劇からで、陰謀を感じて調査していく記者と宇宙飛行士がどうやって逃げていくのかの部分は緊張感があった。陰謀を描いた作品としては面白くないが、逃亡活劇としてはそれなりに面白い。
それでもわずか2機の回転翼機と農薬散布機だけで軍も記者も広い砂漠から宇宙飛行士を簡単に見つけるし、爆音のする回転翼機が近づいても気が付かず隠れることもしない宇宙飛行士の行動はあり得ないし、このあたりも技術的考証が安直だとは思った。それから捕まった2人の操縦士は殺されたのかどうかが気になる。
登場人物で一番好きなのは農薬空中散布のA&A Crop Dusting Serviceの経営者兼操縦士のアルベインで、自分がこの会社の責任者だということを知らせるだけにどれだけ駆け引きがあるのかという部分だけでも自分のやり方に時間をかけて巻き込んでいくのが良かった。だがさらにその後の料金の交渉が25ドルから100、125、さらには追い込まれた状況で強盗した金額の1/3から最終的に半分にまで分け前が上がっていくのがまた痛快だった。
さらに彼はおんぼろ飛行機を操縦しながらの軍隊の回転翼機との機銃を撃たれながらの空中追跡劇に全くひるむことない操縦士である。私の予想ではきっと第二次大戦か朝鮮戦争の実戦を経験した操縦士の生き残りだろう。
アルベインはとんでもない凄腕の交渉人であり度胸の据わった技術のある操縦士でもあり、砂漠のしがない農薬散布操縦士にしておくのは惜しい爺さんだった。彼の存在だけでも観る価値がある。結局料金はいくらで折り合いがついたのだろうか、しっかりと交渉の結末まで見せてほしかった。
米宇宙開発の壮大な茶番劇が巻き起こす一大サスペンス
Blu-rayで観賞。
何度観ても面白い。
キャストは概ねテレビ系の俳優たちだと思う。
アポロ計画の月面着陸は捏造だったという都市伝説がある。
月に降り立つ映像の製作をキューブリックに依頼したとかしないとか、という話まである。
まぁ、それはデタラメなのだが、本作の着想元になっているのかもしれない。
一番可哀想なのは、最初に違和感を持った航空宇宙局の技師だ。彼は口封じの最初の犠牲者となったのだろう。
次に哀れなのは、逃亡途中で絶壁をよじ登った宇宙飛行士(サム・ウォーターストン)。登りきった頂上で彼を待っていたもの…その絶望感たるや、想像を絶する。
主人公はキャプテン(ジェームズ・ブローリン)と記者(エリオット・グールド)の二人。
キャプテンは冷静沈着で頭脳明晰な正義漢。人望もあって、正にリーダーにふさわしい人物。
記者は一流とは言い難い、半端者。この男が疑念を抱いて真実追求に突進するから、面白い。
不具合が発覚したにも拘らず計画を進行させ、捏造を余儀なくされた有人火星探査計画。
この捏造計画はかなり用意周到に進められたにちがいない。そのリソースを不具合解消に注げなかったのか。
最初から3人の宇宙飛行士は殺してしまう計画だったのだろう。恐ろしい!
記者は再三命を狙われる。その割には警察に駆け込んだりしない。政府が絡んでいると睨んだからか。
それにしても、車の細工事件は隠しようがないはず。社会インフラに損害が出ただろうから。なのに、「殺されそうになった」と訴えても上司は知らん顔。そんなバカな!
脱出劇の結末で遂にキャプテンと記者が初遭遇するという、サスペンスにおけるカタルシスが存分に味わえるクライマックス。
農薬散布屋のおっさんキャラ(テリー・サバラス)がまた、たまらない。
だが、キャプテンの帰宅後いったいどうなったのか、誰しも気になるところ。
しかし、サスペンスアクションは「後かたずけ」を描いてしまうと興冷めするので、割愛でよしとしましょう。
捕らえられ(恐らく殺され)たもう一人の宇宙飛行士は、あのO.J.シンプソン。
この映画で初めて「ヨセミテ国立公園」を知った無知な学生だったことを思い出す。
今日人類は初めて火星に着いたよ
19××年。
人類初の火星への有人飛行計画。
全世界が見守る中、“カプリコン1号”は火星へ向けて飛び立った…!
…が、その舞台裏で、思わぬ事が起きていた!
発射数分前、パイロットたちは誰にも知られる事無くロケットから降ろされた。
砂漠のとある基地へ。その中には、ロケットや火星と思われるセット…。計画責任者から、衝撃的な説明を聞かされる…。
発射直前になってロケットにトラブルが発生。計画が遂行出来なくなった。
が、今更中止なんか出来ない。莫大な予算が掛けられ、その使い道に対し批判の声も。
そこで苦肉の策。
ロケットは無人のまま打ち上げ、管制室とのやり取りも船内や火星着陸の模様もこのセットで撮影して行う。
そう、あたかも本当に火星に行ったように、絶対にバレてはいけない、全世界を騙し通さなければならない、壮大な“でっち上げ”計画…!
勿論、パイロットたちはハイハイと従えない。
パイロットとしての誇りもあるし、そんな嘘に加担出来るものか。
何より、家族に嘘など付けない。
が、家族を人質に取られ…。
地球との“交信”の日。ずっと反発していたパイロットの一人が本当の事を言うかもしれないと思われたが…、“演じ切る”。
“火星飛行”は滞りなく計画通りに。後は地球への帰還のみ。
再び、トラブルが!
地球への再突入の際、ロケットに異常が起こり、爆発…。
最後の最後になって、計画は失敗。
となると、パイロットたちは…?
ロケットが爆発したのだから、パイロットたちは存在してはならない。
身の危険を感じたパイロットたちは脱出・逃亡。
そんな彼らに、追っ手が迫る…。
未だ人類は火星へ有人飛行は実現してないので、SFである。
が、アポロ計画のようにリアル。宇宙開発計画のドラマ。
真相に近付こうとした記者の車のブレーキが壊され、パイロットたちにヘリが迫り、命を狙われるスリリングな隠蔽サスペンス。砂漠でパイロットたちの決死のサバイバル。アクション的な見せ場も充分。
そして、世界を騙す壮大なヤラセのブラック・コメディでもある。
見る人によってそれぞれ様々なジャンルを感じ取れ、驚きの設定ながらエンターテイメント性もしっかり抑えたピーター・ハイアムズの手腕はキャリアベストと言っていい。
運命のラストまで、飽きさせずグイグイ引き込む。
本作公開は1977年。その僅か数年前の1969年に、人類初の月面着陸の偉業を達成した。
…しかし、今も尚捏造説が囁かれる。おそらく本作の発想も。
かと言って、別に本作は月面着陸を否定するような作品ではない。
国家に振り回されるパイロットを描き、寧ろパイロット寄りに感じた。
それに、人類の偉業が実は嘘っぱちだったなんて、思いたくもないし信じたくもない。
人類の偉大な挑戦やパイロットたちの言葉を信じたい。
高校時代に映画館で観た。映画そのものよりも『未知との遭遇』の過剰なまでの予告編のほうが印象に残った・・・
60年代から始まった米ソの宇宙競争。冷戦の別の面をも感じることができるし、世界のリーダーであり続けたい米国の尊厳。アポロ計画も行き着いたら、次第に人気がなくなっているところも興味深い。そして情報操作や捏造という真実の重さ。前年には『ネットワーク』という映画もあったし、マスメディアの情報操作に政府の陰謀も加わったという社会派要素が満載。
観た当時には社会派映画の良さもわかってない頃だったけど、80年代に入って“飛行機は空を飛ばない”と信じてる人たちがいることや、反オカルト的な議論もあったし、90年以降にはミステリーサークルやネッシー写真は捏造だったと告白する人たちが現われて、なんだか自分の目で見た事象しか信じられない思い・・・そう感じなくても、殺されるんじゃないかと察した3人の宇宙飛行士たちの逃亡劇に興奮した記憶がある。
アメリカ建国200周年で沸いた1976年。その偉大なるアメリカの祝賀ムードの翌年、言ってみれば反米的というか、アメリカの闇の部分を描いた映画にはさすがに賞なんてものはないんだな。
そんな捏造説とその反論の対決も面白いけど、映画の中心は3人の宇宙飛行士の逃亡アクションと新聞記者(グールド)の熱意。数値の異常に気付いた友人のアパートへ行っても違う女性が住んでいたり、車のブレーキが利かなかったり、狙撃されたり・・・閉鎖された軍事施設で証拠をつかみ、農薬散布小型飛行機でヘリとの空中アクション。手に汗を握るシーンが満載だし、今のようにVFXを使ってないところが凄い。最後の合同葬儀で、ジェームズ・ブローリンとエリオット・グールドがスローモーションで走ってくるのが清々しい~強欲だけどイキな農薬散布会社社長のテリー・サバラスもgood
とてもよかった
ストーリーはつまらないのだけど、場面場面がいちいち見応えがあって引き込まれた。車のブレーキが効かなくなるアクションや、クライマックスの飛行機とヘリコプターの対戦がすごかった。捕まってしまった二人の宇宙飛行士は殺されてしまったのだろうけど、そこを描かないところがむしろ怖かった。
記者に協力してくれる女がお金を貸してくれて、かっこいいスポーツカーまで気軽に貸してくれるのがよかった。いいな〜と思った。
これぞ歴史に残る超大作、超一級のB級映画!
むちゃくちゃ面白い
宇宙コントロールセンターのシーン、複葉機とヘリとのカーチェイスならぬ、スカイチェイスはものすごい出来で感嘆するばかりだ
全くまどろむ事無く、猛烈な密度で楽しませてくれる最高のB級映画だ!
いや、面白いだけのB級映画で終る作品ではない
本作は21世紀に生きる我々に取っても現代的なテーマを提起しているのだ
いや当時以上の切実性のあるテーマなのだ
つまり、それはフェイクニュースだ
当時は政府の陰謀だと声高に叫べば良かったものが、現代ではメディア自体が陰謀を図り、嘘の真実を流す時代になってしまったのだ
そして本作の政府の様に都合の悪いことはメディア自体が隠蔽を図るのだ
無かった事にして報道しないのだ
都合の悪い論者はメディアが袋叩きにして炎上させ失脚させさえするのを21世紀の我々は目撃しているのだ
ニュースで流される真実は本当はどれがどこまでが真実なのか?
本作より深刻な状況にあるのが現代なのだ
その意味で本作は現代でも、いや現代だからこそ重要な意義を持つのだ
「アポロ13」のような話かと思ったら、突然連れ去られる乗組員達。 ...
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